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【9月入学(始業)】世界一わかりやすくメリットデメリットを解説します

緊急事態宣言によって正常な学校運営が
出来ていない現在ですが
学校の入学や始業時期を9月からに
すべきではないかという話が出ています。

そもそも何故9月なのか?
変更する事によってどうなるのか?

その辺についてもわかりやすく
解説をしていこうと思うので
最後まで読んでいただけると嬉しいです。

YouTubeリンクを貼っておくので動画ベースで観たい方はこちらからご視聴ください。

それでは本題に入っていきます。

今日は3つのテーマで話を構成しています。

この3つで話を進めていきます。


1.何故欧米は9月なのか


日本では4月入学が当たり前ですが
そもそも何故欧米は9月なのか、
その理由から解説をしていきます。

実際これには色んな説があるらしいのですが
「農業のスケジュールの関係」という説が
有力だそうです。

ヨーロッパでは農業の最も忙しい時期が
7月〜8月と言われていて
この時期の農家は

なるべく子供に手伝ってもらいたい

と考えているが政府は

多くの子供を学校に通わせたい

と考えていて、その結果

農作業が落ち着く9月ごろに
学年をスタートさせれば、
多くの子どもが農作業と学校との両方に行ける

というところに行きついて
その時の風習が現在まで続いているそうです。


2.何故日本は4月なのか


実は日本ももともとは欧米に合わせて
9月の入学でした。

明治時代の1870年代初期に「学制」
公布された時は欧米に合わせて9月入学と
されていたそうです。

しかし、その後1886年に官公庁の
「会計年度」が年度を4月始まりに定めました。

この「会計年度」に合わせて学校や企業の年度も
4月始まりになっていき、
1921年に統一されたという経緯との事です。


3.9月入学のメリット


・留学

先ほど説明したように9月入学が
グローバルスタンダードです。

日本の入学時期が9月になると
日本から海外に留学がしやすくなり
また海外からの留学生を受け入れやすくなります。

国立大協会のデータでは
67.8%の大学が「帰国後の留年の可能性」
海外留学に行かない理由と挙げています。

またイギリスの調査会社が2011年に発表した
世界の大学ランキングでは東大が25位
京大は32位となっていて
日本トップクラスの大学は
世界的に見るとトップ20にすら
入れていない現状です。

9月入学にする事によって
グローバルスタンダードの留学制度を
とれるので幅広い教養がつけられます。


・教育

コロナ影響で休校の期間が長引いています。
学校の再開時期も各地でばらつき
授業の進み具合にも差が出てしまいます。

そもそもみんな同じ事を学んで
「全員一緒に」という風潮自体に
少し疑問はあるのですが
あえて今はそこには触れずに
話を進めていきます。

後ほどこれについても少し触れて
話をしていきます。

休校による教育課程の遅れを
リセットできるて入試への
準備期間が確保されます。

現在多くの学習塾や予備校も休業しており、
年明けすぐの入試に不安を抱えている家庭や
生徒も多いかと思います。

今年度受験を控えている学年の子どもや
保護者、教育関係者にとっては
大きなメリットだと考えられます。


以上が9月入学のメリットとして
考えられる事になります。

しかし9月入学には良い面ばかりでは
ありません。

仮に良い面しか無いのであれば
とっくに決まっているはずです。

4.9月入学のデメリット


・待機児童の増加


小学校の入学が後ろ倒しとなることで、
来年小学校に入学予定の年長の児童、
約100万人が5カ月間、
幼稚園か保育園に通い続けなければ
ならなくなります。

これに伴って新たな幼児の受入れは
難しくなり、その分の待機児童が増加し、
その間シングルや共働きの家庭への負担は
大きくなってしまいます。


・社会の課題


国や自治体は9月入学にする事によって
クリアにしなければいけない課題が
たくさん増えます。

①学校教育法
②追加で発生する約半年分の学費
③会計年度の見直し
④会計年度を見直さない場合は予算や会計年度のズレをどうバランスをとるのか

などが挙げられるかと思います。

そもそも9月入学にしたところで
9月にコロナの影響が落ち着いているかも
定かでは無いので

実際は経済の影響や学年の分断等
社会の課題点は挙げるとたくさんありますが
あえて今回はざっくりとこの2つを
ピックアップさせていただきました。

最後に個人的な考えを話たいのですが

個人的には大賛成です。

教育制度は明治時代から全然変わっていません。

前半でも少し話しましたが

「みんなと同じ、みんな一緒に」

という風潮や平均点をとって
平均的な大人を目指す風潮に
疑問を感じます。

必ずしも「人と違う人」を目指す
厨二病思考が良いとは思わないですが
運動会での行進や平均的な学力
専門的知識の無い先生が色んな教科を
教えたりという戦後から変わらない教育には
違和感を感じるので
これを機に少しづつ日本の教育現場も
時代にそった変化や進化をしていくべきだと
考えています。

9月入学がそのきっかけとして
少しでも変化があるならば
やる価値は充分にあるのかなと考えています。

この内容に共感をいただいた方や
勉強になったと感じていただいた方は
Twitterやその為SNS等で
拡散をいただけると嬉しいです。


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