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Men at Work「Business as Usual」(1982)

80年代前半をリアルタイムに過ごした洋楽ファンでしたら、メン・アット・ワーク、もうイヤという程、当時はラジオから流れてましたね。頭に刷り込まれてしまうくらいに…。
でも当時はアルバムを聴こうとも思わなかったし、あのブーム以来、殆ど耳にすることはありませんでした。
でもサブスクの時代、ちょっと気軽にサウンドをチェック出来る時代ですから、少し前に40年振りにじっくり曲を聴いたことになります。とにかく懐かしい。

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1982年、当時はMTVの黎明期。彼等のPV、というかリーダーのコリン・ヘイのどことなくユーモラスな容姿が目をひきつけ、また楽曲もそれまであまり見られないオリジナリティ溢れるもので、デビュー曲①「Who Can It Be Now?」がいきなり全米NO.1を記録します。

なんだか独特のサウンドですね。
コリン・ヘイの淡々としたヴォーカル、キーとなるサックス、ヴォーカルと波長を合わすかのようなリズム隊。
メロディ的にはカーズのような、そしてソリッドな演奏はポリスのような感じ(そこまで上手くはないですが)。
すごく不思議なサウンドです。彼等はオーストラリア出身ですので、当時「オージー・ロック」なんて呼び方もされてましたっけ?

そのオージーの極みが③「Down Under」。Down Under、ずばりオーストラリアですね。楽曲もますます冴え渡ってます。PVもユーモラスですが、音楽もスカ、レゲエを取り入れたユニークな音です。

しかし、彼等の勢いは長続きはしませんでした。
アルバムも1曲1曲はいい曲なんですが、①③ほどのアイデアはなく、一言で言ってしまえば「単調」なんですよね。①や③があれほど斬新なので、もっと他の曲も様々な展開があってもいいと思うのですが。
個人的にはやっぱりリズム隊に原因があるのかな、と思ってます。どれもがあの単調な8ビートを刻んでます。

個人的には④「Underground」はカッコいいなあと感じてます。しかし曲、短い!

⑦「Be Good Johnny」もシングルカットされました。この曲も記憶の片隅で覚えてました。間奏の台詞とPVなんかは相変わらずユニークです。しかしユニークなものが続くと単調になってしまうものです。

アルバム通しで聴くと、さすがにブレイクしたアルバムだけあって、1曲1曲で聴くと、結構いろいろな発見があります。

彼等は翌年発表した「Cargo」もまずまずのセールスを記録しますが、メンバーの脱退等であえなく自然消滅に。ただリーダーのコリンは地道に活動を続けているようです。

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