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夫婦どちらのキャリアもあきらめないあり方

以前も書きましたが、妻がおよそ1年ほど前に独立してコーチングの仕事をしています。

クライアントも徐々に増えてきて、以前より忙しくなってきている状況です。

もちろん私としては、そのことに対して嬉しい気持ちがある一方で、
お互いの日程を調整するという意味では難しさが増してきたというのも
実感しているところです。

妻のコーチングセッションはクライアントが個人であることも多く、
比較的、夜や週末に行われることがあります。

これまでは、その時間帯は私の残業や研修が入っていたりして、2歳と4歳の子どもの育児を妻に任せていたわけですが、時間帯が重なることが増えてきました。

私たちはどちらも両親が九州におり、近くに頼れる人がいません。
私か妻のどちらかが、予定を調整して子どもの面倒をみる必要があります。

ここ数年、リモートワークが普及したことや、保育や調理のアウトソーシングサービスが充実してきていることもあり、ずいぶん助けられてる面があります。

それでも、保育園に預けている時間を除く平日夜や週末を、パズルのように、双方の予定を共有しながら調整するのはなかなか大変だなと思う毎日です。

これまでであれば、男性の仕事が優先され、女性はその前提の中で可能な範囲で働くというあり方が一般的であったと思いますし、今もまだまだそういう状況が多いかもしれません。

しかし、私たちとしては、夫婦どちらのキャリアも我慢せず、
同時に子どもが犠牲にならないという働き方を、なんとか模索してみたいと
考えているところです。

もちろん、あれもこれもすべて叶うという選択肢は甘いという考えは私にもあります。当然、この先にはどちらかが仕事をセーブしたり、調整したりということが局面で必要になってくるのは間違いないことだと思います。

ただ、この試行錯誤のプロセスは大変であるとともに、価値のあるものを
生むかもしれないとも考えています。

まずは、より生産性の高い仕事の仕方を見つけること、それから、
より家族とのコミュニケーションを発展させる可能性があることです。

これまでの家族の関係性とは異なる、また新たな関係性をつくる必要があります。そのため、対立や軋轢もありますが、それを対話によって解決していこうとする経験自体が仕事にも生きてくるのではと考えています。

私の専門領域は、組織内コミュニケーションですので、その一つの実験、経験だという風にも捉えることができます。

組織も、そこにいるチームメンバーが入れ替わることだけでなく、
そのチームメンバーがどういうライフステージにいるかということに影響を受け、変化し続けていきます。

よく言われることですが、企業の発展段階に伴い、個々に求められる役割が変わり、チーム内での協働、コミュニケーションに新たなチャレンジが求められることもあります。

チームは動的な生き物のようなものなのです。
ある時点だけメンテナンスすればいいものではなく、継続的に関係性を
つくり続ける必要があります。

その際に、それぞれの立場、視点を共有しながら、新たな関係性を築きなおしていく力は、すべての組織にとって役に立つノウハウではなかろうかと思います。

そのあたりの観点も周囲に還元していけるよう、自ら実践をしていきたいと思います。

来月もよろしくお願いいたします!

2022/6/25 VOL140 sakaguchi yuto 

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