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キャンディーズの魅力

こちらのnoteはだいぶハードロック系洋楽がお好みの方が閲覧頂いているので、そろそろタイトルの話題に言及してもいいかなと…(苦笑)。    コアなファンはよくご存じと思いますが、キャンディーズのメンバーは洋楽好きで知られています。あ、キャンディーズって、70年代に活躍した渡辺プロダクションが生んだアイドルグループで、メンバーは伊藤蘭(ラン)、藤村美樹(ミキ)、田中好子(スー)。

彼女たちのデビュー曲が「あなたに夢中」。スクールメイツ出身の彼女達は、最初はNHKの番組アシスタントとして選抜されたのですが、当時そのオーディションには太田裕美もいたとか。ちなみにキャンディーズという名前は、そのNHKのディレクターが名付け親とのこと。
そういった訳でキャンディーズはタレント活動が先行していたのですが、1973年9月に満を持してレコードデビューを果たします。
アップしたのは作曲家、森田公一のピアノをバックに3人が歌う映像。改めてハモリが美しいと感じます。声が重なりあっていくので、誰がそのパートを歌っているのか、よく分かりますね。実はデビュー当時の真ん中はスーちゃん。ランちゃんが真ん中というイメージが強いですが、実際に彼女が真ん中のポジションにきたのは、1975年の「年下の男の子」からなんです。

その1975年・・・。彼女とMMPがタッグを組み始めます。
実は彼女たちのアルバムやライヴは、このベスト盤では分からない別な魅力があるんですね。アルバムでは洋楽カバーが散りばめられ(これはメンバーに意向が強かったらしい)、またミキちゃんが作詞・作曲面でも活躍。ミキちゃんは3人の中でも一番音楽センスがありました。そしてライヴでは後のスペクトラムの前身、MMPをバックとした素晴らしいステージを披露してました。これは当時キャンディーズのマネジャーに就任したばかりの大里洋吉氏の発案によるものですが、その初期の頃の音源を下にアップしておきます。な、なんと! ディープ・パープルのカバー(絶句)。しかも「ブラック・ナイト」です。

そしてこちらは「プラウド・メアリー」。CCRバージョンではなくて、アイク&ティナ・ターナーの激しいバージョンのカバー(笑)。もちろん長い出だしはスローバージョン。なかなか秀逸なカバーです。

MMPとのコラボで秀逸なライヴ&パフォーマンスが「プレイ・ザット・ファンキー・ミュージック」。当時ディスコ全盛でしたからね。でもまさかキャンディーズがこの曲をカバーしていたとは・・・。しかも結構上手いです。バンドの一員のようなライヴ・アクション、実にカッコいい。このキャンディーズの衣装もセクシーでGood!

せっかくなのでシュープリームスの「ストップ・イン・ザ・ネーム・オブ・ラブ」の愛らしくも秀逸なカバーもどうぞ。

キャンディーズの洋楽カバーってかなり奥が深いんですよね。

さて、キャンディーズが初めてチャートの1位を獲得した曲って、ご存知ですか? これ、実はラストシングルの「微笑がえし」なんです。1977年7月、キャンディーズは突然、解散宣言をしてしまいます。契約の切れる9月で解散を明言してしまったのですが、これはさすがに芸能界的には不味く、結局翌4月を最後としました。
そんな中、1978年2月に発表された本作。過去のキャンディーズの作品名が盛り込まれた作詞は阿木燿子、そして作曲は穂口雄右。キャンディーズは彼なくして成り立たなかった音楽的支柱、大貢献者ですね。この曲は解散を前に、本当の意味でファンに後押しされた1曲となったのでした。


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