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因縁を生かすには


1.善因縁について

 因縁には善因縁と悪因縁がある。善因縁があると、災厄から守られたり、人間性や才能、頭領運、人望、地位名誉、財運、良縁に恵まれる。善因縁の中でも極めて強い力をもつものは守護神の出現による加護で、病気や事故を始めとした不運全般、低級霊の憑依を未然に防いでいる。
 高位の神霊になるほど人間界に直接関与しなくなる傾向があるため、人間側からは神霊から発せられている幸運をもたらすエネルギーや指導のメッセージ、常に守られている事実に気づきにくい。このような人はよいことがさりげなく起こっているだけではなく、本来は現実化するはずだった悪いことが起こらないよう水面下で導かれている場合が多い。

2.悪因縁について

 悪因縁には、横変死する、我欲や攻撃性、怠け心が強かったり精神的に脆いなど人格に問題を抱える、ガンや脳卒中、慢性的な頭痛の発生因子をもつ、事故に遭う、配偶者や子の生命力と運を害するといったものから、貧困や金銭トラブル、刑獄、挫折、結婚破談や後家、不妊、対人不和、孤独、望まない職業に誘導するものまである。最も重い因縁は自殺や他殺、事故死などの横変死で、邪悪な人間性や良心の欠如による人格障害、難病での長年に渡る苦しみと続く。

3.禍を転じて福となす

 因縁は先祖と自身の徳と業の具現化の他、守護霊団の加護、家系の霊障によって形成されている。強い善因縁ほど幸運をもたらす一方で、徳が消費されると同時に試練が厳しくなる面もある。そのため、運がよいと実感している人は日頃、周りの人にも幸せをお裾分けしていると、反動が出にくくなる。
 反対に、悪因縁が現象化しても不満を抱かず耐え抜いて、感謝と反省の日々を送ると、それが強い悪因縁であるほどその分、業が急速に解消される。「苦難を乗り越える力をください」と毎日祈った上で、懸命に生きることで、禍を転じて福となすことができる。
 また、善因縁より悪因縁が強く出ている人の方が多い。その主な理由は現代人の6~7割が地獄界に進んでいて、地球規模でも家系上でも、低級なエネルギーが優勢なためである。

4.悪因縁を生かす

 悪いことが起こっても、憎しみや失望に屈さず心を磨いていれば、魂と守護霊団の向上、一部の霊障の解除が図られ、後に善因縁が明確に表れる。人が悪因縁をもたず、善因縁だけをもって生まれてきたら、心が大して鍛えられず魂の著しい成長はありえない。常に楽しく成功しかしない人生は空しく、早晩もの足らなくなる。
 病気やお金、人間関係、仕事で苦労したり、自らの悪念を克服して心と魂を美しくしていく際に、悪因縁の存在意義がある。悪因縁を善因縁に変えるには苦しいことや嫌なことを経験したとき、▽恨みや文句、落ち込み、諦めなど否定的な思いをもたない。ただし、潜在意識に落とし込まないよう、段階的に減らす▽私利私欲で生きず、できる範囲で人のために行動する▽毎日数回、心からの祈りと反省を欠かさない―ことが必要になる。

5.真の向上と幸せへ 

 人間の真の向上と幸せは自力のみでは成し遂げられず、神界以上の霊との出会いと交流が不可欠になる。心を律して徳を積み、信仰をもって生きることによって悪因縁の多くが消えていく。
 その結果、必然的に善因縁が大きく動き出し、いずれは実在する神霊との縁が生まれる。そして、胸に湧き出づる幸福感を抱きながら、人生がよい方へよい方へ着実に向かっていく。

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