yutootani_tweet

紙芝居クリエーターと画家をしています。

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最近の記事

「カッカ」

「カッカ」 何でもなかったのに何だか 腹が立つようなことって ありませんか? それはきっと謎の生命体 カッカの仕業で おこりんぼになったりも するのかもしれません やだなあ おこってばかりは 疲れますから 落ち着いて お茶とか 飲みたいものですね

    • 「マスター・オブ・雪だるま」

      「マスター・オブ・雪だるま」 マスターはいつもワタシだけに本当の真実を囁き続ける。その声はワタシの第六感を刺戟し、聲なき聲によるメッセージを伝え続ける。 マスターの本体は雪だるまだが、その中には崇高な精神が宿っていると思われる。 先日はマスターの聲に従って、雨の中ずぶ濡れになり続け、六回転半コンクリートで転げた後、コンビニエンスストアに入り、とうもろこしの唄という自作の唄を一節唄ってワタシは帰宅するというミッションをこなした。これにより世界滅亡の運命が一年延びたとマスターは

      • 「あったらいいもの」

        「あったらいいもの」 あったらいいのに そう思うものは たくさんある 落ち込んでいる時に 気持ちが軽くなれるものが あったらいい 怒りが静まってゆくものが あったらいい 悲しみが治ってゆくものが あったらいい 寂しさが埋められるものが あったらいい 平和を大切に思えるものが あったらいい 争いの醜さに気づくものが あったらいい ああ ぼくは今こういう日に 心のどこかに病を抱えながらも 安心できる音楽を探している そういうものがあったらいいのに 作ってみてもいいだろう ああ

        • 「りんごはりんご」

          りんごはりんご ばななはばなな めろんはめろん いちごはいちご さとうはさとう しおはしお うみはうみ やまはやま ほしはほし あさひはあさひ つきはつき よるはよる ともだちはともだち にんげんはにんげん きみはきみ ぼくはぼく わたしはわたし おとうさんはおとうさん おかあさんはおかあさん かぞくはかぞく あしたはあした ありがとうはありがとう

          「まだしも」

          ぼくはあくびをする だけではなくまだしも ぼくはけのびをする だけではなくまだしも ぼくはなにかたべる だけではなくまだしも ぼくはおならをする だけではなくまだしも ぼくはうんちをする だけではなくまだしも ぼくはうたをうたう だけではなくまだしも ぼくはかいがをかく だけではなくまだしも ぼくはえいがをみる だけではなくまだしも ぼくはどくしょする だけではなくまだしも ぼくはあいさつする だけではなくまだしも ぼくはねむりにつく だけではなくまだしも それだけではなく 

          「まだしも」

          「岩or石」

          風邪が吹きぬける町の中 熱にうなされ眩暈に包まれてゆく 悪夢が告げる未来予報には あの頂きまで岩を運べと 定められた運命が記されていた 岩のような石 石のような岩 石のような岩 岩のような石 汗が吹きだした家の中 ベルにうなだれ瞼を覚ましてゆく 悪魔が告げた未来予報では かの頂きまで石を運べと 定められた宿命が記されていた 岩のような石 石のような岩 石のような岩 岩のような石 ああこれは夢なのか 正夢だったらどうしよう 僕はコタツで飛び起きて 庭にそれが無いかと探したん

          「もしも翼があったなら」

          もしも翼があったなら 満員電車で迷惑かけるだろう もしも翼があったなら 定食屋で隣にぶつかるだろう ああだから翼よ その翼よ 姿をみせることはない 形をみせることもない しずかに しずかに こころのなかで たいせつなときに ひらけばいい もしも翼があったなら シートベルト入らないだろう もしも翼があったなら リュック背負いにくいだろう ああだから翼よ その翼よ 姿をみせることはない 形をみせることもない しずかに しずかに こころのなかで たいせつなときに ひらけばいい

          「もしも翼があったなら」

          「アメンボのさいご」

          ちゃぷちゃぷちゃぷ ちゃぷちゃぷちゃぷ 流してしまった 洗面所に貯めた 水の栓を抜いて 流してしまった アメンボを くろうしてつかまえたけれども いそいでもちかえったけれども ぐるぐると ああぐるぐると うずをまいて すいこまれた 流してしまった 洗面所に貯めた 水の栓を抜いて 流してしまった アメンボを ちゃぷちゃぷちゃぷ ちゃぷちゃぷちゃぷ ぽん

          「アメンボのさいご」

          「チョークvs黒板消し」

          あいつはいつも線だけ引くのさ あいつはいつも線だけ消すのさ 引くだけ引いて 消すだけ消して 粉煙はやがて 地面へ落ちる そのたたかいが(ああ、たたかいが) 意味もないものとならないようにと 人々はノートへ写し続ける そのたたかいが(ああ、たたかいが) 意味もないものとならないようにと 人々はきおくへ残し続ける だけども(だけれども) そのたたかいは(たたかいは) 人々のかなしみを埋めることはない そのたたかいは(たたかいは) 人々のさびしさを癒やすことはない あいつはいつも線

          「チョークvs黒板消し」

          「16の朝」

          その日の朝は、いつも通りの朝だ。 いやはや、いやはや。

          「16の朝」

          「でんしゃのなかで」

          でんしゃのなかで うばぐるまにのったあかちゃんが ないている けたたましく あかちゃんは きをつかわない けたたましさをまきちらす そのけたたましさのふるいにかけられた いのちたちのなかから あいをみつけだす あしたはいいひですよ きっと

          「でんしゃのなかで」

          「雲たちのマラソン大会」

          なんだか今回も気合入っだ雲さ、多いべよ。それもそうだぎゃ、いっづもこのマラソンに勝ったば雲さは、生まれ変わりに龍さなるんべさよ。そんだもんでよ、雲たちはやっぱその龍になってみたいってつよく思うんだな、皆んなこぞってはりきるんだ。 おらんところにもよく来るこども雲も、そうとう走りも速いんだがな、それでもやっぱし今回はおとな雲が勝つかも分からねえべな。やっぱり動きがちげえべ、そんでもって風のよみがいいがらな。そげな雲たちを追いこすこども雲はなかなかいねえべさ。 あ、そろそろはじま

          「雲たちのマラソン大会」

          「先祖が大事にしていた物を捨て続ける少年グラフのこと」

          「ああ、またワシの大事にしていた物を捨ておって! 聞いてくだされ、天にしたがえるものたちよ。おお、あわれなワシの言葉に耳を貸してくだされ。ワシの名はアレキサンドロメリヤと申し、生きている間にたいへんごうかけんらんになるまで世界の宝物を集めに集めた者なのです。なのに、ワシが死んだのをきっかけに、まごの少年グラフがワシの大事に大事にしていた宝物をぽんぽこぽんぽこ捨てとるんじゃあ。あ、また捨ておって! それはな、ワワスカス戦争の勝利を治めたあかしとして持ち帰ってきた世には二つともな

          「先祖が大事にしていた物を捨て続ける少年グラフのこと」

          「さばくのはてにうたをうたうゾウのマックス」

          あれは幻なのか、ゾウのマックスがうたをうたいおえてから水あびをしていたら、さばくの砂がマックスになったように同じ形になってこう言ったのでした。 「やあ、マックス、きょうからぼくがマックスだ。だからきみからうたをおそわりにきたよ」 ゾウのマックスは砂のマックスに告げた。 「おしえることなんかないよ。じぶんのすきなようにうたえばいいじゃないか。それだけさ」 砂のマックスは「うーん」というと、「なにぶんまだ砂のゾウとして、けいけんぶそくなので、もっとすきなことをさがそうとおもいます

          「さばくのはてにうたをうたうゾウのマックス」

          「副交感神経拒絶回路」

          ある、うっそうとした山奥の中にひとつの集合住宅が建っていた。 眠れない。何を隠そう、私はその集合住宅のことを知った時、大変興味深い逸話があったからだ。 その集合住宅にはカッパが住んでいる、というのだ。 カッパの目撃情報をたよりに、私はその集合住宅の505号室に入った。 はじめ、よく見えなかったが、何者かが、うずくまり風呂に入っていた。 それはカッパだった。 カッパは私を見るなり、こう述べた。いや、初めはうまく聞きとれなかったのだ。 「フクコウカンシンケイキョゼツカイロ…」 私

          「副交感神経拒絶回路」

          「くゥちゃんのちょうのうりょく」

          あるひ、くゥちゃんは、ちょうのうりょくをてにいれました。 ふれていないコップをうごかせることにきづいたのは、さいきんのことでもあったけど、むかしからもっていたちからのようにもおもっています。 たいせつなのは、こうしたいと、おもいきりおもうことです。 そうしているうちに、くゥちゃんのおもいどおりにいろいろなってます。 くゥちゃんはなにかにまもられているのかもしれません。 くゥちゃんがいままでくるしくて、かなしいことたくさんあったし、だからいろいろおかえししたいとおもってます。

          「くゥちゃんのちょうのうりょく」