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Journey「Departure」(1980)

懐かしのジャーニー。洋楽を聴き始めた頃、彼等のアルバム「Escape」が大ヒットしてました。そこから後追いで、その前年、1980年に発表した本作を購入。特にファーストトラックに感動したものです。

このジャケットがまた素晴らしい。LPではより色彩の鮮やかさが際立ち、よくこのジャケットを部屋に飾っていたものです…。
また当時の私はこのアルバムを聴いて、「1曲目が全てだな。あとの楽曲はどうかな~」と思ったものです。ただ今聴きかえすと、結構グレッグのブルージーで味わいある楽曲も捨てがたいし、やっぱりいいアルバムだったんだなあと思ってます。

この当時のレコーディングメンバーは以下の通り。
Neal Schon(G)
Steve Perry(Vo)
Gregg Rolie(Key)
Ross Valory(B),
Steve Smith(Ds)

このメンバーのなかで、サンタナからの流れを汲む結成当時のメンバーはニール、グレッグ、ロスの3人。そしてそのグレッグもこのアルバムを最後に心労を理由に脱退してしまい、いよいよ元ベイビーズのジョナサン・ケインが加入することで、ジャーニーは次の飛躍を図ります。

このアルバム、やはりイントロなしのいきなり強烈なサビコーラスでスタートする①「Any Way You Want It」が圧倒的なインパクトがあります。後のヒットメーカーとなるジャーニーの礎となった楽曲と思っており、個人的にはジャーニーの楽曲のなかでも3本指に入るくらいに大好きな1曲です。邦題「お気に召すまま」。サビのインパクトはものスゴイものがあります。適度にハードロックしていてかっこいいし、また程よくポップだし・・・。

当時はブルージーな②「Walks Like A Lady」はジャーニーらしくないと思ったものです。でもこれはこれでジャーニーなんですよね。ニールのいぶし銀のギタープレイとグレッグのブルージーなオルガン。なんともシブい味わいのある楽曲です。

ハードなジャーニーらしい⑥「Where Were You」と⑧「Line of Fire」は、このアルバムのなかでも人気のあるナンバーでしょうね。ニールのギターが暴れまくります。またジャズ出身のスティーヴのドラムもキーですね。

小作品ながらメロディアスな⑩「Good Morning Girl」は当時から大好きな1曲でした。決して派手な楽曲ではなく、ドラムレスのバラードですが、この素晴らしいメロディと、スティーヴの伸びやかなヴォーカルがとても印象的です。

こうしてジャーニーは80年代をこの作品で「departure」し、翌年、見事に商業的な意味でもビックスターの仲間入りを果たすことになります。この作品はそういった意味で、ビックスターの片鱗が窺える貴重な作品ですね。

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