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【AISTS #17】 受験を検討されている方へ

1月9日からローザンヌで開催されているユースオリンピックのボランティア(AISTSの学生は全員参加)のため、講義が始まるのは1月20日です。

次年度(2020年9月スタート)の出願期間中なので、AISTSの受験を検討されている方に向けて、受験についての情報とこれまでの3ヶ月で感じたことをお伝えしようと思います。AISTSについての基本的な情報はこちらへ。
書類審査の締切は2020年2月1日と5月1日のあと2回あるので、まだまだ間に合います。

より具体的な内容にご興味がある方は、コメント欄かTwitterでお気軽にご連絡いただければと思います。

受験について

こちらの記事で、僕が受けた当時の受験について整理しましたが、実際に入ってみて印象が変わった点について追記します。(あくまで個人的な印象としてご認識ください。)
基本的な情報は以下の公式サイトをご確認ください。

受験者の条件
(特に日本人は)全ての基準を満たしていないと出願の時点で諦めてしまいがちですが、本当に入りたい気持ちがあるのであれば、書類を提出してみるとよいと思います。特に職務経験については、それほど厳しくないです。
更に、国際レベルでの競技経験がある場合は、他の条件が満たせていなくても可能性が大きいと思います。

出願時期
早い方が有利だと思っていましたが、時期はそれほど影響がないように感じています。
話を聞いている限り、しっかりと準備されていて基準を満たす出願はそれほど多くなく、最終的な合格人数はある程度フレキシブルなようです。
また、僕のクラスにはインドから5人、韓国から4人が来ているように、国別の人数も大きな制約にはなりません。

推薦状
大学院の推薦状はアカデミック(大学教授など)とプロフェッショナル(会社の上司など)から1通ずつもらうことが望ましいと言われますが、それほどこだわらなくてもいいかな、という印象です。特にアカデミックな面の重要性は、一般的な修士課程よりは低いと思います。
そこにこだわってありきたりな薄い内容になるよりは、自分をよく知っている人に書いてもらうことを優先してください。

入ってみての感想

年末に書いた内容と少し重複しますが、3ヶ月を終えて、入る前の認識と違った内容を中心に書いていきます。
個人的に、このプログラムのメインと思っているチームプロジェクトと卒業論文はこれからなので、それを経験する前ということはご留意ください。

目的意識
ありきたりですが、このプログラムで何を得たいか、という目的意識が非常に重要だと思います。いわゆる日本の学校のような受け身のイメージで入ってしまうと、得るものは多くないかと。
プログラムの中身だけでなく、ローザンヌに15ヶ月住む(そのビザが取得できる)ことも価値のあることなので、それを含めて考えていただけるとよいと思います。

アカデミックへの期待
いわゆる「アカデミックな講義」にはあまり期待しない方がよいと思います。
そもそも、多様なバックグラウンドの学生を対象に、短期間(講義は9ヶ月間)で幅広い分野をカバーするプログラムなので、スポーツにおいて重要な学問の「コンセプトを理解する」くらいの講義だと思ってください。
一方で、様々な分野の講師との接点は作れるので、どこまで深堀りできるかは個人の取り組み次第です。

ネットワークづくりの機会
プログラム設立の目的の通り、IOCやIF(国際競技連盟)とのネットワークづくりの機会は充実しています。
それらの組織で働く卒業生が増えてきているので、講師やメンター、チームプロジェクトのカウンターパートなど、接点は多いです。
また、ローザンヌにはスポーツ組織で働く人の行きつけのバーがあり、そこで交友関係を広げているクラスメイトもいます(自分はあまり活かせていませんが)。
一方で、サッカークラブや民間企業との関係づくりは、自分でかなり意識して動かないと難しいと思います。

他のプログラム(欧州)

プログラムの構成が最も似ているのはFIFAマスターでしょうか。サッカーにフォーカスしたい方には良いと思います。
レスター(イングランド)、ミラノ(イタリア)、ヌーシャテル(スイス)と3ヶ月ごとに移動する点は、メリットもデメリットもありますが、AISTSとの大きな違いです。
FIFAマスターに在学中の内田さんもnoteを書いているので、ご興味のある方はぜひ。

よりMBAに近いのは、リバプールのFIMBAですね。
こちらも、在学中のMikiさんがnoteを書いています。FIFAマスター、FCBマスターとの比較の記事もあるのでどうぞ。

あと、こちらに来てからよく名前を聞くのはジュネーブの The Football Business Academy (FBA) 、バルセロナの Johan Cruyff Institute ですね。
公式サイト以上の情報は持っていないのですが、比較対象として名前が挙がることがあるのでご参考まで。

終わりに

いろいろと書きましたが、今のところ、AISTSに入ってよかったと思っています。

より具体的な内容にご興味がある方、ご質問のある方は、コメント欄かTwitterでお気軽にご連絡いただければと思います。


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