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新生児育児の悩みの8割は「授乳」なのかもと思った話

先月2人目を出産しまして、再びの新生児育児中です。
5年前の第一子育児では、とにかくよく寝てくれて泣き声も控えめかつ授乳orオムツ交換後はすんなり泣き止んでくれていた娘の育てやすさに、彼女を「チュートリアル赤子」などと呼んでいたのですが、このたび生まれた息子の育児はさらに気楽な気がしています。

ただ、2,226gで生まれた息子は、低体重のため退院が遅れるなど、実は上の子よりも不安要素は多かったのです。また、生後2週間すぎたあたりから夜中1時から6時までがっつり寝てくれた娘と違い、もうすぐ生後1ヶ月の今も昼夜問わずきっちり2~3時間おきに泣いて起こしてくれるし、特に夜中の授乳後に寝ないことも多い。

それなのになんで、私はこんなに楽でいられるんだろう…と考えて、
ふと「授乳の悩みがないからだな」と思いあたったのでした。

産院からの「圧」が少ない

今回精神的に一番楽だった要因だと思ってるのですが、5年ぶりの出産で変わったなと思ったのがこれでした。
前回の出産時は、混合希望でもまずは授乳、どんなに乳首が切れて痛くてもまずは母乳を飲ませてからミルクを足す、出ないのは飲ませてないからだ、みたいな体育会系だったはずの産院が、今回はまったく対応が違いました。

私は経産婦だったにもかかわらず、今回もほぼ母乳が出なかったのですが、周りの経産婦さんたちが母乳に加えて搾乳していて肩身が狭かったときに
「いえ、出産直後だと皆こんなものですよ」
「徐々に出るようになるので、気にしなくて大丈夫ですよ」
と声をかけてくださる助産師さんが多く、とてもありがたかったです。

また、今後の方針として「混合(いずれミルクに完全移行したい)」と伝えた際も、「赤ちゃんもこれだけ飲めているので、このまま進めて大丈夫ですね」みたいなポジティブな声掛けが多かったです。

前回と今回とで、同じ方針を伝えているのに、同じ病院でこんなに対応が変わったのか…というのは、個人的にはかなり驚きでした。
あ、前回の母乳育児に関しては下記で書いたので、よかったら。

息子がめっちゃミルク飲む&吐き戻さない

低体重で生まれた息子が、小さな身体でめっちゃミルク飲みます。
出生翌日から順調に増え始め、1週間検診の際には80ml、生後20日の現在は100~120mlを1日7~8回飲みます。
そして大きなゲップかオナラをして、ほぼ吐き戻しません。
私は息子を「ゲップの達人」と呼んでいます。

思えば娘のときは、授乳→ゲップで吐き戻し、着替えさせて汚れた服を洗濯機に入れて戻ってきたらまた吐き戻し、と1日に5回くらい着替えさせたこともあるほど、吐き戻していた記憶があります。
娘も2,460gと、小柄で生まれていたので、吐き戻されるたびに不安になっていたような記憶があります。

それに比べると、小さく生まれたとはいえ、たくさん飲んで(たくさん出して)くれる息子は、それだけで親孝行だな…と思っています。

不快性射乳反射(D-MER)が起こらない

上の子の授乳のとき、おそらく不快性射乳反射(D-MER)だと思うのですが、鬱状態になることが多く、それもしんどかったです。
授乳をしているとき、下腹部の痛みとともにツーンと胸が痛むというか、悲しい気持ちになってきて、そこから過去の嫌な思い出やこれからの不安がフラッシュバックしてしんどい…という感じでした。

不快性射乳反射(D-MER)についてはこの漫画がわかりやすいかも。

今回は、授乳中に下腹部の痛みは感じるものの「おぉ~きっと子宮が収縮してるんやな」くらいの感じで、気分の落ち込みはありませんでした。
むしろ「もっと吸って、ぜひ早く子宮を戻してくれ」と思ってすらいます。

私は出産の2年ほど前にうつで半年休職を経験しており、妊娠前は残業免除でのフルタイム勤務をしながら抗うつ薬を服用している状態でした。
妊娠発覚で服薬を中止して離脱症状を乗り越え、産前は服薬なしでも特に気分の乱高下がなく働けている…という感じだったので、産後授乳のたびに来る精神的な落ち込みは、10段階※でいうと6くらいしんどかったです。

※人生で一番楽しいのは今だ!と日々思っていた大学時代を0、
 休職中のどん底(トイレに起きるのすら辛かった)を10として、
 服薬すれば/服薬しなくても「普通に」働けるようになった時期が3という感じです。たぶん6~7あたりは「病院行ったほうがいいよ」と周囲から心配されて、受診しはじめる頃くらいのしんどさ。
※ちなみに現在は1~2くらいでやれてます。

思えば、地域の保健所から、産前産後の面談以外にもときどき電話がかかってきたり、地域で実施している月ごとの子どもの身体測定の際なども個別で面談があったりしました。
当時は手厚いな~と感嘆しつつも正直若干鬱陶しく感じていたのですが、今思うと産後の面談の様子から、産後うつを心配されて他の方よりも目をかけていただいていたのでは…

友人に不快性射乳反射の症状を教えてもらって「あ、私それかも」と思ってからは、気持ちは落ち込んでも「ホルモンのせいだから仕方ない」といなせるようになりましたし、授乳期間が短かったこともあり、そこまで深刻ではなかったのですが、当時はとてもしんどかったです。

「たぶん母乳出ない」ことへの割り切りができた

前回の反省を踏まえて、今回は特に乳首切れてないのにニップルシールドを買いました。私の乳首的には、これがあったほうが圧倒的によさげです。
また、「たぶん出ないよな…」と思いつつ、前回やらなかった母乳マッサージ的なものを産前から初めておいたりしました。
あと、もう今回は搾乳機は買いませんでした(前回買ったものは引っ越しのタイミングで捨ててしまっており)

結果的に、前回よりは早めから母乳がにじみ、ポタ、ポタ…レベルなら出たな~という感じでした。決して子どもが満足する量出てはいなかったと思うのですが、「前回よりは出てるじゃん」とポジティブに捉えることにしました。

授乳量は正直それほど増えた感じもしないのですが、産後1ヶ月経ったしそろそろ卒乳してもいいんじゃない?私もお酒飲みたいし…みたいな、開き直り方ができている状況です。
ほぼミルクで今も元気な第一子の事例があるので、かなり強気に出てる気がしています。


第一子の娘の出生時はコロナ以前だったので、正直コロナが落ち着いたとはいえまだ面会制限がある状況での出産には不安を感じていました。
前回は両親ともに初孫ということもあり結構サポートも期待できたのですが、今回は他の孫が産まれたり、コロナで延期していた結婚式を行うタイミングだったりと、両親もバタバタで前回ほどのサポートは得られない状況だと事前にわかっていたのもあります。
また、第一子のときはとにかく自分+赤子のことだけ考えていればよかったのが、今回は娘の世話をしつつの第二子育児で、うまくできるだろうかと心配でした。

正直前回+5年の月日を重ねて身体がしんどかったり、甘えたいけど我慢している娘のケアもしたかったりと、しんどい部分も多いです。
それでも前回ほど精神的に追い詰められていない理由は、もちろん第二子ということで開き直りができていたりする部分も大きいとは思うのですが、授乳に関するプレッシャーがほぼないからだなと思っています。

母乳を与えることだけは、夫婦で分担できない育児で。だからこそ、そこがうまくいかないと母親として否定された気持ちになってしまいがち。

うちは前回に引き続き、今回もほぼミルク育児で行く予定です。
ミルク育児に後ろめたさを感じてる方がいらっしゃれば、ぜひ少しでも、その気持ちを晴らす一助になれば幸いです。

もし「お、コーヒー1杯くらい奢っちゃるか」と思われたらサポートお願いします。私のコーヒー代か、娘のアンパンマンチョコ代になります。