知床・羅臼での鷲の撮影に行ってきました【北海道・野生動物 撮影旅行 No.1】
前回の記事でも少し書きましたが、2020年2/11〜2/15の五日間を使って、北海道に野生動物の撮影に出かけていました。とても素晴らしい撮影旅行になったのでnoteで共有してみます。
旅の計画、撮影機材なども後半で共有してみますが、まずは今回の旅行の一番の目的だったオオワシ・オジロワシの撮影、どんな成果だったの?ってところで写真をアップしてみます。だいぶセレクトしたつもりなんですが、写真の数が100枚近くになってしまいました…。
ちなみに私は写真歴はそこそこ長いですが、野鳥撮影に関しては初心者、その辺は生暖かい目で見守ってください。自分的には反省点も多いのですが、北海道での旅も楽しかったし、初めての鷲撮影でしたが天候と光に恵まれそこそこ満足しています。
根室海峡クルーズの流れと撮影写真
今回お世話になったのはゴジラ岩観光の根室海峡クルーズ(撮影コース)で朝の5時、月明かりのなか出発します。
出港時はまだ真っ暗ですが、徐々に開けてくるとこんな景色です。
北海道の海上でこんな景色見られたらもうこれだけでも満足ですが、ここからが長い一日の始まりです。まず船は流氷を探します。この季節、流氷の有無は潮の流れや気温など、様々な条件で変わるらしく、見つからない日もあるそうです。また国後島近くには流氷が多くあるそうですが、北方領土でロシアの実効支配が続く土地なので近づくことができないそうです。
そんな中、薄ピンクに染まる海上に一つだけ流氷を発見、流氷上に撒き餌が始まります。まず最初に集まってくるのはカモメたち。
正直このロケーションと光の中でカモメを撮影してるだけでテンション上がります。
そしていよいよ王者の登場、強者は慌てる必要ないんですね。最初の一羽が降り立ったのは陽が上った後でした。水面に日差しが入りキラキラと美しい。
あれだけ憧れていたオオワシが目の前に現れテンションMAX、ここからは夢中でシャッター切ります。
凛々しすぎる…。
徐々にオオワシたちが集まってきます。
たまりません…、空の王者は一番良い位置、氷柱の頂点を陣取り餌を狙います。
ほんとどこをどう撮っても絵になる。
広げた羽も美しすぎる…。
そしてオジロワシの登場。オオワシは力強く貫禄があり、オジロワシは気品があり流麗な印象、どちらにしても気高い…。
なんて美しく気持ち良さそうに舞うのでしょうか。
陽が上ってきて、数もだいぶ増え鷲たちのお腹も満たされ少し落ち着いてきます。自然光で照らされる流氷のターコイズ色の上に舞う鷲たち。
ちなみにカモメたちは海に浮くことができるんですが、それができない鷲たちは止り木として流氷が必要なんですね。そしてそれが最高のフォトシチュエーションになると。
そして鷲たちの飛行写真、初心者には難易度高過ぎました…。
ピンがイマイチきてないのもありますが、それでも空を舞う鷲たちはたまりません、鷲になりたい…。
流氷の全容はこんな感じです。前日に海面が全てが氷で覆い尽くされる網走での流氷を見ていたために、最初見たときには「え?流氷ってこんなもんなの?」と思ってしまいましたが、この日流氷が浮いて来てくれたのはとてもラッキーだと後から聞きました。前日の便では流氷を見つけられなく港に戻ったそうです。
陽もだいぶ上がり鷲たちも満腹になり落ち着いてきたので、そろそろ港方面に向かいます。ちなみに私、帰港直前に船酔いして戻しそうになってます。もともと乗り物酔いしやすい体質でしたが、直前までシャッター切るのに夢中になり過ぎて気がつかなかったのですが、いきなり酔いが廻ってダウン、なんとか戻さずに済みましたがヤバかった…。
撮影のために海上に止まるので船体は波でかなり揺れます、それに加え超望遠レンズの視界の狭いファインダーを覗きっぱなし、考えてみれば酔わないわけありませんでした…。
そして船は帰港するかと思いきや、帰り際もう一つ撮影ポイントに寄ります。港の堤防辺りです。実は鷲たちは港にも普通にいて、どちらかというと流氷まで餌でおびき寄せている印象でした。
港の街灯に普通に留まってたり、なんて羨ましい環境。
ところが港脇の堤防、この日の光が素晴らしかったのもあるのでしょうが、とても良い撮影ポイントでした。
港近辺なので船体が揺れにくく安定して撮影できます。しかもかなり被写体に寄れる。
流氷が無かった場合、この港近辺を撮影ポイントにするそうです。なのでよほど天候が荒れない限り、ツアーで鷲が撮影できないことはなさそうです。
目線頂きました、それにしても神々しい。光も最高。。
鶏みたいなポーズも可愛い。
羽ばたいても、
止まっても、
はしゃいでても、絵になる。
だるまみたいな顔で目線頂きました。
目線外してたってかっこよすぎる。ちなみにこれ撒き餌のイワシ見てます。w
オジロワシの翼、美しすぎる。そして飛び立ちます、ここからは連写で。
ほんとうに素晴らしすぎる…、圧倒的な動きの美しさと光、言葉にならない。
こんな美しい光と美しい鷲たちに出会えて感謝しかない。
餌を奪い合うオジロワシ、そして漁夫の利のカラス。
「おいカラス、ちょっと待てや」的なちょっと着ぐるみっぽいポーズも可愛い。カラスは餌を咥えてスキップ風。w
こんな真下からアオれるカットが撮れるのは目線の高い位置にある防波堤だからこそ。
さすが日本最大のオオワシ、逞しい翼。この翼で流氷と共にカムチャッカから南下してくるんですね。
何か物語でも始まりそうな立ち居振る舞い、尊い。
空中戦の奪い合い。
シャッタースピードちょっと足りず…。
雪を蹴散らしながら羽ばたくオジロワシ。
カラスとの大きさ比較、たまに早朝の渋谷でカラス見かけますが、間近で見ると意外に大きいですが、オオワシとカラス比べてもこのサイズ。貫禄あります。
佇む三連星、絵になるわー。
どすこい的な、正面からのショットは愛らしくなりますね。
最後は横顔ポートレートで。
そんな感じの撮影結果報告でした。ちょっと残念なのはnoteだと写真の扱いが小さくプレビューとしてしか見れないこと。実際撮影したデータはフルサイズで長辺7300px以上あったりするので、本来は5Kモニターのフルサイズでみて頂きたいところ。鷲たちの羽毛の質感とかゾクゾクします。
流氷到着までの船上などの様子(YouTune)
根室海峡クルーズの様子をYouTubeにアップしてみました。時期や天候で変化はあると思いますが、大体の雰囲気を感じていただけるかと。最後の方に超望遠での手持ち動画撮影を試みていますが全くの惨敗でした…。超望遠+揺れる船+野生の鷲はかなり難易度高めですが、来年はもう少し準備をして再チャレンジしたいと思ってます。
そしてここからは実際に鷲の撮影に行ってみたいと考えてる方向けの有料ページ、かなりマニアックな内容になります。
旅のしおりはいつもならGoogleドキュメントで作成したりしますが、今回はNagikoさんを見習ってNotionで作ってみました。今回の旅行で掛かった費用なども含め、全日程の計画書の内容も公開してみます。
有料コンテンツの内容
・航空券とレンタカー
・根室海峡クルーズの予約
・実際持っていった機材
・カメラの設定
・Google Photoにアップした長辺4800px程度のExif付きの写真
・服装などについて
・クルーズ船について
・車中泊について
・食事と温泉について
・Notionで作った全5日旅の計画書
正直、ネットで色々調べれば問題なく撮影できると思いますが、せっかく行くのなら万全を期して準備したい方向けのコンテンツになります。厳冬期の北海道・知床、なかなかハードルが高いかもしれませんが、わざわざ海外からツアーで来る方も多く、とても素晴らしい体験ができ、私も来年またチャレンジしたいと考えています、ご興味ある方はもしよろしければ是非。
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