LEVEL3【#01 神経衰弱】 リファクタリング＆アップデート

ゲーム詳細

ver2.0

ver1.0

目的

　リファクタリングは、プログラムの動作を保ったまま中のソースコードを改善する作業ですが、あくまで機能追加など更新作業を効率よくできるようにしたり、新しい技術使ってセキュリティ向上させたり、更新作業中にバグが発生しにくくなるような構成に改善したりなど、既存のソースコードなどを編集しやすくする内部的な作業なので、その作業によってプログラムを使用する側からの外から見た挙動は変わりません。

　今回、ワールドコミュニティゲームの収録ミニゲーム「チリル神経衰弱」でリファクタリングをしようと思った理由は、リングリンクパークプロジェクト用にシステムをアップデートを使用とした際、このタイトルが半年前に作っていたタイトルだったこともあり、シートやスクリプトの簡略化がされていなかったり、この半年の中で制作ツールのアップデートによりできることも増えたため、現時点までの経験値とツール知識を使って、扱いやすいように編集しておこうと思い実施しました。

　アップデートは、そのプログラムの使い勝手をよくしたり、バグを修正したりの機能改善などの更新作業になります。

　８月から始めた、リングリンクパークプロジェクトでは、特定のクリエイターさんの作品にフォーカスを当てたテーマパークゲームを作るというのが目的になっているのですが、これまでワールドコミュニティゲーム向けに作ってきたver1.0のシステムでは、挑戦は１回のみで、再挑戦するにはゲームをリセットしなければなりませんでした。
　ver1.0では、すごろく形式でステージセレクトしていたので、それでも問題なかったのですが、テーマパークゲームとなると、何度も再挑戦できるようにしないといけないので、何度も再挑戦できるようにシステムを変更し、且つ、ゲームの終了タイミングを自分でコントロールできるようにしようと思いました。

　且つ、ver1.0を作ったタイミングから半年で制作ツールで出来ることも増えたので、その追加＆改善された機能群を使って、少しだけ操作方法を変えました。

　最後に、このゲームを基にした短編小説をWorld Community Episodesという形式で公開しましたが、このリファクタリング＆アップデートは、その短編小説の執筆のために行ったのも理由の１つになります。

　ということで、今回編集効果の大きかったミニゲーム「チリル神経衰弱」のver2.0の制作に当たって行ったリファクタリングとアップデートの編集作業内容について語るというのをクリエイター育成所のLevel3で行っていきたいと思います。

　ゲームプレイの表面上はあまり変わっていないように見えると思いますが、内部の処理の構造はかなり変わってます。
プログラミングをしたことのある方ならわかると思いますが、表向きの動作を変えずに内部構造をガラリと変えるリファクタリング作業って結構重要な作業だけど、面倒くさいし見た目が大きく変わる作業じゃないから評価もされにくいんですよね。
　私が昔ディレクションしていたソフトウェア開発でもプログラマーじゃない上の人達は、表面上の理解は示してくれてたけど、根本的なその重要性の理解はしていない印象でしたね。

　ということでLevel2まではレクチャー形式でしたが、Level3はあくまでリファクタリングとアップデートの内容について語ることに焦点を当てようと思います。

　以降の内容は、来週以降の隔週で時間がある時に定期的に更新する予定です。

リファクタリング

　

イベントオブジェクトとシートの整理