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本当に「大学時代は人生の夏休み」なのか?

こんにちは。ブルーマンデー夕霧です。

「大学時代は、人生の夏休みだ」

こんな言葉、聞いたことはありませんか?
私は高校生の時に聞いたことがあり、無事大学に入学が決まってから、その言葉通りどんな楽しいことがあるのだろう、と心を弾ませていました。

実際、大学はとても楽しい場所です。新たな人たちとの出会い、学びの豊かさ、高校よりも自由度が増した生活。
間違いなく、楽しいと言えます。

ただ、私の想像していた「夏休み」とは、ちょっと違うなあ、と思うことも多々あります。特に、4年生になってから。

私は理系で、基本的には毎日研究室に通って実験をしたり、データをまとめたりしています。ただ、これは研究室にもよると思うのですが、まあ休む時間がないんですよ。
うちの教授は本当にワーカホリックな方で、土日だろうと研究に関するメールを送ってきますし、朝から夜まで研究室にいます。とても真面目な先生なのですが、歴代の先輩方によると、「社会に出たら先生のような人には出会わない。貴重な体験だよ笑」とのことでした。

これ、遠回しに「うちの研究室はブラックだよ」と言われているわけですね。もうそんなのはわかりきっているんですが。

で、リアルの「夏休み」の話に戻りましょう。
私が1~3年生の時は、8月頭から9月後半まで1か月半ほどの夏休みがありました。ただ、今年は1週間もありません。
先日、先生が「お盆だけ大学側から休めと言われているので、そこは休んでも良い。ただ、それが終わったら実験を進めること」と仰いました。

……ああ、それ、もっと早く言ってほしかったな。
元々9月頭に2週間ほどの家族旅行を計画していましたが、私だけキャンセルすることになりました。最後の長期休みだと思っていたので相当楽しみにしていたのですが、もう出る涙もありません。

「人生の夏休み」と形容されますが、大学最後の夏休みすらありません。そもそも2、3年の夏休みも、コロナでどこにも行けなかったし友達とも会えない虚無虚無夏休み(?)を過ごしていたというのに。

大学生特有の激長休みを利用して、本当はもっといろんなところに行きたかったし、いろんなことをやってみたかった。今年がその最後のチャンスでしたが、もうなくなってしまいました。誰のせいでもありませんが、今思うと私の大学時代は結構空虚でした。

ここまで一人で就活も頑張って、毎日研究室に来て実験も頑張って、漸く夏休みだ!と思っていたのに、どん底に突き落とされた気分でした。夏休みがほぼないなんて1ミリも聞いてなかった。

また、私は休息をかなり大事にしている人間で、土日や夜は疲弊した身体を休めて、出来るだけ自分の趣味などにあてがうようにしたいのです。
ただ、最近はそうもいかず。

平日は遅い時間まで残って帰り、夕飯や風呂や家事やなんやかんやを終わらせられるのが、大体2~3時。起きるのが6時半なので睡眠時間は約3~4時間。
私のベストパフォーマンスが出せる睡眠時間は、大体6~7時間なので、圧倒的に足りないわけです。だって半分なんだもん。
成人に必要な睡眠時間としてもそれくらいだと言われているので、そりゃまあ足りません。

土日で休もうとしても、バイトがあったり、研究室の報告書作り、論文読み、実験のプランニングなど、研究のことを考えない間がないのです。心が休まる時間はほとんどないに等しい。

こんな過酷な毎日を続けてきて、やっと夏休みで翅を伸ばせると思ったら。そんなに甘くありませんでしたね。笑

他ラボの学生が遊んでいる8・9月も、当たり前のように研究室に通います。私が、「大学生が人生の夏休み」と言われる所以でもあると思っている長期の夏休みが、ごっそり消えましたから。もう無理……

今でさえ精神が半分崩壊しているのに、身体まで壊したらもうどうしようもありません。でも、休めない。実験が進んでないから。

両親からは「早く卒論終わらせなよ」と言われますが、正直、終わりはありません。締め切りというタイムリミットがあるだけ。
私の家族には理系出身者がいないので、理系の卒論の大変さをわかってくれる人がいません。そもそも、まだ論文を書くとかいう域まで達していないのです。

卒業するまでに残された時間で、どこまで実験を進められるか、というだけ。私のラボでは、卒論に早く終わるなんて概念がありません。夏休み返上でやっても、間に合わないのだから。

また今年も空虚な夏になりそう。旅行もなくなったし楽しみがほぼないので、もう心を殺します。

身体だけは壊さないようにして、何とか乗り切ります。人生の夏休みとは何だったのでしょうか。誰がそんなことを言ったのでしょうか。まあ、そんなのはどうでもいいですね。とりあえず今週も死なないようにがんばりま~す。


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