東京カランコロンの解散に思う事

大好きなバンドの解散を知った。

解散メッセージは二週間前くらいに公式サイトで発表されていて、それを知ったのが昨日だったから、なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになった。ライブには足を運んでいたけど、最近はスケジュールが合わなくって行けてなかったっけ。けど最後のライブともなれば絶対に行きたい。そんなファン心理である。

そのバンドは東京カランコロン(以下、カランコロン)というバンドである。

自分がこのバンドを知ったのはあるサイトのインタビューを見た事がきっかけだった。当時カランコロンはメジャーデビューを果たしたエイベックスから独立して『東京カランコロン01』というアルバムを発表して、新たなスタートをきったところであった。2017年の事である。

2017年といえば自分にとっては大学院に入学もとい入院した年である。それまでは軽音楽サークルに所属していた事から新しい音楽は自然に人伝いに知る機会があったが、大学院に入ってからは音楽の趣味が合う人もおらず、今までの聞いていた音楽をループする感じだったと思う。そんな中でインタビューから興味を持って聞いてみると、自分にとてもヒットした。限りなくポップで、歌詞にも明るさが溢れる。そして男女ツインボーカルのハモりや、それぞれのパート大変心地よい。すっかり魅了されてしまった。それまでの音源を辿ったり、ワンマンライブやその年のカウントダウンジャパンのステージにも足を運んだ。自分が大好きな曲がライブで演奏されるとやっぱりテンションが爆上がりする。

自分が特に好きな二曲が「どういたしまして」と「ギブミー」である。「どういたしまして」は前述した『東京カランコロン01』の中の一曲で、JPOPの美味しいところが全て詰まっている曲だと思っている。自分の中で満点。itunesの再生回数で言えば今でも一番上のままである。最後の大サビに向けて徐々に曲が盛り上がっていって、最後にメンバー全員で

「どういたしまして!」

って決まるところがもう最高に好き!この曲は本当にJPOP史に残ると本気で思ってます。

もう一曲の「ギブミー」はライブ会場で限定販売されたCDである。これが欲しくてライブのチケットを速攻手に入れて購入。この曲にもカランコロンの良さがぎゅっと詰まっており、その良さとは「優しさ」。演奏であったり、歌詞の中に現れている。この曲を聞くと優しい気持ちになれる、そんな曲である。特に

「傷がパッて治んないのはまた、生まれ変わってる途中。」

二番冒頭のこの歌詞が自分には刺さりました。泣きました。この年になると涙もろくなってかなわん。

一つ謝らなきゃいけないことがある。

勝手に自分でそう思っているだけなのだが、留学中に出ていた最新アルバムをよく聞いていなかったのだ。もちろんアルバムが出ていた事は知っていたのだが、一聴したっきりであまりよく聞いていなかったのである。一聴した印象だといつもの前面に押し出されているような明るさがなかったように感じた。いやもちろん明るさはあるのだが、なんだか少し雰囲気が違う風に感じた。

そこで昨日解散を知って改めて新アルバムを聞いてみた。なんだか辻褄があったような、リリースの段階で解散が決まっていたのかはわからないが、もしかしたら終わりに向けて進んでいたのかもしれないと思えた。ただ改めて聞くと新アルバムはめちゃよかった。彼彼女らが最終的にたどり着いた到達点が、ここだったのだ。

バンドのファンとして、好きなバンドが音楽性が徐々に変わる現象は往々にしてある。それが自分の好きじゃない方向に行ってしまった時の複雑さ。バンドは生き物で進化し続けている。だからそのままではいられない。本来なら、好きなバンドならそのまま愛し続けるべきだと思う。自分の場合、カランコロンを知ったのはだいぶ後期だと思うが、後期始まりたてが一番好きなのは間違いない。しかしそれぞれのシーズンで好きな曲もたくさんある。もちろん最後にリリースしたアルバムもである。だから最後まで、解散が決まったからとかじゃなくて、解散をした後も聞き続けて、知らない誰かに「東京カランコロン」を教えたい。一ファンとしてそうありたいと思う。

今までお疲れ様でした。最後のライブ絶対に参戦させてください!!頼みます!!!(誰かに届け!!)

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