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音楽の杜がおススメする邦楽

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人生の大半を音楽に注いできた「音楽の杜」がおススメする邦楽アルバム集
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2021年7月の記事一覧

松田聖子「Silhouette」3rd (1981)

松田聖子のサードアルバム。当時の帯には「扉をあけたら、もうひとりの私…聖子」とありました。前2作までは作詞:三浦徳子、作曲:小田裕一郎が殆どの楽曲を作ってましたが、本作より、いよいよニューミュージック界とのクロスオーバーが始まります。そして本作は「チェリーブラッサム」と「夏の扉」という初期松田聖子の2大ロックチューンが収録されてます。そういった意味では洋楽好きの私も、本作は実は名盤だと思っております。 彼女を発掘したディレクターが当時CBSソニーに在籍していた若松宗雄氏。実

山下達郎「FOR YOU」(1982)

やたら蒸しますね~。昨年まで名古屋に単身赴任していた身としては、名古屋の蒸し具合からしたら、ここ千葉の環境は天国…。それほど苦ではないですが…。というわけで清涼剤の山下達郎さんにご登場頂きました。 名盤「FOR YOU」。個人的には「Ride On Time」より大好きなアルバム。達郎サウンドの肝は青山純&伊藤広規の強烈なリズム隊に支えられたものであり、このリズム隊が揃った「Ride On Time」以降の達郎さんのアルバムが大好きです。 達郎さんは、この2人のリズム隊以

森川美穂「おんなになあれ」(1987)

森川美穂。エイティーズ・ファンの方であれば、名前くらいはご存知の方も多いのではないでしょうか? 1985年にデビュー。その容姿からアイドル歌手としてデビューさせられたものの、本人としてはアーチスト志向が強く、この「おんなになあれ」のヒット以降、その傾向を強めていきます。 それにしてもこの楽曲、なぜか当時大好きでした。森川美穂が好きだったのではなく、この楽曲の持つ魅力にやられてしまったんですね。そしてご存知のように、この楽曲の作者はチャゲ&飛鳥の飛鳥涼。森川美穂とは事務所が一

大江千里「1234」(1988)

熱海での大雨、土石流、自然災害とは怖いものです。雨や天災のことを考えていたら、ふいに千里さんの「Rain」が聴きたくなり、それから千里さんと美里さんとの関係、それから私が経験した神戸の阪神大震災、平松愛理さん…ツラツラと思い出し、それら音楽をじっくり聴いておりました。 洋楽好きな私ですが、学生時代は大江千里さんの大ファンでした(別にカミングアウトするわけではありませんが)。高校時代、初めて人前で歌った曲も千里さんの曲「十人十色」だったし、メガネやその容姿を真似したり…(苦笑

馬場俊英「鴨川」(2002)

ここ数年、馬場俊英さんの音楽から遠ざかっていたかもしれません。一時期はホントよく聴いてました。2006年に発表された7枚目のアルバム「人生という名の列車」、名盤ですね。あの時はまだ馬場さんも39歳。そして私も30代でした。その年、コブクロ&フレンズの野外ライブ「風に吹かれて」に馬場さんは登場。そのステージはBSでも放送されましたが、馬場さんのステージ、最高に素敵でした。 翌年、馬場さんは8枚目のアルバム「青春映画が好きだった」を発表。でも私の馬場さんに対する思いは、その年以