見出し画像

今シーズン、うちのクラブでは、アイスホッケー(以下、ホッケー)の選手移行率が例年に比べて低かった。一つの要因として、近年ホッケー出身の指導者が減っている。が、やはりホッケー指導者の影響力はいつの時代も大きいと感じる。

日光スケーターズクラブ


日光スケーターズクラブでは、ホッケー、フィギュアスケート、スピードスケート競技の垣根を超え全般的に初心者を対象(一部のコースは上級者)に指導している。スケート靴のタイプに関わらず、スケート入門への第一歩として生徒達を迎え入れている。

生徒がある程度上達したら本人の意志のもと、チームや団体を紹介している。生徒達は、チームや団体の体験会に行き、実際に競技を始めるかどうかの判断をする。過去傾向としては、うちのクラブにて教えてくれたインストラクターが指導するチームや団体に着地するパターンが多い。

増え続ける原石

当クラブでは年々、生徒の年齢層の幅は広がり、現在では下は3歳から上は15歳。生徒の平均年齢もここ数年下がっており、今シーズンの平均年齢は8歳である。これはとても良い兆し。スケート競技を本格的に始める年齢よりやや下回っているから。つまりこれから本格的に競技の道に進む年頃の原石が沢山いると言うことだ。にもかかわらず、今シーズンは競技者への移行数は少なかった。

各チームのリーダーも変わり、私自身も接点が薄れているのも理由にある。以前は市内のチームと協力しアイスホッケー体験会などを実施していたが、コロナやリンク確保の難しさもあって近年は行えていない。元々うちはホッケー選手の輩出が最も多く、その率は県内で最も高い。故に地元のチームの未来が若干心配である。(お節介ではあるが)なんとか選手を増やして欲しい。

「教えに来る」から「迎えに来る」へ


今後、各競技の指導者は「教えに来る」から「迎えに来る」のスタンスに切り替えるべきなのかも知れない。是非ホッケー指導者の方々には、既にスケートの楽しさを知った生徒達を競技の世界に迎え入れて欲しいし、競技に触れる架け橋になって欲しい。

偉大な人


子供達にとって、最初に教わった人の影響力は大きい。

僕が小学一年生の時、担任の先生に宇賀神先生と言う先生がいた。宇賀神先生は、スケートがとても上手だった。スケート競技に全く触れていなかった自分にとって、宇賀神先生はオリンピック選手や古河電工の選手と同等(いや、それ以上かも)に偉大な存在だった。

親以外に最初に教えてもらった最初の人は、絶大なる影響を与えてくれる偉大な人として一生の記憶に残る。

今、学校や町内など子供達の近くには、その「偉大な人」があまりいない。

競技と文化を次世代に繋ぐ為、若い指導者の方々や現役選手達には自ら子供達の近くに歩み寄って欲しい。

リアルインフルエンサー


自らの行動と発信こそがインフルエンサー最大の責務であるように。企業や団体のイベントや番組等の出演依頼を通してではなく、自らのアクションで、チームや団体の現場に赴き、その経験を直接伝えて欲しいと願う。子供達は間違いなく目を輝かせることだろう。それは同時に指導者や現役アスリートが世界最高のヒーローになれる瞬間でもある。

また、僕も今後は、現役中や引退後の活動の一環として普及や強化を目指すアスリートがいるのならば、積極的にノウハウを提供したり活動を応援して行きたいと思う。

上から目線に聞こえたとしたら、それはとんだ見当違い。
その逆。下から突き上げます(笑)

何故そんなことをするか?

それは単純に、仲間が増えた方が面白いから。
それにその仲間達が地域の未来や若い世代の将来にめちゃめちゃリアルな影響を与えていたら嬉しいから。ただそれだけ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?