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ボクと老猫。

ボクの家には猫が2匹住んでいます。

ボクが帰ってくる前からいるので、彼女達はボクの先輩です。

今年で20才になる頭が良くて美人のみこちゃんと

19才になる元気いっぱいのジュニアちゃんの二人です。

今日はみこちゃんとのお話を書きたいと思います。

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今年のみこちゃんはなにかおかしいです。

食事をほとんど取りません。

スープ系の食事を出すとスープだけなめてしまい固形物は残します。

どんどん痩せていくみこちゃんをみているうちに、

ボクの頭には死をと言う言葉が頭をよぎります。

みこちゃんはとても賢いので人と話をするように話しかけます。

彼女は言葉を理解しているようで、「もう寝ようよ」というと

とことことボクのベッドに向かいます。

そしてボクが寝付くまでボクの枕に座ってじっとしています。

手を伸ばして喉を撫でると、ゴロゴロと気持ちよさげに音を鳴らします。

ボクが眠ったらホットカーペットに移動しているようです。

ボクが気持ちが沈んでいたらじっとそばにいます。

泣いていたらピタッと体を寄せてくっついてきます。

みこちゃんはボクの気持ちをいつも一番に察してくれます。

そんなやさしいみこちゃんですが、ご飯を食べないので体重が減ってしまい

体を撫でると骨のゴツゴツした感触が手に感じます。

もう20歳、猫で言うと長寿です。

ボクは彼女が死んでしまうことを恐れています。

だから涙を浮かべて、食事を差し出します。

食べることなくキッチンを後にすることもあります。

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この8年間、みこちゃんと一緒に過ごした写真はスマホにいっぱいはいってます。

「みこちゃんは美人さんだね、頭も良くて世界一かわいいよ」と言いながら

スマホで撮ります。

今はもう痩せきってしまいましたが、やっぱりかわいくて毎日飽きずに

みこちゃん写真を撮っています。

写真の数だけボクに幸せを与えてくれました。

ううん、一緒に生活した8年間 彼女がいたからボクは頑張れた。

みこちゃんの優しさがボクを包んでくれました。

だけどお別れする時は一日一日と近づいてきているのです。

それはいつか来る日。

生まれたら必ず迎える日。

ボクは彼女が出発した後に、残されて耐えられるのかな?

ボクは彼女が心配しないように、ありがとうと言えるのかな?

仕事から帰ってきたら「ただいま。帰ったよ。ちゃんとご飯を食べたかな?」

キッチンからはいるとゆっくりと歩いてきます。

トイレ掃除をしている間「ありがとう」と言うようにそばに座っています。

掃除が終わるとトコトコとボクの部屋に戻っていきます。

パソコンを触るボクの足下でころりと寝そべっているか、

ボクの仮眠用の枕で丸くなって寝ているかですが、

だんだん体も硬くなっているのか尻尾が伸びたまま。

たまには足もだらんと伸びて、丸くなっていない事も多くなっています。

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これ以上、長生きしてねと言えないです。

たまに病院で血液検査をしてもらいますがあまり数値は良くないようです。

きっと今でも痛いところもあるし、お腹もすいているんだろうと思います。

ボクが出来るみこちゃんへのお礼は、彼女が旅立つときに、彼女を抱いていたい。

それが今のボクのお願いとみこちゃんへの愛情です。

みこちゃんと暮らして幸せをいっぱいもらいました。

優しさもいっぱいもらいました。

寒い日は布団の中でくっついて、暑いときは扇風機の風で涼んで

みこちゃんが仏間にお散歩に時は、父の遺影に話しかけ、

みこちゃん、幸せな日をいっぱいありがとうね。

これからもよろしくね。



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