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BOØWY「BOØWY」(1985)

日本のロック史上、最高峰のバンド、BOØWYの名曲集

自分の高校・大学の7年に亘るコピーバンド生活のなかで、一番思い入れの深いバンドがBOØWYです。私が洋楽一辺倒の人間だと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実は違います(笑)。私と同世代の方々であれば、当時のBOØWYのかっこよさは良く分かって頂けると思います。本当にカッコよかった。
BOØWYを初めて聴いたとき、洋楽好きな私が、日本にもこんな素晴らしいバンドがいるんだという新鮮な驚きを覚えた記憶があります。だからBOØWYが解散を発表したときは残念でしたし、伝説の「LAST GIGS」は絶対に行きたかったので、チケットは入手出来なかったのですが、警備員のバイトで潜入に成功しました(笑)。

本作はオリジナルアルバムとしては3枚目のアルバムで、BOØWYの全6枚のアルバム中、個人的に一番大好きなアルバムです。

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東芝EMIへ移籍し、レコーディングも海外で行われた、BOØWYの新たな歴史を刻む1枚。プロデューサーの佐久間正英(元四人囃子)の力量によるところが大きいですが、このアルバムにおいて、すでにBOØWYサウンドが確立されてしまったと言えなくもない名曲揃いのアルバム。セカンドアルバム「INSTANT LOVE」とこのアルバムとの質はあまりにも違うし、これ以降のアルバムは、どれも本作の延長線上にあるような気がします。

ライヴでは御馴染みの①「Dreamin'」。「最後に夢を見ている奴に贈るぜ」の氷室のコールにどれだけの方々が熱くなったことか・・・。

スカのリズムをモチーフとしたBOØWYらしい1曲の③「Baby Action」。これも大好きな1曲。スカのリズムとアップテンポなリズムのギャップがユニークだし、メロディーも素晴らしい。

ファーストシングルの⑤「Honky Tonky Crazy」はBOØWYの全楽曲中、一番ポップかもしれませんね。1987年のライヴ映像をアップしておきます。まだまだパンクバンド的な香り漂うメイクと異様な縦ノリに感激してしまいます。ライヴハウスでの演奏だけあって熱気を感じます。後にBOØWYがビックバンドになって、大きなホールでしかライヴが出来なくなってしまいますが、そういったことに彼等自身がフラストレーションに感じていたのかもしれませんね。
そういえば当時バンドでこの楽曲をコピーしたとき、間奏中、ヴォーカル、ギター、ベースの3人がドラムの私の前で踊りだしたときは仲間外れにされた思いがしたものです(笑)。

⑥「Bad Feeling」は布袋のギターセンスが炸裂した1曲。これぞBOØWY。世界に誇れるサウンドだと思います。16ビートのギターが冴え渡っているし、高橋まことのロートタムサウンドが確立したのもこの曲でした。
これもコピーしましたが、あのロートタムサウンドを通常のタムで鳴らすのに苦労したものです。

スピード感溢れるポップソングの⑨「ハイウェイに乗る前に」は最初に聴いたとき、真剣に西城秀樹が歌っているものと思ってしまいました(笑)。

アルバム最後の⑩「Cloudy Heart」はファンの間でも人気の高い1曲。胸に染みるメロディが、私も気に入ってます。高橋まことの効果的なリムショットが印象的。イントロの音といい、布袋のギターって技術的にもサウンド的にも凝ってますね。

このアルバム、後にライヴの重要なレパートリーとなる楽曲が数多く収録されており、隙がありません。次作「Justy」がアルバムとしての名作なら、こちらは楽曲単位で粒が揃っているといった感じでしょうか?
こんな素晴らしいバンドはもう日本では見られないのでしょうか?

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