卒業生を見送って
こんにちは。yutoriです。
お読みいただき、ありがとうございます。
今年度も終わりですね。
私が勤めている所は、カウンセリングの対象が中学3年生までなので、この3月にも十数名のお子さんとのお別れがありました。
自分が彼らのためにどのくらいの事ができたかわかりませんが、みんな「ありがとうございました」と言ってくれました。
こちらこそ、‘成長していく姿を見せてくれてありがとう'という気持ちです。
長い子では5年、短い子では半年のお付き合いでした。
学校に行けずにいた子は、別室登校をするようになりました。
数年勉強していなかった子は、受験のために勉強を再開しました。
人と会うことを極力避けていた子は、友達や先生との関わりを楽しむようになりました。
自分の考えや気持ちを表現できなかった子は、言葉で伝えることができるようになりました。
みんなしっかり進学先を決めて卒業していきました。
そして、今年の卒業生の中には数名、最後のカウンセリングで私を驚かせてくれる子達もいました。
家族への不満があっても「家族に言っても無駄」と諦めていたのに、「言ってみたんです。そうしたら…」と、行動を変えてみた子。
将来が不安で、考えることさえ避けていたのに、将来の目標をにこやかに語ってくれた子。
「自分がわからない。確立されていない感じ」と、青年期の課題に取り組んでいることを話してくれた子。
最後の最後に成長や勇気を感じさせてくれました。
ただ、彼らの最後のカウンセリングの後、喜びと共に、「これからどうなっていくか、私は聴かせてもらえないのかぁ」と寂しくもなってしまいました。
それくらい、彼らの成長が楽しみです。
カウンセリングの継続が必要と判断したお子さんは、別の場所で受けられるよう調整しています。
また新しく出会うカウンセラーさんと、それぞれの課題に取り組むことでしょう。
今年度は、私自身も気持ちが図太くなったのか、「この子、これから大丈夫かなぁ?」という心配より、「この子なら、なんとかやっていくだろうな」という期待を多く感じました。
顔を合わせることはなくなっても、彼らの健康と幸せを願っています。
今までお話を聴かせてくれてありがとう。
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