「怒る」という感情がやっと持てるようになった
昔は人や物事に対して怒ることができなかった。
今はやっと少し怒ることができている。
昔は、ひどいことをされても(そもそもそんなに悲惨なことはされていないと思う)、理不尽でも、怒らなかった。怒れなかったのだ。
いじめられていたわけではない。ただ悲しい、辛い、だった気がする。
喜怒哀楽で言えば、「怒」だけ抜けていた。喜哀楽。
私は、「怒」以外の感情は豊かだと思うのだ。親しい人の前では、だけど。学校では「喜」だけだったかな。ニコニコしているだけ。
親しい人の前では感情が爆発的になる。普段しゃべっていないからだと思う。**ちゃんってそんなにしゃべるんだね、って小1の放課後言われたのをよく覚えている(その友人とは今でもよく遊んだり旅行に行く)。ただしそこでも怒りはしない。
また、例えば年下の子ども(親戚など)がよくないことをしたとき、怒らなければならないのだが、一向に怒れる気配がなかった。怒り方がわからなかった(そもそも今でも子どもがそんなに得意ではない)。
怒れなかった、今の夫と付き合うまでは。
なんでも打ち明けられる人だったからかもしれない。
両親にもほぼ打ち明けられるが、別に両親に怒るようなことがそもそもない。なお、父親は私のことを怒ったことが1回しかない。
今の夫と付き合い始めて、言いたいことが言えるようになってきた。怒ることは一見悪い感情のような気がするかもしれないが、怒らなければいつか爆発してしまうかもしれないし、突然病んでしまうかもしれない。
夫は、こちらが言いたいことを言っても基本的に怒らない。私の怒りが収まればすべて収まる。
5年付き合っているが喧嘩をしたのは一回だけで、悪いのは明らかに私だし、その喧嘩も2時間位で解決した。
といっても、夫も完璧ではないし、なんでもニコニコ流しているわけではないので言い返されることも多い。理論では勝てないのだが、お互い色々話し合って解決する。
そんなこんなで、日常のことでも理不尽な出来事に関しては、少し怒れるようになった。
感情があることはいいことだ。
おわり
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