見出し画像

AC/DC「Back In Black」(1980)

ハードロック系の音楽は結構好みだったりするのですが、なぜかAC/DCは食わず嫌いだったんですよね。あのアンガス・ヤングの半ズボンスタイルに結構違和感を覚え、それだけの理由で聴いていなかった・・・、何の意味もない理由ですが・・・。
ですから、この超名盤の「Back In Black」は、つい最近初めて聴いたんですね。恥ずかしながら・・・。

通勤途上では、だいたいフュージョンやジャズ、ソフトロック系を主体に聴いているんですが、何か鬱憤を晴らしたいとき(ってありますよね??)、決まってハードロック系を聴いてます。そんなとき、この名盤がぴったりであることに気付きました。実に気分爽快・・・。

洋楽を聴き始めた頃、このアルバムがブレイクしており、彼等のPVも頻繁にオンエアされていた記憶があります。半ズボンにクビを激しく縦に振って(所謂ヘッドバンギングですね)ギターを弾きまくるアンガス・ヤング。そして金キリ声を上げてシャウトするベレー帽のおっさん・・・。そんな印象が強いんですよね。

そしてそのベレー帽のおっさん、ことブライアン・ジョンソンが、この時新規加入メンバーだったとは今まで知りませんでした(スミマセン)。ということで彼の前任、ボン・スコットのことも知らず、ましてやAC/DCがブレイクした矢先、1980年に彼は亡くなってしまっていたことも・・・。

このアルバムはそういった状況のなかで制作され、ブライアン・ジョンソンには強烈なプレッシャーが掛かったであろうことが推察されます。でも本作、そういった難産の末の作品とは思わせないロックの神髄を感じさせる素晴らしい出来なんですよね。

冒頭①「Hells Bells」の重々しいベルの音・・・、レクイエムなのでしょうか。そしてネチッこいアンガスのギターリフ。重々しいリズム。激しいヘッドバンギングに金切り声。まさにロックの手本が集約されてます。

個人的には②「Shoot to Thrill」のようなロックンロールソングが大好きです。特にこの曲の3分30秒過ぎからの間奏部分、ギターとドラムだけになる部分ですが、いや~カッコイイ。あ、これもロックの神髄を感じさせますね。
それにしてもアップした映像、最近のAC/DCでしょうか。頭が薄くなってもロックしているアンガス・ヤング。妙に心が揺さぶられます。1959年生まれですから、今年で63歳か。

アルバムタイトルナンバーの⑥「Back in Black」。どことなくツェッペリンを思わせるリフ。でもやっぱりAC/DCのオリジナリティが発揮されてますね。どこまでもアンガス・ヤングのギターの弾き方はアンガス流ですね(笑)。

⑦「You Shook Me All Night Long」も人気の高いナンバー。すごくキャッチーで、キッスを連想させるようなナンバーです。私も大好きな1曲。アップした映像はPVのようですが、この曲はシングルカットされたのでしょうか。

AC/DCの楽曲の割にはおとなしいイントロの⑩「Rock And Roll Ain't Noise Pollution」。でも彼等の楽曲のこと、このまま終わるわけではありません。力強いフィル・ラッドのドラムが印象的です。サビもかっこいい。ライヴでは大合唱になるんでしょうね。

wikiによると本作、マイケル・ジャクソンの「スリラー」に次いで、全世界で2番目に売れているアルバムとのこと。こんなヘビーでハードな作品が世界で2番目に売れているとは・・・。やっぱり皆さん、鬱憤が溜まっているということでしょうか(笑)。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?