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ノートをきれいに書くことに命をかけていたあの頃の懐かし文房具(2008-2016)

 
ぴーすち様の一年たってダイアリーを変えるときの気持ちを描いた「ゆく年くる年」にインスパイアーされて書いた記事です。素敵な記事を毎日ありがとうございます

 男性陣にはわかるだろうか、アリエルが人間たちの道具を密かに集めるように、女子が同じようなリップやらアイシャドウやら艶やかなコスメを集めて“かわいい”と一人でひっそりとうっとりとするあの快感、、
あの快感を中学生の時から文房具にも感じていた。 

 勉強と青春が仕事だった中高生の時、私はノートをきれいに書くことが異常に好きだった。別にそれは私に限ったことではなく他にもキレイなノート作りに命を掛けているJC,JKは周りにたくさんいて虹色マーカーで枠を囲ったり、定規で線をひっぱたり、それはもう職人みたいな作業を45分間の間でまとめかかっていた。

私を含むノート職人たちはノートだけでなく予定帳を書き飾ることも余念なく、とにかく白紙に文字を模様みたいに埋めることにあの頃、夢中だった気がする。メイクをすることもスマホを持ち込むことも許されなかったキビシー女子校の中だからあんなバカみたいにハマれたんだろうなって振り返ると思う。今、あのクオリティーを復元しろと言われても、とてもじゃないけどムリだよ、絶対飽きてスマホをいじってしまう。

一応、学業が本文の学生にとってノートをキレイに取るということは“身だしなみ”みたいなところがあった。憧れの先輩がいるように、憧れのキレイなノートがあったし、それを書いているコの文房具も気になった。

そうだ。あの時の私達にとってノート作りの文房具はもはやコスメだったんじゃないか。 

そんな私の青春ノートを彩ったコスメのような文房具たちを可愛く楽しく紹介したいと思いまとめた。いやむしろ、あの時収集してきた文具を思い出して楽しくて書いた。いいでしょ!と紹介する気はサラサラなくて、私が書いてて楽しきゃそれでいい。

シャープペン

クルトガ

 一番使う頻度が多いシャープペン。ちょうど私が中学受験をした時、このシャープペン界に進撃を走らせる異端児が生まれた。
その名もクルトガ。(文字に起こすとロシア人の名字みたいに見える)芯が回転するからトガりつづけるが自己PRのシャープペンとして最強のカレ。クラスの生徒による使用率はほぼ100%だった。そして今も不動の人気商品になってビジュアルもブランドなどとコラボして見違えるほど良くなっている。私のときは単色だけだったのに。

パイロット エアブラン

クルトガももちろん持っていたが私がよく使っていたのはパイロットのair-blanc エアブランという0.3mm専用の古参のシャープペン。デザインもパステルカラーでめちゃカワな上に細いから小さい余白でもキレイにかける、筆圧が弱い女のコならではの可愛い文字が書けちゃう逸品なのである。


 カラーペン

サラサ(zebra)

もう2000年に発売されて以降、絶大な支持を得続けているサラサ。今まで発表された総色数は57色!
あの書いてる時、書いた後に手でも目でも感じるみずみずしさは“書きやすい”よりも“書いてて気持ちいい”が近い。赤、黒ボールペンを常に胸ポケに入れておくのはもちろん、その他7色をオトナ買いしてブリーフケースのまま持ち歩いていた。

近年ではさらに細いタッチで書けるサラサナノという新作を今年、10月に発表。専用のインスタグラムまで立ち上げるカノジョはもうzebraのカオである。

ハイテックC collet(パイロット)

この4色ボールペンは文房具屋や東急ハンズに行くと屋台のような特設コーナーが設けられて売られている。
このcolletの中に入れる芯の色を決めるのにどれだけ悩んだことか、思い出すだけでおかしい笑笑

これはまず芯をいれるレフィルを好きなデザインや色で選ぶ(写真はuniのstyle fitも混ぜてしまってます)

それからその中に詰める4から5色、特設コーナーから選んで行くのだ。コノコたちも細くてコンパクトながらサラサのようなみずみずしいインクが持ち味だ。

窓があるマーカー プロパス(uni)

英語の教科書なんてヤツのインクを消耗するためにあるもんだと思っていた。そして持っている蛍光ペンのほぼ全部がコイツである。それくらいマーカーを引くこと自体が楽しくなりホントにキレイに線が引けた、考えたヒト、天才の一言に尽きるヤツはマーカーとしての出世がペンの窓から見えていたであろう逸品である。


消せるボールペン フリクション (パイロット)

 初めて出会ったときの衝撃は忘れられない。
私が中学生のときに爆発的大ヒットで爆誕したカレは文具界のヒーローだった。ペン書きで消せるなんてありえない。そう思いながら文具屋の紙袋の中に入っている赤フリクションをドキドキしながら持って帰ったのをおぼえている。
 ボールペンが消せるってホントに便利で文具だけでなく書き物文化を変えたとにかくすごい商品。消せるためかもしれないけれどあの淡い滲むような書き心地もスキ。ラバーの部分が使っているうちに黒くなって、消した跡が汚くなるあの敗北感も嫌いじゃない。初めは単色、キャップのダサいビジュアルだったが今は随分、サマになったもんだ。

その他

カドケシ

これは小学生の時からもうすでに流行っていて、カドで消せる快感って最初は気持ち良いのだが最後全部丸くなって結局丸い消しゴムになったのを覚えている。

デコラッシュ

これは流行った。ちょうど中3から高校生の時にかけてくらいだと思う。修正テープを引くように気軽にデコれるということでノート職人はバカみたいに買っていた。ノートではここ重要!みたいなときしか使えないので基本手帳で使っていたと思う。その後ブームになったマスキングテープにかき消されて今はすっかり下火になってしまったけれど一応、今は進化系が生まれているようだ。旧版は引くときにかすれたりして上手く引けたことの方が少なかったですがPLUSさんは上手に改良してくれたのかな?


Campus ノート

ノートは消耗品なので基本5冊200円くらいの安いやつしか買わなかったが、好きな科目や特に可愛く書きたいノートの時は買うときからやる気が違った。1冊180円くらいするCampusノートを奮発する。閉じるところが銀色のCampusはかっこよかったしリングは大人っぽかった。そしてもう少し大人びた子はルーズリフなんて使っちゃったりして、。(因みに、私が一番キレイに書きたかった教科は倫理です)

終わりに

こうやってこだわり抜いた先にある著者ノートは完璧なものでいつまでも大切に取ってあります!と言いたいところなのだが部屋を整理した際、捨ててしまったのかどんなに探しても一冊も見当たらない。
そしてただただ懐かしい文具を貼りまくっただけなので今回の記事は大してまとめるようなこともありません。ただこの長い記事を読んでいただいた箸休めに、唯一あったデコラッシュとカラーペンまみれの当時のケバいダイアリーをご覧いただけたら幸いです。



↑毎月自分の好きなものでレイアウトを決めて無印のダイアリーを自分だけのデザインダイアリーにして作っていた。

↑一週間予定ページ
紹介してきた文具の用例解説

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