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コロンブスの偉業

コロンブスの新大陸発見は世紀の大偉業だと学習しました。

しかし、もともとを言うと、ヨーロッパ大陸で長男だけが家督を譲られるという制度の中、食糧事情がよくなり、人口が増えたため、次男以下は新しく住む場所、仕事を探さなければならなかったというのが実態で、彼らはヨーロッパ大陸からはじき出された、と言うのが実際のところでした。

押し出された人々が新大陸を求めて船出したということの様です。北欧の人たちは公益をしていた、と言いますが、悪名高いバイキングも、北の大地では豊かな食料を確保できなかったということから南に進出したということです。

また、悪名高い奴隷制度の中、大英帝国は新大陸において随分な富を築いていきました。そして、新大陸と旧大陸を結ぶ航路上では富を運ぶ船をねらっての海賊が出没するようになっていきました。むろん、海賊になったのはそんな家を出なければならなかった次男以下の者たちも多かっただろうというのは簡単に想像できることです。

が、その海賊の背後には大英帝国の富裕層、および、王族も控えて手助けをしていたのです。

そして、植民地での事業がうまくいけばいくほど多くの人材が、植民地で働く人々が必要になり、今で言うホームレス、刑を執行されようとしている罪人などその罪を許す代わりに植民地で働かせることにしました。まるで通りで嫌がられている猫や犬を一掃するかのように皆を捕まえると、実際は何のスキルもない人たちに何かあるように帳簿を付けて新天地に送り出したのです。

それが今のアメリカです。

ノルウェーのことを書いていたのですが、横道にそれてしまいました。
ノルウェーでは、今も、深い雪に埋もれた長い冬の間、大地は何も生産することはできません。ノルウェーでもジャガイモは採れるようですが、ほとんどの野菜は世界のあちこちから輸入されています。

面白いと思ったのは、コロンブスのこの新大陸発見によりもちかえらた新しい食べ物、ジャガイモ、トマト、トウモロコシなどにより、ますますヨーロッパの食糧事情はよくなって、人口はさらに増えていったということです。

押し出された人々はもっと増え、新天地、彼らが作り出した植民地へ流れ出るしかなかった、と言うことです。

「ゲルマン民族の大移動」などと歴史で学びましたが、コロンブスが新大陸を発見してから地球上のもの、人間、文化など考えられるあらゆるものが人間以上に移動していったのではと思わずにはおられません。植物にしても文化にしてもそれ自体が勝手に移動していくということはなく、人間が運んだのですものね。

ところで、コロンブスが持ち帰った食べ物の一つジャガイモはpotatoは実際にはタノイ族語の意味する「サツマイモ」batataだったのだそうです。それがスペイン語でpatataと呼ばれ始めたのが由来とか。

それがスペイン語ではさつまいもがbatata、ジャガイモが patata と呼ばれるようになり、英語のpotatoはスペイン語が伝わり変化したものなので、 potatoの直接の由来は patataと言うことになります。

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