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初めてのリーグ戦


2015年8月某日
有明テニスの森公園
関東大学テニスリーグ第1部 第1戦

関東の上位6校が集う1部リーグで戦う。その中で、上位2校が10月に行われる全日本大学テニス王座決定試合(通称、王座)に進むことができる。

対戦方法は次の通り
ダブルス  3試合
シングルス 6試合
合計    9試合
そのうち5勝した大学の勝利

最初に行われるダブルスとその後に行われるシングルスで、それぞれ1試合ずつ出場することができる。
つまり1人で2試合出場が可能。
もちろんどちらか片方のみの出場も可。

試合方式は3セットマッチ(先に2セット取れば勝ちとなる)

一対戦で3面を使用し、3試合同時進行で行う


試合開始

開会式が終わり、自陣で円陣を組む。王座に行くためには負けられない重要な初戦。相手は前年2位の大学だ。ここの能力では相手の方が上であり、チーム力も高い。戦力差を考慮すると初めのダブルスで最低でも2ー1とリードして折り返さなければ、勝ち目はほぼないと言っていい相手だ。僕は初めて経験するリーグ戦で、その雰囲気に緊張しながらもどんな展開になるのか楽しみで仕方なかった。

ダブルスの3試合、初めに終わったのは4年生ペアのダブルス2だ。相手の1年生ペアに対し4年生の意地とコンビネーションを見せつけて完勝。これで流れを引き寄せた。他の2試合も続くぞという雰囲気が漂い、勢い付いた。次に終わったのはダブルス3(だったような気がする)。
安定感のある4年生ペアを相手をこちらの3年生ペアがフルセットの末破った。僕はこの試合のボーラーをしていたのだが、想像以上の激闘で観ていて面白かった。どちらが勝ってもおかしくない状況の中で、最後は勢いで押し切った。これで2ー0。残る1試合、こちらはこの年のインカレで優勝したペアから1セット奪い、フルセットまで縺れるもの最後は力尽きた。

ダブルスで2ー1とリードして折り返した。これによりシングルスは3本取れば勝ちとなり、逆に相手は6本中4本取らなければいけないという状況を作った。格上相手にダブルスでリードすることは非常に大きな意味を持つ。
しかし、相手もそう簡単には勝たせてはくれない。この後のシングルスで、反撃を受けることとなるのは言うまでもない。


同期の活躍 勝敗は?

シングルスでは同期のS藤が躍動した。1年生ながら、高い運動能力と半端じゃない粘り強さ、ブレないメンタルで実力のある相手をじわじわと追い込んでいく。実は春に行われたインカレの予選で同じ相手と対戦しており、その時は相手選手が勝っている。S藤にとってはリベンジマッチなのだ。それがこの大事な場面でやってくるなど、こんな面白いことはない。だが、僕は他の試合のボーラーに入っていたためその試合を観ていない。ただ、スコアボードとポイントを取るたびにあげる「しゃぁーー!」とか「かもーーん!」の声の回数で、どっちが勝っているのか、その雰囲気で感じ取るしかできないのが残念だった。

試合が終わったようだ。勝ったのはS藤だった。相手はダブルスの疲れが残っていたのは間違いなかったが、それでも実力で勝ったと言えるだろう。1年生ながら大事なシングルスで貴重な一勝をあげた。初めてのリーグ戦にして終始落ち着いた試合運びをし、しかもストレートでの勝利。同期として誇らしく、また頼もしいと感じた。
S藤の一勝により、あと二勝あげれば勝てる。流れは完全にうちにある。かと思われたが、甘くなかった。ここから相手の反撃が始まる。S藤と同時に始まった同期のT中とキャプテンS浦さんのシングルスは、奮闘するも敗れ3-3。残りの3試合も相手が取り、3ー6と敗戦に終わった。

その後の4試合を終え、1勝4敗と前年同様1部リーグ5位で2部の2位との入れ替え戦に回ることとなった。4年生はこの入れ替え戦が引退試合となる。4年間の集大成を迎えるべく、最後の一戦に挑む。



次回

リーグ戦も残すところ入れ替え戦のみ。
僕はボーラーをしながら学んだこと感じたことが多い期間だったと思っている。そのことについて書きたい。


それでは。


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