ミニマリズム思考:ものを減らすときに考えるべきこと
「ミニマリスト」という言葉が定着した今、その言葉の意味が薄くなってきていると思っています。
世間的なミニマリストは、ものを減らすべきだ/ものを減らすメリット/ものの減らし方などを発信していますが、
仮にものを減らした上で、その人に与える影響の大きさはどの程度あるのか?
ということが意外に論じられてないなと思ってたりします。
issueの質がどの程度大きいのかによって、本当に減らしても良いのか?という問いが抜けているように感じます。
私の参考にしているminimalismでは、車を持っていようが、おもちゃを持っていようが、ベッドを持っていようが、本質的に「持ち物が少ない」という人はたくさんいます。
むしろミニマリストと名乗っている方でも本質的に持ち物が多いと感じる人もいます。
とにかくものを減らすことに意識すると、それは意義のある減らし方ではなく、単に原始的に過ごしているにすぎないのかなと。
ものを減らそうと思ったときにまず手をつけるものは、
「自分の中で一番煩わしいもの」から着手することが必要です。
不要なものを一旦手当たり次第減らしてみるのも荒療治として効果がある場合もあります(私もそうでした笑)
ようするにそれを持つことで他のことができなくなるもの、自分の中で悪影響が高いものを「見つける」ことが大切なのかなと。
私の例でいえば、何度かものを減らす波がきましたが、まず最初の大きな理由は「海外旅行にいきたいから、お金を貯めたい」というのが、きっかけでした。
そこで、毎月の出費を見直していくと
毎月何かしら買っているため、お金がたまらない
ことに気付きました。
そうすると
・なぜ何かしらの買ってしまうのか?
・今持っているものをどの程度使っているのか?
という疑問が発生しました。
考えた結果、その元凶は「家に収納スペースがたくさんあり、収納ケースがたくさんあるからではないか?」ということにたどり着きました。
そこで収納を撤廃することから着手していきました。
一例にすぎませんが、
- ものを減らすべき理由
- 減らした上での影響
- 最初に着手すべき場所
を明確にしないと、
やっぱりあれ必要だったということになります
(そういう失敗も大切ですけどね!)。
私に多大なる影響を与えた本では、例に車を2台持っている「ミニマリスト」の方が紹介されています。
ある程度のものは捨てることができたものの、その人は家庭を持っていて、1台は子供さんの送り迎えに必要なものの、もう一台は妻が買い物にいく際に買ったものを運ぶためにどうしても必要でした。
これを捨てたときのデメリットの方が大きく、所有しない、ということは所有すること以上に影響がありました。
車2台もっているのに、ミニマリストなんて!と日本では言われそうですが、本質的には十分なミニマリストだと私は考えたりしています。
(ミニマリストと名乗っているからといって、物の数は関係ないと書いてきたのもここにあります)
・おわり
minimalismを信じているので、多くの人に本当に必要なものが何かを考えてもらえると嬉しいなと思ってたりしますが、自分のスタイルとして啓蒙したり強要したりすることはありません
むしろ、無理してミニマリストになって欲しいとは全く思っていません。
そう、気楽に!
ミニマリストは「ものを減らして自己成長に時間を使える」と主張しがちです。その意見に文句はないですし、自己成長を感じるとテンションが上がることも事実です。
しかし、成長してどうしたいの?ということもときどき自問します。
世の中は「成長こそが絶対」みたいな風潮があり、国も毎年のGDPの成長率などを競います。
成長ばかりを追いかけて幸福を捨てていると、それもまたどうなの?と強く思っています。
少し前に読んだ本では「成功したから幸福になるのではなく、幸福な人が成功するんだ」ということが記載されていて、非常にハッとさせられました。
お互いを高め合う友達ももちろん大切ですが、なんの生産性もない無駄な会話というのも楽しいように、バランスが大事かなと
ミニマリズムを意識しすぎて疲れるより、「これでいいんだよな」と思えるくらいで〜
では、また次回!
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