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クライエントさんの成長を感じる瞬間

こんにちは。yutoriです。
お読みいただき、ありがとうございます。

今年度ももうすぐ終わり。

私が働いているところは、相談の対象が中学3年生までなので、もうすぐお別れとなる中学生や保護者さんがいらっしゃいます。

長い方は5年の付き合い。
寂しいです。
毎月会っていたのに、もう会うことがなくなります。

その5年前から会っている子は、この1年くらいで、やっと自分の想いを不器用ながら言葉にできるように、自己洞察も頑張るようになってきました。

すごい成長だと思います。

でもカウンセラーとしては、
「ここからがカウンセリング本番」
という感じ。

この先、ぐっと成長するだろうなと感じているのに、そこに付き合えないのが残念です。

この続きは別の場所で、別のカウンセラーと取り組むようになります。

私も信頼をおいている方に引き継げそうなので、そこは安心しています。

苦しみながらも、しっかり成長を見せてくれたこの子には、私も励まされました。



子ども達のカウンセリングをしていると、
「あ、成長したな」
「なんか変わったな」
と感じる瞬間があります。

私なりにポイントだなと思っている事を整理してみました。

*容姿が変わる*
前髪で顔を隠していた子が、前髪を切る、分けるなどをして顔が見えるようになる。

長い髪を下ろした子が、髪を結ぶようになる。

見た目がはっきり変わることがあります。
気持ちの変化が感じられますね。

*目線が上がり、姿勢が良くなる*
「表情がよく見えるな」「背が伸びた?」と感じた時、よく見ると子どもの目線、姿勢が変わっている事があります。

「前向きになった」「自信がついてきた」となると、気持ちも目線もしっかり前を向くことができるのでしょう。

子ども自身も、視界が変わって、今まで見えていなかったものが見えるようにもなります。

*声のボリュームがちょうど良くなる*
声が小さすぎたり、大きすぎたり、場に合わない声量で話す子がいます。

でも、気持ちが落ち着いてくると、ちょうど良い声量で話せるようになってきます。

私は「前より会話しやすくなったな」と感じ、その変化に気づきます。

*大きさや筆圧のバランスがとれた文字を書ける*
不安や焦りがある、自信がない、気持ちをコントロールできないといった状態だと、字が小さすぎる•大きすぎる、筆圧が薄すぎる•濃すぎる、文字の大きさがばらばらということがあります。

それが、気持ちが落ち着くと、文字も落ち着いてくるのです。読みやすいと感じられるようになります。


*避けていた話題について話せるようになる*
私がやっているカウンセリングは、「教育相談」という名目でもあり、学校や勉強、進路について話題になったり(話題にしたり)します。
もちろん無理に話すことは求めません。

考えるのも辛い状態だと、「考えたくない」と話すことを拒否したり、無理矢理に別の話題にしたり、その話を中断させたり、という状況があります。

でも、そういう触れたくなかった話題について、自分から話す、話を続けることができる、洞察や内省ができるなど、向き合う事ができるようになります。

これは、本当にすごいことです。
「この時がきた!」と感動します。

こうなってくると、カウンセリング以外の場でも、避けていた活動に挑戦しようかと考えるようにもなってきます。

そこから、さらにぐっと成長していくのです。


*子ども自身の間や流れで話せるようになる*
子ども側が、カウンセリングを上手く使えるようになったのだなと感じます。

良い意味で、私に気を遣わず、じっくり考えたり、言葉を選んだりできるようになります。

そうすると、自己洞察も深まるし、自分で何か答えのようなものに気づくこともできます。
素晴らしいと思います。


こういうポイントで成長を感じる事ができます。カウンセラーとしての喜びの一つです。

その成長や変化に、カウンセラーがきちんと気づくこと、必要に応じて言葉で伝えることが重要だと考えています。

今年度もそのような瞬間に出会うことができて、とても嬉しかった。

中学卒業後、子ども達が元気に過ごすことを願うばかりです。

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