デッサンから学んだこと

表紙の絵は、私が高校生の時、美大の受験のために夜な夜な時間を決めて、デッサンの練習をしていた頃、2時間くらいでカセットテープをモチーフに描いたデッサンです。

練習始めて数ヶ月でしたので、曲がっていたり
描き足りなかったりしていますが、見逃してください。

突然、デッサンについて語りたくなりました。

"デッサン"とは、"観察力"が問われ、
それを養うものでもあり、
"すべて"がそこに表れるものでもあります、

これは、『外側のデッサン』です

外側を表現しているように見えて
"外側も内側も表現している"

「今の自分自身」が表れます。

自分のことが見えやすくなります。
自分を客観的に見れて、
自分を知ることができる。

描いた時は、そこに気付いていませんでした。

そこに気付けたのは最近です。

外側や内側をよく観察して、
外側の世界の紙という物質に表現する。

自分の視覚や感覚で感じたものを
どういう画材を使い、
どこに、どう表現したいのか？を
頭・自分の感性・体を通して
外側へ映し出し、新しいものを創造していく。


どんな質感の紙や物を選ぶのか？
そこにも、描いた人が表れているのだと
気付いたのも最近のこと。


描かれた絵だけでなく
そこにある
"全てを見て触れて感じとる"ことで
色んなことが見えてくる。


そうして生み出された絵は、
生み出した人のエネルギーも持ちながら
新たな"創造物"として別のエネルギーを
宿すものに変化していってるように思います。

それを見て、感じて、
いろんな人の感性が刺激され、
活性化され…

微細でも、細胞が揺れる。心が動く。

それを求めているのだと思います。

「何故絵を描くのか？」
「創作したいのか？」と問われれば、

私はその「動き」を感じたいからです。

ネガティブな動きでも、
ポジティブな動きでもいい。

ただ、

「心が動く」ことが
大切だと思っています。

人の心が動くほどのものを創るためには

「自分の心が動くこと」をしていくこと。

「自分の心が動くもの」に触れていくこと。

今はそこからかな。

自分の「心の動き」がきっかけで
他の人達にも「心の動き」が起きて、
自分の内側にあるものに気づいたり
何かしたいと思えたり
新しい発見ができたり
新しいエネルギーの流れが生まれる。

この世界の色んなエネルギーが合わさって、
さらに新しいものが生まれて循環していく✨

そんな循環のエネルギーを感じたい。

全然、うまく語れないけれど、

そういうことが『何だかとてつもなく尊いなぁ』と思うのです。

デッサンを習い始めた頃の
先生の言葉が印象的で
今も、胸に残っています。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

物や景色の縁に
線はない。

光と影をよく観察して
"形"だけでなく
"質感"を感じなさい。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊



みんな、そこにただ在るだけ。
質感の違いや、光と影があるだけ。

でも、もしかしたら、
今見えているものは
どれも存在して無いかもしれないし、
他の人には、全く別の世界に
見えているのかもしれない。

「在る」のに「無い」
「無い」けど「在る」

感じ方は人の数だけある。

外側と内側を、
今の私がどう見て、
どう感じているか？
それが絵に表れる。

それを見て、

また一瞬先には感じ方が
変わっている自分に気付く。

でも、変わらずに在るものもある。

この世には"変化するもの"と、
"ずっと変わらずに在るもの"  
 "不変的な法則"みたいなものがある。


デッサンも、普通に描いた絵も、
料理も、体の仕組みも、施術も、
日常にも、色んなところに
面白いことが隠れているけれど、

見える時もあれば、見えない時もある。
感じる時もあれば、感じない時もある、

悲しいと思うこともあれば、
嬉しいと思うこともある。

外側も内側も、この体も、
感情も、私もあなたも…

『全ては１つ。境界はない。』

先生の言葉は、そういう意味だったのかな？

なんて…

今は思います。



そんな色んなことを感じられ、
発見があるから、私は絵や創作が好きです。

そういう全部を前よりもっと
面白い、楽しい、美しい、尊いと思う、
今日この頃…。

私を長い長い苦しかった冬眠から
目覚めさせてくれ
「今」を感じさせてくれ
生きるエネルギーをくれたのは、

周りの人々や、
この世界のエネルギー。

そして何よりも、

自分のエネルギーを使って
"自分の中から生みだした絵や創作物"だった。


周りにも、自分にも、全てに
"ありがとう"  の気持ちが溢れます🌸

高校時代の拙いデッサンたち↓