今好きな音楽たち | GO AHEAD -僕の描く夢- 第353回

 今、いちばんよく聴いているミュージシャンを調べてみたら、ABC+Tになった。

 一組目は、もちろんTHE ALFEE。ずっと変わらない。もうすぐファン歴5年になる。先輩方はファン歴30年・40年とかなので、5年でこう言うのは恐れ多い部分がある。いま一番聴いているのは「JOURNEY」というアルバム。1992年の作品で、ロンドンでミックスされた良質なロックの世界を味わえる。「悲しみの雨が降る」「ひとりぼっちのPretender」が特にいい。

 二組目は、爆風スランプ。とんでもない曲も多いんだけど、どこか目が離せない。かっこいいし、奇想天外だし、おもしろいんだ。「Brave Love, TIGA」をカウントしていいならファン歴は6年くらいになる。でも、本格的に気になったのは去年の夏から。やさしいファンの方々にいっぱい素敵な曲を教えていただいた。いま、ちょうど聴いていたのは「アジポン」というアルバム。「WAR」「アジャパニア」の組み合わせが特に好き。

 三組目は、Creedence Clearwater Revival。活動期間は1967年から1972年。レコード会社はビル・エヴァンスやデイヴ・ブルーベックの所属していたファンタジー・レコード。この時代は、現代視点からするとどうしてもビートルズとかレッド・ツェッペリンの影に隠れてしまうんだけど、むしろCCRの方がわたしは好きかもしれない。実際、一時期はビートルズを凌いでたもんね。おすすめは「Cosmo’s Factory」というアルバム。「Travelin’ Band」「Who’ll Stop The Rain」が特にやばい。全曲やばいけれど。

 そして、最後は吉田拓郎さん。あの拓郎さんだ。あいみょんさんやmibukiさんを聴くようになって、より拓郎さんが好きになった。いまの弾き語りミュージシャンたちの原型をつくったのが拓郎さんだもんね。フォークから政治色を取っ払った。いまはそれが変わりつつあるけれど、拓郎さんの残したものは計り知れないものがある。なにより、拓郎さんの音楽はかっこいい。「イメージの詩」なんて50年経った今でも新しい。最高だ。

 わたしはいま、トラディショナルなロックやフォークにハマってる。音色がはっきりしていて、脳にずっしりと一音一音が響いてくるのがいい。特にアコースティック系が好きだけど、もうお馴染みのあいみょんさんと、mibukiさんというミュージシャンにハマっている。わたしが、このふたりの音楽に惹かれるのは、あの頃の香りがするから。心地良いから。

 胸にいちばん残るのがアコースティックギターの音色で、そこから響いてくる歌声だと感じる。

 でも、あの頃に生まれたかったとは思わない。いま、こうして時代を振り返り、一気に触れられるという環境があることが嬉しい。現代に生まれ、現代を生きる。それがこの時代に創作をする意味だとわたしは思っている。

 mibukiさんの歌声や言葉には芯があって、まっすぐに人に届く。そこがめちゃくちゃ好き。ビュンッという感じ。シュッて。キュって。音楽って、心と心のコミュニケーションだよね。それがきちんと出来るという感じ。

 また生まれ変われるよ。音楽は。まだ、もっと良いものができるよ。みんなの音楽は。大丈夫。まだまだ終わらない。死なないよ。

 というわけで、今日は「今好きな音楽のはなし」でした!

 2020.7.29
 坂岡ユウ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。 いただいたサポートは取材や創作活動に役立てていきますので、よろしくお願いいたします……!!