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私の研究室がヤバイ話

こんにちは。夕霧です。

私は現在大学4年生で、去年の10月に研究室に配属されてから卒論研究を進めてきています。しかし、4年生になってからは就活で忙しく、なかなか研究室に来られませんでした。先日漸く就活も落ち着いたのでやっと本格的に研究に取り組めるのですが、まあ〜何かにつけて大変だこと。

理系に来てしまった以上、研究が大変なんて最初から分かってるから仕方がありません。ただ、今私が後悔しているのは「研究室選び」の点。

今更ながら、もっとちゃんと考えて選べばよかった……と思っています。今日はそんな私の所属している研究室について書いていきたいと思います。

私の学科では、3年後期から研究室が始まります。そのため、後期が始まる直前に、アンケートや話し合い等によって各自が行きたい研究室を選び、決定します。
学科の6~7割の人はそのまま院進するため、先生方も、就職せずに院進して研究室に残ってくれる学生を欲しがる方が多いです。しかし、私は学部卒で就職しようと思っていたため、まずは「就活を容認してくれる先生」のところに行きたいなあ、と考えていました。

院進をごり押ししてくると噂の先生の研究室は元から視野になく、みんなとバチバチするのも苦手なので、テーマに興味がありそうで倍率の低そうな研究室を狙っていました。
そして、無事にバチバチすることもなくすんなりと決定。研究室見学に行きましたが、先生もいい人だし就職も容認してくれたので、「ここにするか~」とあまり深く考えずに決めてしまいました。今思うと、この時にもっと他のプランも考えておくべきだった、と思います。

3年後期は、基本的な実験操作やテーマの理解等を中心に行っており、「用事があるなら無理に来なくていいよ」という感じだったので、「アタリだわこの研究室!めっちゃホワイトやん!」とか思っていました。
でも、そんなのは3年生だからなんですよね。初めだからそういう扱いを受けていたのだと気づくのは、もっと後でした。

アレ、ヤバいかも?と思い始めたのは、研究室に通うようになってから数か月経った、3年の終盤。先輩方が修論や卒論に追われ、私たちの相手をしている暇などない時でした。
どこの研究室でもそうだとは思いますが、論文締め切り前というのは本当に慌ただしく、研究室内に緊張感が漂います。「来年は自分もこうなるんだろうなあ……」と先輩方を見ながらそう思っていたのですが、当時修士2年の先輩のことをふと見てみると、髪の毛に白い毛が何本も混じっていました。おそらく、ストレスによる白髪です。それを見たとき、なんだか怖くなりました。

確かに、毎日毎日朝から晩まで研究室にいて、先輩の姿を見ない日の方が珍しいほどでした。そして、眼鏡の奥の目で、いつも限界感を漂わせていました。
疲れが目に見えて分かり、日に日に元気をなくしやつれていく先輩方を見ていると、いずれ自分もこうなるのだろう……という想像が容易にできたため、研究もまだ始まっていないのに恐怖に震えていました。

でも、これは割とどこでも同じだと思います。他の研究室をよく知らないのでわかりませんが、おおよそこんな感じなんじゃないでしょうか?
しかし、この研究室のヤバいところは、私の知らなかったところにありました。

3年生で研究室配属がされた当時、修士2年の先輩が2人、学部4年の先輩が2人いました。修士1年の先輩がいないのが気になりましたが、就職して院進しなかったからいないのかな、などと考えていました。
……でも、それは間違っていました。

ふと気になったので一つ上の4年生(現在修士1年)の先輩にその理由を聞いてみると、想像の斜め上の回答が返ってきました。

「……逃げたんだよね。」

……逃げた?

「二人とも院進したんだけど、4年の2月に突然他の研究室に行くって言って。うちのブラックさに耐えられなかったんだろうね。先生はブチギレてたけど」

……まあまあヤバいよね?研究室のブラックさに耐えかねて、更に2年間この研究室で、この先生の下で大学院の研究をするのは無理だ、と他の研究室に行ってしまった、ということらしいです。
先輩たちもそろって逃げたくなるような研究室。ブラックじゃないわけがありません。実際、間違ってはいないと思います。

確かに、私の研究室の教授は少し前時代的な考えを持っている人で、私たち学生の研究を仕事に置き換えると、「残業と休日出勤こそ正義」みたいな人です。しかも、修士の先輩に対しては特に厳しく、「修士なのにこれでは、お前みたいなのは社会で必要とされねえからな」といった感じのものの言い方をします。正直怖い。そんな言わなくてもええやん。

とても真面目な方で相談にはいろいろと乗ってくれるので良い先生だとは思うのですが、そういったものの言い方や、「歴代の先輩たちは夜12時まで残っていた。お前らはそれをやる気はないのか?」的な圧をかけてくるのは、ちょっとやめてほしいです。

他の研究室の先生に聞いてみると、「夕霧さんのとこはハードワークで有名だからねえ。大丈夫?」と言われました。それ、もうちょっと早めに教えてほしかったな?

研究をしながらバイトもしたいしプライベートも充実させたい、というのはわがままでしょうか。学生のうちだからこそできることだって、たくさんあると思うのです。

研究一筋で行くのもアリだとは思いますが、私はそれをしたくなかったから就活をしたんです。院進すれば、向こう2年は今よりも厳しい毎日が待っている。ブラック臭がすると気づいてしまったこの研究室で、毎日毎日先生からの小言を受けながら精神をすり減らして実験するよりは、就職して多少ブラックでもお給料をもらいながら社会人をやった方が圧倒的に良い。そう思ってしまいました。

ちなみに、一つ上の先輩で学部卒就職をした人が一人いますが、仕事と研究室、どっちがつらいですか?と聞くと、「研究室」と即答されました。だよね。知ってた。

私が就職を決めた企業は、余程のことがない限りは新入社員に休日出勤させることもないらしいし、一応定時が決まってるから定時の無い研究室よりは帰りやすいんだろうなあ。そんな風に思います。
先輩によると、この研究室で耐えることができれば、ある程度のブラック企業でも耐性ついてるからやっていけるよ、とのことでした(できればブラック企業を引き当てたくはありませんが)。研究室は自分で選んでしまったし折角なので、ここで1年間頑張ってブラックに強い身体になっておこうと思います。

あ~あ……憂鬱。とはいえもうやるしかないんですけどね……

まあ、他大の有名ブラックなんかと比べては可愛いものだとは思いますが、私視点では、学科の中で一二を争うブラック研だと思います。

他研究室の子が平日にディズニーなんかに行っているのを見ると本当につらくなりますが、1年だけ耐えたいと思います。

愚痴みたいになっちゃってすみません。今日はこの辺で。

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