第7章 9.予想外の再会(Blackboard Story 2020/7~9)
テル、マツさん、比嘉健斗、
マツさんのバーにて
テル 「マツさん、お誕生日おめでとうございます」
マツ 「ありがとうございます。
先生も来月、ここでするんですよね」
テル 「そうですね~。よろしくお願いします」
ケント「あれ、先生なんですか?」
テル 「あ、初めまして、田中テルです。
数学の先生やってます」
ケント「凄いですね。私、比嘉健斗です。
人材派遣業やってます。
なので、社員教育とか、教育系に
めっちゃ興味があるんですよね」
テル 「そうなんですね!私も勉強だけが
すべてじゃないと思ってるので、
人材教育とか、結構興味がありますよ!」
ケント「ところでマツさんとは
どこで出会ったんですか?」
マツ 「あ、先生とはYouTube講習会で
出会ったんですよ」
ケント「そうなんですか?じゃあ、テル先生は
YouTubeもやられてるんですか?」
テル 「そうですね!「数学や色々学ぼう」って
検索すると出てきますよ!」
ケント「お、どれどれ、出てきましたね!
早速登録しておきますね!」
テル 「ありがとうございます!」
太田千里、登場
チサト「こんばんは~。遅くなりました」
マツ 「お、お疲れ様~。
あ、この子、最近就職が決まった
大学生の子なんですよ」
テル 「へぇ~、そうなんですね」
ケント「若いね~」
チサト「あれ?・・・先生ですか?」
テル 「えっ?前にバーに来たことある子なのかな?」
マツ 「ここに来るのは初めてだと思いますよ」
チサト「私のこと、覚えてます?」
テル 「ん?え?・・・あれ?リアル生徒?」
チサト「ベクトルとか教えてもらいましたよ」
テル 「えっ?ちょっと待てよ。
え~っと、大学4年生ってことは、
俺が初年度に教えた高2だな。
ああ、木原君とかのとこだ」
チサト「あ、そうですよ!木原と同じクラスです」
テル 「え、ちょっと待てよ、
木原君が印象強いんだよな」
チサト「彼は顔が広いですからね~」
テル 「え~と、伊藤、竹内、吉田、
羽鳥、山田、佐藤、・・・」
ケント「すらすら出てくるのすごいですね」
チサト「あ、私、佐藤さんとは仲良しでしたよ」
テル 「そうなんだ!
え、う~んと、・・・
あっ!え、あ、太田千里さん!」
チサト「正解です!やっと思い出してくれましたね!」
ケント「フルネームで出てくるのは凄いですね」
マツ 「いや~、すごい偶然の出会いですね」
テル 「あれだよね、俺のテストで赤点とったよね?」
チサト「そうですね。
あの時はご迷惑をおかけしました」
テル 「まあ、今、ちゃんと立派に
就職しているわけだし、良いかな?」
チサト「はい、無事就職しました!」
テル 「なんか急に色々思い出したわ。
太田さん、こんな感じだったね」
マツ 「私も面白いな、と思って彼女と繋がりました」
テル 「まあ、あのクラスは、
なんか全体的にキャラが濃かったよね」
チサト「そうですね」
マツ 「そうなんですね。チサトちゃんより
濃いのがいるのは面白いですね」
チサト「今もあそこで働いてるんですか?」
テル 「あそこはもう辞めたよ。今は別の学校」
チサト「そうなんですね~」
ケント「え、テル先生、仕事を変えられてるんですね」
テル 「2回変えてますよ!
1回辞めてから販売員やってました」
ケント「へぇ~、ますます興味深いですね!
今後一緒にご飯行きましょうよ!
テル先生とは、また色々と
お話しをしたいです」
テル 「もちろんです!
私もケントさんと色々と話したいです!」
チサト「こんな感じで先生は輪を広げるんですね」
テル 「まあ、基本的に先生という仕事は、
目の前のことで精いっぱいで、
そういう余裕がない人が多いんだけどね」
チサト「確かに、私の担任もそんな感じでした」
テル 「結構、俺は今の生き方が気に入ってるからね。
仕事に100%ではなくて、
少し余裕を持った生活を送ることがね。
太田さんもたくさん遊んだほうがいいよ。
いや、こういうところ来てるし、
もう遊んではいるか」
チサト「はい、ありがとうございます」
マツ 「ホント、人とのつながりって大切ですよね」
ケント「私もそう思います」
テル 「ですね」
マツ 「あ、じゃあ、ボードゲームしますか?」
チサト「あ、私、初めてなんですよね~」
マツ 「先生、説明が上手なんで、
教えてもらってください」
ケント「私も教えてもらいたいですね」
テル 「了解です。じゃあ、田中テル先生の、
ボードゲーム特別授業を開催します」
みんな「お願いしま~す」
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