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【HSC】学校に行くだけで疲れちゃう。



帰ってきたら倒れ込みたい!!!




どこか旅行へ行った帰りや
1日中動き回った日、
体を酷使した日や
慣れないことをたくさんした日等、



帰ってきた瞬間、
ベッドやソファにバタン!
と、倒れるまで疲れること、ありませんか?




身体も心も
「疲れたーーー!!!」
と、叫びたくなること、ありませんか?



そんな毎日を送る子どもが、
中にはいます。



帰ってきた瞬間に倒れ込んでしまって
中々動くことができない。



そのまま、夜ごはんの時間まで、
下手したら朝まで眠ってしまう。



宿題に取り掛からずに
朝起きてからやることが多い。



そんな子たちがいます。


自分の学校にも、何人かいて、
親さんからお話を聞くこともあります。



「朝までそのまま寝ちゃって…」
「昨日って、何かそんな疲れること、
 ありましたかねえ…?」



そう聞かれた時に、
心身を酷使するような時間割では
ないことがほとんどです。



学校へ行って帰ってくるだけ
こちらが想像している以上の
エネルギーを消費してくるのです。



その子たちにとっては、
学校へ行って帰ってくる“だけ”
とは、言えないのです。





今回は、そんな子たちの
お話をしていきます。



HSCとは



最近、よく耳にするように
なったのではないでしょうか。



調べてみると、
自分も当てはまるなあ…
うちの子、まさにだなあ…
と、思われ方もいらっしゃると思います。



HSCは、以下のように定義されています。



HSC (Highly Sensitive Child)とは、
「感覚や人の気持ちに敏感で傷つきやすい子ども」
のこと。

エレイン・N・アーロン氏より



HSPという言葉もありますが、
これはHighly Sensitive Personと定義され、
HSCは、いわゆる子どもの
HSPということになりますね。




5人に1人の割合で
いるとされています。



そう考えると、珍しいものではなく
クラスには30人学級だと5〜6人は
いる、ということになります。



HSCの子は、
音や匂いに敏感な子が多く、
学校生活を送る上で
これらを避けては通ることができません。



教室の匂い、何かを書く音、
誰かの話し声、外から聞こえる音、声、
人がたくさんいる環境、
すぐには逃げられない場所、
気温、湿度、明るさ…。



挙げ出したらキリがないくらい、
HSPやHSCでなければ
あまり気にも留めないことが、



ものすごく膨大な情報となって、
その子に入ってくるのです。



しかも、学校という環境は、
集団で行動することが多くあります。



お家であれば、
疲れても気分転換が
できたりしますが、



学校となると、
そうともいかないですよね…。



というかむしろ、
そういった子ほど
「頑張らなきゃ。」
「他の子は気にしていないのに…」



と、周囲に気を遣ってしまい、
我慢してしまうこと
多いです。



頑張って頑張って、
我慢して我慢して、
その先に行き着くのが、



心身の体調不良
なんですよね。



ある日突然、音が聞こえにくくなった。
毎朝、頭痛や腹痛があるようになった。
夜、眠ることができなくなった。



何をするにもエネルギーが
湧いてこなくなった。
喜怒哀楽が乏しくなった。
「学校へ行きたくない」
そう言うようになった。



「あれ?いつもと様子が変だな?」
そう感じるときに、
知識がないと中々気付くことができません。



理解してあげることが
難しいところもあります。



周りが怒られている声を聞いて
自分が怒られているわけではないのに、
そうであるように錯覚してしまい、



自己肯定感が下がってしまった。
不登校傾向になってしまった。
そんな子も、実際にいました。



そんな特性を持っていると、
行きにくいだろうな…。
大変だな…。



そう後ろ向きに考えてしまいがち。



自分の育て方が良くなかったのかな…。
自分もそうだから、
遺伝したのかな…。



自分を責めてしまいがち。




ですが、どれも否定したいです。
これは生まれ持った性質で、
悪いものでも、育て方の問題でも
決してありません。



捉え方の問題です。


『感覚や人の気持ちに敏感』
ということは、


人の心の苦しさや傷みに
気付き、寄り添うことができる
とても心温かな持ち主です。



敏感だからこそ、
その特性を活かすことができます。



感覚や感触に敏感だからこそ、
職人気質であったり、



一般的には気付かないところまで
気付くことができたりします。



「いいなあ。」
「羨ましいなあ。」



そう思われるようなことは、
実はたくさんいるのです。



ただ、その分、
人一倍疲れやすいことが特徴。



なので、
息抜きや気分転換、
意図的な休息を絶対に取り入れましょう。



月に1度、あえて
学校をお休みする。
そうすると、そこに向かって
メリハリをつけることができます。



家に帰ったら◯分寝る。
授業間の休み時間は
あえて教室から出る。




そのような約束を
決めても良いかもしれません。




そして何より、
日頃の関わりが大事です。



「大丈夫だよ。」
「お休みしても良いんだよ。」
「人一倍、疲れやすいんだよね。」
「充分、頑張っているよ。」



子どもが安心できるような
認めや受け止めの声かけであったり、
環境作りが大事です。



間違っても、
叱責が多くならないようには
して欲しいなと思います🌸



では、またお会いしましょう!

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