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「どうやって継続するつもりか」

6月と7月2回連続の意見交換会と、報告会に出席した。どちらも2020年から行なっているボランティア活動に関わるものだ。
一方は環境課題に関わること。もう一方は、市民活動に関すること。

ボランティア活動のこと

2020年からの活動は、毎年その時のコロナの状況に合わせてやることを変えてきた。
単発参加しやすい!という感想をいただく活動は、大きなサークル活動と違い、引っ越してきたママや育休ママが多いのが特徴だ。
「この1年支えでした」と育休明けママから感想をいただき、少しは役に立ったのかな、と思う。
いつでも連絡を、と伝えていてもほぼ連絡はない。順調なんだな、とか、保育園の先生など相談できる人がいるのだろうな、と便りがないことを喜んでいる。

毎年育休明けで関わらなくなると言うことは毎年毎年参加者は入れ替わり、参加者が爆発的に増えることはない。各年度で1回の活動に対して1桁代の参加者である。
私自身、仕事もありできることをできる範囲で行なっているため、ちょうどいい、と感じている。しかし、第三者は違う印象を持つようだ。

「どうやって継続するつもりか」

意見交換会と報告会でまったく別の立場の方から同じような質問が出た。

「お子さんが小さい時に、問題意識を持って活動を始めるんですけど、子どもが大きくなると忘れちゃってやめちゃうんですよね。でもいい活動で、続けていってほしいと思うので、継続することについてどのようにお考えですか?」
「子どもが小さい時、自分の行くところがない。居場所が欲しいと思ったのがきっかけで活動を始めたりするんですが、想いはいいんですけど。来るのは毎回数人とか、来たり来なかったりとか。来てる人には必要なんでしょうけど、それじゃ続けられないですよね。実際そこまで必要なのか。運営するには費用がかかるわけです。そこで運営費を賄うのに。何かを売ったり、支援してもらったりするわけです。そんな時に必要なのは、どれだけの成果を出すかなんですよ」

いずれも、複数の活動に関して行われた質問と意見だ。「継続性」が最重要課題だと言う圧が伝わってきた。

質問に対しては、自分の考えを伝える機会があったため、言葉にできた。

「子どもが小さい間に、と言うふうに質問いただきましたが、一応私は、長男が今年20歳になり。1番下の子も11歳でして、むしろ自分に余裕ができたので、長男のワンオペ育児の時に助けられた、と感じたことを今度は自分が社会に返す番だと思って取り組んでおります」

言ったところで質問者が驚いてくれたので、ツカミはok?

「活動を始めるにあたり、もちろん責任感を持ってやろうと考えていますし、ある程度、継続していこうと思って始めたわけですが、最重要に考えているのは、『今、私ができることを、できる範囲で行うこと』です。このスタンスでボランティア活動を行うことで、もっと他の方が『そんなものでもいいんだ』と軽い気持ちでおこなってくれたら、と思っています。絶対に同じ人が同じ活動を長くやらなければいけない、となると誰も始められなくなってしまいます。学生さんや若い方が単発でも地域活動に関わることで、地域とのつながりができ、地域への愛着も出てくるかもしれない。また、活動に助かったと感じた方が、その後も豊中市に住み続けてくれる、あるいは転居してもまた帰ってきたいと思ってくださるかもしれない。住みやすい街づくりにおいては、必ずしもずっと同じ人が同じことを継続していく必要はなく、その都度必要なことをフレキシブルにおこなって、沢山の人がちょっとずつ関わっていくこともこれからの時代は大事なんじゃないかと考えています」

と答えた。文章にしてみると非常に長いが、実際には2〜3分で答えていたと思う。

大きいのが良いのか

ボランティアであっても、必要なことなら利用者も支援者も含めてコミュニティが大きくなっていくものだ、と言う報告会でいただいた意見は、間違いではない。
間違っていないと思うが、そうなったら対応していこう、としか考えていない。

「大きくしなければ」

とまったく思っていないのだ。
何せできることをできる範囲で行なっている。大きくするならもっと自分のリソースを割ける時でなければ、たくさん入ってきてくれても対応できないだろう。

仮に、同じ活動を一緒にしたい!という人がリソースをたくさん使って人を集めるようになったとする。それはそれで、その人に任せるだろう。
もしも、代表が仕事してないと言われればいつでも、リソースを割ける人に代表をしてもらう。
「ママの孤立を防ぐ」「子どもから大人まで生育環境、自然環境など社会課題を考えながら行動する社会を作る」それさえできれば、私自身はなんでも良い。

たまたま期間が近かった意見交換会と報告会。
同じような言葉をいただいたことで、「継続性と運営」に関してあらためて考えることができた。
「まずやってみる」と言うスタンスはボランティアでも変わらない。
継続性や規模に関してはあまり重要視しておらず、ただ一点、運営方法はより良い方法を見出さねばならないと感じたのだ。

いずれもオンライン。普段話さない人と話すのは、みたことがない方向へ、知識や意見が広がって良い。

気に入っていただけたら嬉しいです。 受け取ったサポートはサロン運営、ママの居場所を作るボランティア活動、さらに私が成長するための書籍代として使わせていただきます。