社会人になって、どんどん馬鹿になっても


社会人になって、自分がどんどん馬鹿になっていく気がします。受験勉強で覚えたことはまるっと忘れたし、英語も喋れなくなってきたし、そもそも毎日出社して投げられてくるボールを返し続けてると、考える、立ち止まって内省するということがなくなるんです。日々やることがたくさんあって、充実感はあるのですが、忙殺される。
いっぽうで、すごくたくましくなった自分もいます。場数を踏んで、人と話して、どんどん強くなってるんです。つまり、社会に適合してるんですね。今は、カラダという鎧がストレスを感じていて、中にいる精神は保っている感覚なんです。
みんな、どんどん社会に染まっていくなか、それに反抗し、その無意味さと虚しさを率直に言えるひとが、私は好きです。お金を稼いで、飲みや遊びに使って、それをSNSで自慢するなんてくそくらえ、そういう精神が好きです。
自分の中で押し殺している、繊細で弱い自分を、エゴイズムだとしても、大切にしていかなきゃいけないと思います。音楽を聴いて感動する、自分の考えの中で悟る、そういうことが私には大切です。
旦那さんのなにが好きかというと、そのように俗世と別次元の精神を保つことができるところで、だから旦那さんと私の強い結びつきは、なかなか理解されにくいです。
人にわかってもらう必要はありません。ただ、自分の思う道を進めば良いと、高村光太郎も書いてました。
私は昔の自分と同じです。ただ強くなった素ぶりをしてるだけです。わたしは私、そう思っていれば、どんなに俗世が醜くても美しい世界の中で生きて行ける気がします。

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