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熊本県南部豪雨を教訓に、 未来の人吉 球磨地区への提言


令和2年7月4日、突如として現れた線上降水帯によって、八代-球磨地区が球磨川の決壊により、氾濫した。

奇しくも平成29年7月九州北部豪雨は7月5日から6日にかけて発生した。

北部や南部を問わず九州人は、毎年この辺りの日にちが近づく度に、当時の大水害を思い出し、そして今年は大丈夫なのだろうか?と考えるようにしなければならないのだろう。


今回の大水害から、当然巻き起こるだろうなと思っていて案の定

川辺川ダム建設の有無

について多々意見されている。


治水の専門家ではないので、専門的なことは分からないが、あえて言うとしたら、

「もし、川辺川ダムがあったらば、今回の大水害は起こらなかった。やれ、前原誠司元国土交通大臣のせいだ。やれ、蒲島郁夫熊本県知事のせいだ。やれ、矢上雅義元相良村長のせいだ。」という意見を言う人の気持ちも分からないではないが、タラレバを言っても仕方ないことだと思う。

7月6日のミヤネ屋に専門家として出演していた九州大学大学院 島谷幸宏教授(河川工学)は
「ダムを作れば当然 多少流量は減ってたというのは間違いないと思います。ただし、違う流域は場所が離れているので本当に川辺川で出てきた水のピークと球磨川のピークが本当に合っていたのか、本当の意味での低減効果がどれだけかというのは検証しないと分からない。」と述べられています。

タラレバが通じるのなら、

川辺川ダムがあったのに、
今回の大水害を防げなかったら

も同時に考えないと、今回はダムがないから、あれば良かったのにが成立するだけの後出し論理である。
そして同時に、ダムがあったらを言っている人達に前提であるのは、○○年に一度の〜、人生で一度の〜がその通りに起きれば と再びタラレバの前提だ。ここ最近、毎年のようにニュースで日本のどこかで百年に一度の〜を聞いている気がする。地球温暖化の影響かは分からないが、明らかに異常気象で当時では通用しない日本の気象になっているわけである。

結局は、
ダムが役目を果たさなかったらダム推進側が非難され、
ダムがなかったらダム反対側が非難されるだけの話だと思う。


何が問題なのかを橋下徹氏は的確に指摘していると思う。

画像1

https://t.co/OiyVd5oeKx

画像2

https://t.co/6FKY0PMy1I


要するに、議論があるないに関わらず、ダムに代わる治水が何も行われていなかったことが問題である。


確かに、選挙の公約に、治水について盛り込んだら、
平時だと治水の重要性が住民にはピンとこず、ただでさえキツキツの町や村の予算からしたら無駄に思われて、そんなに莫大な予算をかけるなら、もっと住民の為になる違うことに予算をかけてください、と言われて当選が遠ざかる可能性が極めて高い。
しかし、本物の政治家なら、時として有権者には耳が痛い公約も入れ込み、落選覚悟で挑んで欲しい。
残念ながら、今の政治家には、そのような本物の政治家はあまりいないのが現状だと思う。


そして、未来の人吉-球磨地区のために
政治学を学んだ訳でもない一個人として、やって欲しい公約をいくつか考えた。当然、無茶苦茶な公約で有権者にはそっぽを向かれるかもしれないが、人吉 球磨の議員さんとかには是非とも考えて欲しい。

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