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【抽出 ▶︎ フレンチプレス】

⁡透過法による抽出は、注ぎ方でも大きく変わるということをお伝えしてきました。

今回は浸漬法としてメジャーなフレンチプレスのいれ方をシェアしたいと思います。

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抽出方法が変わると、どんなレシピがいいの??と迷子になってしまうことがあります。

そういうとき、まずは、イメージとしてどの抽出方法も(エスプレッソはちょっと違うけれど)濃度感が似ているものに関しては、コーヒーとお湯の比率は固定して抽出するということを覚えておきましょう。

例えば、ドリップコーヒーでご紹介したレシピだとコーヒーとお湯の割合が1:15でした。

これを使うと20gのコーヒーを使用した場合、300gのお湯を注ぐことになります。
(容量によって変更してくださいね)

まずは、このレシピで4分間で抽出してみる。
そして、味わいをみてみて、変更していくことをおすすめします。

では、ここで味わいによって、変更すべきプロセスがなんなのかをご紹介します。

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①温度
フレンチプレスの場合、透過法のように何度もお湯を注ぐということは通常しませんので、抽出効率が低いです。
そのため、お湯の温度を高めに設定することが多いです。
沸騰して、一旦落ち着いたお湯などを使いますね。
焙煎士の方からすると、カッピングに近いですね。
時間が長いことが多いので、温度が下がり未抽出になることが考えられます。
渋さや酸味を過度に感じる場合は、ここのプロセスを変えてみましょう。

②時間
だいたい4分で設定することが多いです。
しかしながら、味わいの出方、挽き目や攪拌による抽出を促進するようないれ方をする場合には、もう少々短くなることが想定されます。
ビター感やボディーの強さによっても変更します。
時間が短ければ未抽出による酸味を、長ければ過抽出によるえぐみをより感じると思います。

③攪拌
浸漬法の場合、時間が経つにつれ「平衡」といって、成分の移動速度が段々と落ちてきます。
これは何もない水から、コーヒーの成分が溶け出す(実際は入れ替え)ことにも限界があるからです。

ですので、何もしなければ、平衡状態が続きますが、スプーンやヘラで攪拌することで、その状態からさらに成分を抽出することができます。

ただし、攪拌し過ぎれば過抽出によるえぐみを促進してしまうので、注意が必要です。

豆に刺激を与えるという考え方をもつと時間や温度の幅も広がります。
それらの要素が固定されないということですね。

サイフォンのコーヒーを想像してもらうとわかりやすいかと思います。

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このようにコーヒーの本やネットにのっているレシピをそのままやってもうまくいかない場合には、自分が知っている知識を活かして、組み替えて抽出することで適正なコーヒーを作り出すことができるわけです。

そのことに気づくとさらに次のステップが見えてくると思います。

思っていた以上に複雑で、再現性を追求するとその奥深さがわかります。

レシピや挽き目でも味わいを変更できますが、大きく変わりやすいので、微調整をする場合には上記三つを試してみてください。

抽出したことがない方は一度フレンチプレスを抽出してみてください。

「失敗」と書いて「成長」と読む。

是非試してみてください!

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