隕石

「隕石」

アカウントは一つの居場所だ。
社会でのあらゆる所にアカウントは存在する。
それは星の数より多いのだろうか。
アカウントのひとつひとつが、影響し合う。夜空のように。
うねりを生み出す。または、静寂を生み出す。
月の夜空にオオカミが吠える。
フクロウが鳴く。
ムササビが飛ぶ。
ワニは眠っているかもしれない。
ヒトはひとつの画面を見つめる。
その中の無数にあふれかえる情報。
生きた情報。死んだ情報。生きているふりをした情報。死んでいるふりをした情報。
いや、情報には命が無い。
命に見つめられて、情報は息をする。
命のふれあい無しに、情報が動くことは無い。
ならば情報とは石のようなものなのだ。
削っては割れて、整えては壊れ、転がり続けたり、留まり続けたり。
そのひとつひとつに腰かけるアカウントのひとつひとつ。
無数の星のあいだには、隕石が流れているのかもしれない。

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