ウィー・ウィル・イックキュー(育休)① きっかけと事前準備
4月9日にこどもが生まれたことをきっかけに、4月13日から5月31日まで育休を取った。
令和元年度雇用均等基本調査によると、令和元年度の男性の育休の取得率は7.48%。年々増加しているものの、女性と比べるとまだまだ普及していない印象を受けた。しかも男性の育休の場合、期間が1週間以内が約7割とのことらしく、取りづらい状況だと思う。
自分が経験したことが、これから育休を取ろうと思っているお父さんたちの参考になったらと思い、このnoteを作成してみた。
取ろうと思ったきっかけ
一度しかない新生児期の貴重な時期の育児に参加したいという気持ちもあるけど、一番の理由は産褥期(さんじょくき)と呼ばれるこの期間に妻に寄り添いたいと思ったことがきっかけだ。
出産後のお母さんの体はボロボロで、「男なら死んでるほどの痛み」とか「トラックにひかれるくらいのダメージ」や「白鵬のフルスイングを食らったくらいのダメージ」があると聞いたことがある。
そんな状態でワンオペ育児をしたようものならそら心病むであろうことは想像できる。
妹の出産後の様子を見ていたこともきっかけの一つかもしれない。2年前に出産し、産後3週間くらいに会いに行ったのだが、かなり心も体も消耗していた。妹は保育士で、子供が好きだし、体力もある方だと思うけど、それでも憔悴しきっていたから育児の大変さを想像するのは難しくなかった。
会社・業務の準備
会社への申請
会社には出産予定日の約半年前、安定期に入ってすぐ育休の申請をした。このタイミングで申請したのは、早めに育休を取る意思を伝えて長期間育休を取れるようにすること、そして仕事に与える影響を最小限にすること、という目的があった。また、自分が勤めている会社は設立して10年余りなこともあり、男性どころか女性も取った人はいなかった。自分がはじめての育休取得者だった。
妻の体調がある程度良くなるまでと考え、期間は約2ヶ月と決めた。最低でも1ヶ月はとりたいと思って上司と交渉に臨んだ。
意外にも2ヶ月で即快諾してくれた。なんならもう少し長い期間でもオッケーしてくれそうな雰囲気だった。理解のある上司で本当に助かった。
この後実際に育休を取って気がついたことなのだけれど、3か月くらい取っても良かったと思う。というのも、子供は日々成長しているんだけど、思ったよりまとまって眠る時間は長くならなかった。もしかしたら生後3ヶ月くらい経つと、もっと長時間眠るようになって、自分が仕事復帰した後も昼間の妻の育児の負担が軽くなるのではないかと思った。
会社から承認を得た後、育休に入る直前に育児休業と育児休業給付金の申請に必要な書類を提出した。提出書類は3枚しか無かったし、すぐ書いて提出できるような内容だったので特に苦労はしなかった。
仕事の引継ぎの準備
初めに、育休の間に必ず誰かがやらなくてはいけない仕事、育休開けに自分がやればいい仕事を仕分けした。
会社ではデータをクラウドで共有していたので、今まで自分だけが閲覧や確認できればよかったデータを全員が見られるようにした。他に設備や機械を少人数でも使いやすくなるように整備も行った。
とにかく自分がいなくても仕事が滞りなく進めるように思いつく限りの準備をした。
とはいえ、やっぱり至らないところはあったようで、同僚の負担が増えてしまった部分はあったと思う。
お金の準備
前述の育児休業給付金があるので、お金に関してはあまり心配はしていなかった。ただし、支給されるまでかなり時間はかかるので貯金は絶対必要だ。
自分の場合、育休に入ったのが4/13。うちの会社は給料日が25日で、3月分の給料は4/25に、4/1~12まで働いた分の給料は5/25に振り込まれた。5月は1秒も働いていないので、6/25は当然給料は振り込まれない。育児休業給付金が振り込まれたのは6月28日。最後に満額給料が振り込まれたのが4月25日なので、約2か月以上収入が減少、もしくはゼロになっている。自治体や会社によって差はあると思うけど、とりあえず最低でも生活費3か月分は貯金しておいたほうがよさそう。
とりあえず必要な準備はこんなとこだったと思う。
2022年10月から男性版の産休がスタートする。男性が休みを取るのは難しい雰囲気はまだあるとは思うけど、それでも徐々に育児に参加しやすい状況にはなりつつあると思う。
個人的な意見として、育休を取ったときのデメリットってお金ぐらいしかないと思うし、妻や子供のためにはもちろん、自分にもプラスになることは多いと感じた。可能な限り取れる人はどんどん取ったほうが良いと思う。
次のnoteでは、育休中の生活を振り返ってみる。
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