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肉をスライスするという発想

明治維新後にいきなり明治政府のお達しにより、「時代は文明開化である。肉食わざる者、文明人にあらず」問うお達し。肉を食べなれた民族はほとんど分厚い肉を好むようですが、肉を食べつけていない日本人には分厚い肉を食べることを苦手としまhした。なるたけ薄く切れば日本人も食べるだろう、と言う発想、誰が思いついたんでしょうね。

日本の料理人は、別名、包丁人と呼ばれているほどの包丁の使い手で・・・彼らが肉を薄くさばいて販売するようになりました。

薄い肉は便利ですよね。私たちはそんな肉が普通と思っていますが、海外ではそんな肉にお目にかかったことがありません。海外では薄切り肉なんてないのです。だから肉巻き料理なんかも作れないし、すきやきもできないし・・・です。

どうしてヨーロッパには薄切り肉がないか想像できますか?理由を聞けばなるほど!と思ってしまいます。今ではただの伝統になってしまっているかもわかりませんが。

答えは、厚切りの方が腐りにくいからだそうです。

一度だけすき焼きを食べたことがありました。ただし、オスロのデパートで売られていたのですが、日本から輸入された缶詰め製品でした。50年ほど前のことです日本ですき焼きを口にしたノルウェー人がおいしかったので国でも広めよう…と思ったのかもしれませんね。

坂本九の「すき焼きソング」が随分と有名になっていましたので、その影響もあったのかもしれません。

そんな調子で、一時期すごいブームになっていたものがあります。日本の文化刺繍です。日本に住んでいたノルウェー人が母国でも広めようと思ったのかもしれませんね。夫の叔母の一人も人セット買って始めようとしたみたいです。日本の小さな握りばさみまで買っていました(クラスに出向いたら交わされたのかな。はさみくらいなんでもいいようなものですが)。しかし、完成には至らなかったようで、私の方にはさみも込みでやってきました。鏡獅子の絵柄でした。


鏡獅子の絵柄の風呂敷だそうです

他にも私自身日本で買っていたものを仕上げて(ノルウェーで仕上げたものです)ドイツやフランスに出向いた時、現地の友人にプレゼントしました。

日本で50数年前にし始めた作品もそのまま置.いてあります。他にもなんせッとか買ってそのままになっているのですが…。もうこの刺繍はあまり日本国内でもする人がいないのでしょうか。見かけません。

横道にそれました。

ノルウェーの家庭には大きなハムの塊を薄くスライスにする機会があるのだけど、彼らは肉を同じようにしようとはしません。だから、料理のバラエティも少ないんですよね。

そのハムを切る器械ですが、特にクリスマスの時には活躍します。ただのハムと言ってもすごい種類のハムが売られています。クリスマスには塊を買ってくるのです。

ところでお肉屋さんはmeat shopでももちろんいいのですが、 butcherと言う言葉があります。動物を「つぶす、と殺」と言うことから来た「肉や」と言う言葉ですが、ずいぶん前に Butcherと言うプロレスラーがいましたよね。ニュアンスがお分かりいただけると思います。

海外に行くと大きく Fish Butcherと掲げてある看板を目にすることもありまうs。

ところで、eatと言う言葉を使った時、単に「食べる」と言う意味で教わりましたが、本当はこの意味ではhaveをつかったほう品がいいです。eatを使うと何となく「食う」と言っているように響きます 。haveは便利な言葉です。たくさんの意味があります。 


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