流産の診断後

流産するって診断された日。それはそれは激しい衝撃で、悲しみよりも自分にばかり不幸がやってくる怒りの感情が強かった。悔しくて悔しくてどうにもならずにお腹を思いきり殴ってみたり、お酒を飲んでみたり自暴自棄になっていた。

翌日は投げやり。もうどうでもいいやって。バーベキューしてミディアムレアなお肉食べて、職場の人にいただいた梅酒を飲んで、冷たい川に入って泳いだりして。もう妊婦ではない、何も気をつけない生活を謳歌した。

3日目は流産することを受け止められて、卵に何か問題あったんだ。仕方ない。って思った。

4日目の今日は三連休明けで仕事。

3番線のホームで電車を待っていた。飛び込みたい衝動と戦いながら、ふらふらと黄色い線を超えて歩いていたら、いつもいる白髪のお婆さんに、リュックをギュッて引っ張られて。私、泣いてて。電車の待ち時間の間、話を聞いてもらった。

朝の申し送り…夜勤の人の話している患者さんの情報が頭に入ってこない。申し送り後にどうしても聞き取れなかった分からないところを再度伝えてもらった。ほんとに自分でもびっくりするほどぼーっとしている。

お昼休み。1人になりたくて真っ暗なオペ室のベッドで横になってた。また涙が溢れてきて、どうしようもなくて泣いてた。

午後は普通にやれたけど。

赤ちゃんが死んでしまったこと。まだおなかにいること。今頃になってつわりの症状があること。全然受け止められてなくて。

何度か自分のことを絶対妊婦だと思ってて違ったりしたけど、やっと本当の妊婦だって浮かれて、妊婦アプリとか入れて毎日見てた。それもまだ消せずにいるけど見る度に悲しくなる。ANAのひまわりの書いてあるマタニティマーク。ちょうど夏だなぁって思って喜んで着けてた。それも外したけど捨てられなくて。最後に貼ったエストラーナテープも剥がせずにいる。

ほんとにいろいろが悲しい思い出になってしまう。私にこんな不幸が訪れたのは。もしかしたら呪いのせいかもしれないのが余計に悲しい。

相談に乗ってたサイコパスの男友達の元カノと連絡を取り合っていたのだけど、彼女の言葉を伝えたら、何故か私が男友達に八つ当たり的に恨まれて、赤ちゃん生まれないように呪いをかけると言われた。彼女に対しても呪うとか前から言っていて、彼女のお婆ちゃんが亡くなったり、新しい彼氏と上手くいかなくなったりしていると聞いた。たぶんほんとに呪いだよって彼女に言われ。私もそんな気がしている。


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