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サイレンの音が聞こえる

日曜日の夜、単身赴任先に車で戻るパートナーから電話がきた。
珍しい。
気軽に出ると、電話の向こうからパトカーのサイレンが聴こえる。
いや、もしかしたら救急車かもしれない。

サイレンの音が聞こえる


「高速で事故に巻き込まれた。胸が苦しい。
電池がすくないから、一旦電源落とす」

とだけ言って電話が切れた。
20時過ぎ。

大丈夫とも言っていた、きっと大丈夫。
そう思いながら、1時間経っても続報がないのが、落ち着かない。
何度もスマホをチェックする。
何も来ていない。
その後、
前方が潰れた車の写真だけが送られてきた。
写真を撮っているのはパートナーだ。
だから、大丈夫、とまた自分に言う。

お風呂に入る。頭を洗う間に何か連絡が来るかもしれない。
体だけ洗ってパジャマに着替えた。

眠りの浅い夜


単身赴任先と自宅の中間地点での事故だった。
そのまま病院に行けばいいのに、レッカーの車に乗り、電車とバスを乗り継いで帰ってきたパートナーに驚愕。
かなり興奮していて痛みが筋肉痛程度だったらしい。
帰路で歩くたびに疼き、帰宅後、横になったら、苦しく、痛くて眠れないと言う。
何度もうめき、眠れない夜を過ごす。

その後病院へバスに乗って行ったパートナーは、肋骨が折れていたと知る。今のところ内臓付近の出血は少量で、手術や、入院の必要はないとの診断だ。

最悪のルートを想定する


うなされているパートナーを見て、最悪のルートを想定する自分がいた。
パートナーがいなくなる、何らかの事情で働けなくなる、PTSDで車が運転できなくなる、と言う順でストーリーが巡る。
ストーリーをめぐる時、大抵は感情が動かない。作りものの想定だからだ。
ただ、今回ばかりは感情が激しく揺れ動いた。
仮にPTSDで車を運転できなくなったら、家族の買い物や、単身赴任先と我が家への往復は出来なくなる、と言うのを考えると激しく憤りを感じた。
普通に進んでいた高速道路の車線で真横に突っ込んでくる車が突然現れたのだ。
高速が怖くなってもおかしくない。

自分が自転車で事故にあった時は、何とも思わなかった。今回は自分の激しい怒りを感じて、呆れていた。
どんなに怒っても、何も事実は変わらない。
どんな場合でも、動けるように、パターンを想定する。
どんなルートでも、何とかする方法をそれぞれある程度具体的に決めて、この数日を過ごしている。

今のところ、パートナーは元気だ。
事故の原因となった車の運転手も元気で、しっかりした保険会社が誠実に対応してくれている。

「よく生きてましたね」と言われる車の潰れようだったらしい。間違いなく今のところ、
最良のルートと言える。

何かが起こった時最終的に「不幸中の幸い」と言えるのは、最悪のルートを想定していた人だけだと私は常に考えている。人生何が起こるかわからない。
今考える「やりたいこと」を最悪のルートも最良のルートも想定しながら、今を積み上げて実現する未来につながる。

今やりたいことがあるなら、些細なことも実現するのを前提に過ごしてみて欲しい。「あの時こうしていれば」とは、事故の瞬間思えない。

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