はじめてのパワーヒッター | GO AHEAD -僕の描く夢- 第241回
—— 2012年5月25日。日本ハム対中日。
ピッチャーは“ハンカチ王子”こと斎藤佑樹、バッターはトニ・ブランコ。真芯で捉えた打球は、あの広い札幌ドームのレフトスタンド上段へ。解説の岩ちゃんは実況者と共に驚嘆の声を挙げる……
こんばんは、坂岡 ユウです。今夜は野球の話をします!
2008年の秋、タイロン・ウッズが日本を去りました。彼は初め“コックスの穴埋め”として来日し、大ちゃんにバントをさせられたり、タイガー・ウッズと間違えられたりしながらも、横浜と中日で名だたるピッチャーたちにトラウマを植え付けまくった男です。
……そんな彼の後任として、ロッキーズ傘下からやってきたのがブランコでした。
野球ファンの皆さまにはお馴染みですよね。彼の突き刺すような打球は。
ソフトバンクやオリックスで活躍したウィリー・モー・ペーニャも本当に凄い打球スピードでした(彼の打席はファウルボールが本当に怖かった)が、わかりやすく凄いという意味では、私にとってブランコが“パワーヒッターの原体験”だと言えるでしょう。
ちなみに、私が一番最初にホームランを観たのは、あの背中を大きく反るフォームが特徴的なカブレラでした。バファローズファンの方には「カブレラ・ローズ・ラロッカ・フェルナンデス」の並びが懐かしく感じられる方も多いと思います。でも、カブレラのホームランは内野スタンドで観ていたので、その凄さを十分に体感できませんでした。
だからこそ、テレビ中継や当時黎明期だったYoutubeが“凄さの発信源”になりました。メジャーリーガーのホームラン、日本野球の名シーンたち、かつて名選手だった方の生配信……
そんな中、見つけたのが最初にご紹介したブランコのホームランだったんです。
ちなみに、さっき名前を挙げたペーニャはこんな感じの打球を何本も放っていました。(パワーはブランコ以上かもしれません)
野球の醍醐味といえば、ホームラン。
試合を観るなら、一試合に一本はホームランを観たい。出来ればホームランボールをキャッチしたい。あなたがバッターなら、せめて一生に一度はホームランを打ちたいと思っているはずです。
ちょっとした自慢話になりますが、あの真芯を捉えた感覚は一生忘れないんです。ボールにバットが当たったとき、いつもの痛みはなく、見たこともないような軌道で打球が飛んでいく。今思えば、私が野球に魅せられたのはあの時だったんじゃないかなあ……なんて。
この後も、ソトやブラッシュのようなホームランバッターがいっぱい日本にやってきましたが、一番衝撃を受けたのはやはりこの二人から変わってません!!
今まで野球の話題は不定期でしかやってきませんでしたが、いざ綴ってみると楽しいものですね。私は昔野球部だったというわけでもないので、観客としてのプロ野球を純粋にお伝えできればと思っております。
というわけで、これから定期的に野球の話をします!(笑)
それでは、運動苦手なスポーツ大好き人間、坂岡 ユウが今夜はお送りしました。くれぐれも身体に気をつけてお過ごしください◎
2020.4.3
坂岡 ユウ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。 いただいたサポートは取材や創作活動に役立てていきますので、よろしくお願いいたします……!!