心理カウンセラーが教える「不安」と「恐怖」の乗り越え方
こんにちは、ゆうとです。
クライエント様から、こんなご相談をいただきました。
「私は、不安でいっぱいです。心が動くことを拒否っているのを感じます。」
うんうん。不安を感じているときは、まるでアクセルとブレーキを一緒に踏んでいるかのように、動きたいのに、動けなくなりますよね。
そして、やりすぎると、そのままエンストしちゃうこともある。僕もよくそうなることがあるから、クライアント様のもどかしさや苦しさに共感しました。
僕は心理カウンセラーでもあるので、いわゆる「こころ」のプロです。
「こころ」の仕組みを読み解いていくのが大好き。「不安の正体」についてもよく考えることがあります。
おそらく、まだこれは完全解ではないし、人によってバックボーンが違うから、誰にもでも当てはまる答えにはならないかもしれません。
とはいえ、今の僕がご紹介できる「不安の乗り越え方」のベストアンサーだな、と思うものがあるのでご紹介していきますね。
「不安」には、ちゃんと対処方法があるんですよ。
あなたの参考にもなれたら、幸いです。
不安と恐怖の乗り越え方
「不安」と「恐怖」を“乗り越える”するためには、そもそも「不安」と「恐怖」の正体を知るところからはじめていきたいですよね。
だって、”乗り越える”をするからには、そのハードルがどんな状態のものなのか?を知る必要があるからです。
「不安」の正体とは?
不安というのは、対象が「正体不明」の状態のときに感じる感情です。
代表例は、「おばけ」ですね。
“よくわからないもの”に人は「不安」を感じます。
だから、実は「夢」を思い描くときにも、不安を感じるんですよね。
なぜなら「未来」は、“よくわからないもの”だからです。
「恐怖」の正体とは?
恐怖というのは、対象の正体はわかっているけれど、扱えなそうなときに感じる感情です。
例えば、道を歩いているときに、バッタリ「熊」に会ったとします。
そのとき、あなたはきっと「怖い!」と感じるはずです。「不安!!!」とは叫ばないはずw正体はわかっているからです。
でも、もしあなたが「猟師」だとしたらどうでしょう?
「怖い」は感じるでしょうが、ベテランになればなるほど、対処方法がわかっているので、恐怖を感じにくい状態になるんじゃないかな?と思います。
つまり。
「不安」と「恐怖」を乗り越えるためのステップは、次のようになります。
===
①「不安」を感じたときは、まずその「正体」を突き止める。
②「正体」がわかったら「恐怖」への対処方法を学ぶ。
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上記の2ステップで、不安と恐怖を乗り越える「準備」が整います。
ただ、この段階では、まだ準備が整っただけです。
実際に、「乗り越える」をするためには、もう一つ必要なものがあります。
それは、「勇気」です。
不安に立ち向かう勇気。
恐怖に立ち向かう勇気。
僕らはつい「やり方」を探してしまうけれど、どんな「やり方(ノウハウ)」も、「勇気」が泣ければ使うことができません。
では、「勇気」はどうしたら発揮することができるのか?それは・・・
自己肯定感を上げると「勇気」を発動できるようになります!
「いやいや、その“自己肯定感”の上げ方が分からないんじゃい!」と言われちゃいそうですが、まあ、まず落ち着いてください。もちろんこのあたりも言語化していきますね。
「自己肯定感の教科書」という本の中では、自己肯定感を5つの要素に分けて紹介されています。
自尊感情
自己受容感
自己効力感
自己信頼感
自己決定感
一つずつ解説すると長くなりすぎるので、この記事では全てを解説してはいきませんが、気になった方は、ぜひ「自己肯定の教科書」を読んでみてくださいね。
「こころ」について、とってもわかりやすく解説されています。
お気づきでしょうか?
「勇気」も、要素分解をすると、こうして細分化することができるんですよ。
「不安」を細分化すると「恐怖」に変わり、サイズが少し小さくなります。
「勇気」を細分化すると「自己肯定感」に変わり、またサイズが少し小さくなります。
この「サイズを小さくする」ということがすごくすごく大切です。
なぜなら”乗り越える”をする「ハードル」が下がるから。
これをよく「スモールステップ」と言いますよね。
目標や夢を達成するときだけではなく、「こころ」についても、こうしてどんどん小さく小さく細分化し、スモールステップを組むことができるんですよ。
そして、自分にとって簡単に乗り越えられるくらい、小さなステップにしたとき、人は「するり」と現実を変えることができるようになります。
いかがでしたでしょうか?
ごちゃごちゃ言いましたが、結局僕があなたにお伝えしたいメッセージは、1つだけです。
あなたは「できない」のではなく、「知らないだけ」です。
不安を感じていても、恐怖を感じていても、今はまだ自己肯定感が低くても。それらは全て、あなたの価値を脅かす存在なんかではありませんよ。
あなたは、あなたのままで価値があるんです。
スモールステップの立て方は、下記の記事にも具体例を書いてあるので、合わせてご覧になってみてくださいね。
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