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2021年6月19日tatre営業日記 人を不幸にしてしまう覚悟はあるのか

昨日のお詫びを忘れず、
そして止まらず、先に進む決意をさせていただきました。 

ケーキが崩れてしまったお客様には誠心誠意お詫びをし、返金をさせていただきました。

お客様は、急いで作らせた自分にも落ち度があると、
返金は望んでいなかったのですが、
絶望を与えてしまったケーキは商品として成立しないのでと伝え、
返金に応じていただきました。



今回の件でつくづくお菓子の持っている
「力」に気付かさせていただきました。

お菓子で人をそんな易々と幸せに出来ないし、
だけど、いとも簡単に不幸にできると。


数日前に、スタッフと話していて、
「多くの人を出来るだけ幸せにしたい」
みたいな事、僕が言ったら
「それって当たり前じゃないんですか?
みんなそう思ってるんじゃないですか?」
と返されました。

そうか…
僕はそんな当たり前の事をカッコつけて言っていいたんだ
とちょっと恥ずかしくなりました。

それと同時に世の中にはナチュラルにそれをやっておられる方がたくさん居るんだなとも思いました。

特にZ世代と呼ばれる方々はナチュラルにそうやってみんなの為に何かやろうと行動している人が多い気がします。
ちょっと世代で本当に分けられるのかは知りませんが。

でも前職で一緒に働いた新卒の子達はいわゆるのZ世代の方々。
なんかひたむきに誰かの為に頑張る姿が確かに共通してるなと感じました。
尊敬出来る所もたくさんありました。
だからこそ前の店から、
みんなタトルに引っ張って来ようと考えていたのですが…。
実際には無理なんだけど。

話を戻して

ただ「人を幸せにしたい」と思っていても、
簡単には幸せにできないと言う壁にぶつかります。
何でなのか。


昔、
マザーテレサに実際にあった人と話した事がある人と話した事があります。
ややこしいのですが、


あれこの話、書いたことあったっけか…。
覚えてないから続けよう。

マザーテレサにあった人は、
その眼が印象的だったそうです。

その眼を実際に見て
こう思ったらしいです。

「何百万人を救える優しい目をしていたが、
同時に何百万人をも殺せる目もしていた」
と。

まだ20代そこそこだった僕はそれを聞いた時、意味が分かりませんでした。「へー」くらいにしか思っていませんでした。


ですが、今はよくわかります。

つまり、
何百万という人を救いたかったら、
何百万人もの人を殺してしまう危険がある
という覚悟も同時に持っておけと言う事です。 

だからこそ、その覚悟をもっている
マザーテレサの眼には慈悲と殺気が混在していたんだと思います。

つまり、お菓子屋も同じです。

お菓子で人を幸せにする可能性はあって
その裏には、不幸にする可能性を十分に孕んでいるのです。
今回の一件でその事を身にしみて思い知らされました。 


それらをふまえて一つ、
開業を志す皆様にお伝えしたい事があります。 


「人を不幸にする」覚悟も無いのに、
何か事業とかやっちゃいけない

と、それだけは一つは
経験者からアドバイスさせていただきます。

つまり、
「人を幸せにする」なんてそんなの当たり前にやらないといけない事で、
「人を不幸にしてしまった」
という、その辛さに耐え、次に進められるのかと言う話です。



これは夜に書くと沈んでいきそうなので、
今日はここまでにして寝ます。
おやすみなさい。
って書いてるうちに寝落ちしてた。

2020年12月10日オープンから184日目


従業員

亀太:代表、総合クリエイター
えぐっちゃん:接客、製造補助
づーちゃん:パティシエ、接客、商品開発
娘(10歳):パティシエ
奥さん:マダム
ミィさん:衣装担当、製造補助、インスタ担当、 お花担当。
ユキちゃん:接客、製造補助
かとさん:接客、製造補助
ミオちゃん:接客、製造補助
リョーコさん:接客、製造補助
たっさん:用務員のおじさん
ななちゃん:接客

守護聖人:ミカエル
美術監修:クレー先生

□ 今日の試作案

こんな感じにしようかな。


タトル明大前洋菓子店
公式Instagram

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