スマートバンク社に入社しました & 転職活動の振返り

転職しました



Why 転職したの?

前職はB2B SaaSスタートアップで1人目PdMをしていたのだが、在籍期間は丸1年。理由はシンプルで自分の実力不足だった。背伸びしたチャレンジをしに行った自覚はあるが「これくらいなら背伸びしてギリ届くはず」という幅を見誤った感じ。期待された時間軸で期待されたアウトカムを出せず、悪いサイクルにハマっていたし、色々試行錯誤をしたが抜け出すのは難しいと感じた。短期離職だと転職するにしても印象悪くなるし安易に辞めない方がいいが…、でも現状打破の手を見つけられない。

相当悩んだのだが、働く場所を変えて仕切り直した方がいいと決断し、転職をすることに。若い頃ならもう少し頑張ってたけど、経験を積んでくると「不向きな状況では成果は出ない」「成果が出ない場所で頑張っても自分も周りも幸せにならない」事例をたくさん見聞きするし、体験もする。もう最後は自分の尻は自分で拭けばいいや、別に死ぬ訳でもないしと思い、退職の決断をした。
(詳細気になる人がいたら、筆者に直接お会いする際などに聞いてください)



退職決めた時の気持ちは?

「自分は一体何をやってるんだろう…」「思い描いたキャリアと程遠い…」「相応の覚悟持って来たのに…」という暗い気持ちにはなった。特にSNSを見ると精神状態悪化して、世界で自分だけがくだらない人生を送っているのではないかと錯覚する。実際そんなことなどないのに。

落ち込んだ心境のまま転職活動を始めたのだが、これは結果的に良かったと思う。社外の色々な方と話してると未来を考えるし、単純に気が紛れる。そのうちに「起こったことは変えられないし、思い通りのキャリアになったことなど1度もないし、代われる事なら大谷翔平と人生交換して欲しいけどそんなこと無理だし、まあ良いか」という気持ちに段々と切り替わった。キャリアを通して波乱が多いので、1個波乱のパターンが増えただけっしょ。落ち込む時間が長くても気持ちが疲れるだけで良い事ないので、次行こ次という感じ。

転職活動中にふと「しばらく働かずにのんびりしてもいいかな〜」とも思ったが、やっぱり働いた方が良いなという結論に。理由は3つ。

  1. 子持ちだと長い休みがあってもどこも旅行行けない

  2. 平日日中働いていないと、物凄く暇

  3. 暇だと無駄にネガティブになるので、暇は良くない

自分は家族がいるし健康体なので、家に稼ぎを持って帰ってくるのは重要な責務だと思ったのもある。



どんな転職活動したの?

自分からやったことは2つ。

  1. YOUTRUSTの転職意欲を「積極的に検討している」に変更

  2. 元々興味があった会社に自己応募する

幸運なことにお声がけは多数あったので、5社と直接お話しさせて頂いた。最初は転職軸とか全然明確じゃなかったけど、色々な方と対話をさせていただくうちに段々明確になっていった。

「どんな役割であってもこのプロダクト・会社・組織のために仕事をしたいと思うかどうか」が一番大事だなと思うように。以前はCPOを目指す!みたいに息巻いていた時期もあるけど、出世・地位狙いのマインドでいると自分の場合パフォーマンスが出にくくなるし、抜擢されないとガッカリする面はある。勝手に期待して勝手にガッカリする、みたいな気分の浮き沈みを自分で作るのは不毛だなと思い、キャリア下心を抜きにして「行きたい」と思える会社を選ぶことにした。



どんな役割でも頑張れそうな会社って何?

今回の転職活動で会社選びをする際に大事にした点は以下の2つである

  1. 自分がプロダクトを好きになれること。自分がユーザーになって使うプロダクト or 自分が関心を持てる社会課題を解決してるか、がポイントだった

  2. 経営陣と自分の相性が良さそうなこと。キャラ・事業のスピード感・組織と人に対する価値観・多様な働き方への寛容さ、をチェックポイントにしていた気がする
    ※「2022年5月時点で重視したことはこれ」くらいの基準なので、時期・状況が変われば、会社選びの重要ポイントは全く別物になる

上述の2ポイントを加味して、実際に選考に進ませてもらった企業が3社で、内定を2社から頂いて、そのうちの1社がスマートバンクだった。

選考活動通して、どの企業も細やかにフィードバックをくれて凄く勉強になったし、労力を掛けて伝えてもらえたのが純粋に嬉しかった。体が複数あれば全部で働いてみたいと思うくらい。影分身の術使えたら良いのに…!

あとは精神的にどん底の状態から転職活動始めたので、自分を必要としてもらえた事が超絶嬉しかった。自分などを必要としてくれて本当にありがとうございます……!という気持ちになったし、この気持ちを忘れずに謙虚にやって行かねばと胸に刻んでいる。



スマートバンクとの接点

CXOのtakejuneさんからスカウトを頂いたのがきっかけ。日本初のフリマアプリであるフリル(楽天にM&Aされて現在はラクマ)を立ち上げた3人が2回目起業で作った会社であることは知っていたし、メルカリ在籍時はガチの競合だったのでフリルのことはよく知っていた。フリルを作ったチームが作るプロダクトなら間違いないな〜という気がしたし、Twitterでもtakejuneさんのことはフォローしてたし、興味を持ってもらえてテンションが上がったので、カジュアル面談に行く事に。

takejuneさんの話を聞いて、スマートバンクはインサイトの掴み方が凄いなと感じた。家計管理においてユーザーがやっているジョブが何か、そのジョブを今はどんな手段で解決しているか、逆にできていないジョブは何か、というのを丁寧に言語化していき、B/43が何をユーザーに提供すべきかを決めていったエピソードを聞いて、マジで凄いなと思った。自分もプロダクト開発時にユーザーインタビューをしていたが、こんなレベルでは全くできていなかった。純粋に自分も一緒にやってみたいと感じた。

プロダクトがユーザーの役に立ちそうだと強くイメージできたし、takejuneさんのお話を聞いていて自分の経験が役に立ちそうな事業・会社だなと感じたので、面白そうだなと思い、選考に進むことにした。

その後、面接が3-4回あって、晴れてオファーをいただけることになった。



入社を決めた理由

細かく書けば色々あるのだが、3つに収めてみる

  1. 事業が凄い伸びそうな気がした

  2. 経営チームが心理的安全性を凄く大事にしている

  3. 自分の得意を高く評価してもらえた


1.事業が凄い伸びそうな気がした

カード決済したら自動で家計簿ができる&ペアでも使える、というサービスは日本では他に目にした事がなかったし、純粋に自分もユーザーとして使ってみたいと思えた。カジュアル面談終わったくらいで、B/43アプリインストールして、カード配送を待つ状態になったが、オンボーディング体験もとても滑らかだった。

自分が使いたいと思えるプロダクトというのはもちろんだが、事業としてのポテンシャルも凄く感じた。最終面接時に社長のshotaさんが、社内資料を画面共有で見せながら説明してくれたのだが、そこで見た事業KPIがえぐかった。自分はKPI見てテンションが上がるタイプではないのだが、ユーザーの熱狂的な支持が数値に出てて、これはちょっと凄いなと感じた。

2.経営チームが心理的安全性を凄く大事にしている

最終面接でshotaさんに質問する時間があったので「社員に求める行動、こんな振る舞いをしてくれたら嬉しいってことありますか?」と聞いてみた。その時の答えが「受け手に配慮したコミュニケーションを取ってくれると凄く嬉しい。心理的に安全であることを組織運営上とても重視してるから」と話していた。「社員に求める行動 is 何?」という問いをして、CEOが真っ先にこういう返答をしてくれるのは、凄く相性が良さそうだなと感じた。

フリル時代に創業者3人と一緒に働いていた人が、何人も入社しているのも凄く好印象だった。エンジニア・CS・デザイナー・マーケ、色々な職種の人が入社してきている。自分のキャリアを振り返って、再び同じ職場になった同僚はいても、経営者と再度同じ職場になったことはない。今まで素晴らしい経営者の皆さんと働いてきたが、せっかく転職するなら新しい経営者とやりたい。自分はそう考えて進路選択をしてきた。でも、スマートバンクには数ある選択肢の中から、再び創業者3人と一緒に働くことを選んだ社員がたくさんいる。凄く素敵だなと感じたし、皆さんがなぜそういう選択をしたか、スマートバンクで働いてみて体感したいなと思った。

あと、2次面接で話したCTOのyutaさんの表情から仏のような優しさが滲み出てて、とても安心した。面接の場でああいう柔らかい雰囲気はなかなか出せないし、自分はyutaさんを「スマートバンクの心理的安全性の守護神」だと思ってる。やはり「ゆうた」という名を持つ人に悪い人間はいない(親和性バイアス)

3.自分の得意を高く評価してもらえた

スマートバンク社はオファー面談時に物凄く丁寧にフィードバックをくれるのだが、具体的なエピソード交えて自分を必要としてくれる理由を事細かに伝えてくれた。

一つめは難しい仕事を粘り強く進められる点だった。面接時に「2回くらいプロジェクトが頓挫しそうになったけど、絶対必要な仕事だから粘って周り説得して進めた」みたいなエピソードを話したのだが、面接官の皆さんは粘り強さを気に入ってくれたらしい。自分には突出した強みはないので、粘り強さ・愚直さを大事にしている。

二つめは多様なステークホルダーと揉めずに上手いことやっていける点。「仲が悪くなっても必要なことを言うべき」と主張をする人がいるけど、それは単にコミュニケーションの技術と優しさが不足しているだけ。相手に必要なフィードバックをすること & 伝え方を配慮することは両立させられるはず、と自分は思っている。なので、コーチングを学ぶなど試行錯誤してきた。

自分が仕事をする上で大事にしてきた振舞いを高く評価してもらったし、期待値が高過ぎず低過ぎずちょうど良かったのもGoodなポイントだった。



スマートバンクに入社してどう?

楽しい & 楽しいです。みなさんウェルカム感が強くて、めちゃくちゃすんなり馴染めました。

アーリーフェーズのB2CスタートアップにUX Reseacherがいるのは凄く大きい。プロダクトの方向性を変える機能を考える時って、仮説検証の際にデータがないケースも多くて、デスクトップリサーチとかインタビューが絶対必要になる。UX Researcherがいるとチームで仮説検証できるし、どんな手段で情報収集すべきかいい感じでサジェストしてくれて、PdMとしては仮説検証リテラシーが伸ばせる良い環境。

良い意味で職種による線引きがされていなくて、1人1人の主体性が非常に高い組織だなと感じました。(中略)
スマートバンクに入って驚いたのは、短期間でリリースされる機能の圧倒的量です。

株式会社スマートバンクにアプリエンジニアとして入社しました

4月入社のロクネムさんも書いてたけど、↑の2つは自分も感じている。入社したてなので、まだエンジニア・デザイナーの皆さんと本格的に仕事をしてないが、これから一緒にプロダクト開発をするのが楽しみである。


お約束の採用情報

1.N1を起点にプロダクトの方向性を決めていくところ
2.ドキュメントをしっかり残す文化が既にあるところ
3.周りを尊重・配慮できる人が多いところ


(中略)上記3つをお好みな方にはめちゃくちゃオススメな会社です

スマートバンクのプロダクトデザインチームをご紹介します

↑の記事でもコメントしたけど、この3つが自分と相性良かったので、入社して日が浅いけど、めちゃくちゃスムーズに働けてる。これを見てピンと来た方はぜひカジュアル面談など申し込んでみてください!



転職活動の感想.1 行動がメンタルを回復させる

冒頭に書いたが、転職活動を始めたときのメンタルは最悪に近かった。なので、積極的に助けを求めた。コーチングを一緒に学んでいた仲間に急遽セッションをやってもらったり、頼れる友人に相談しまくったり、パートナーにも状況を開示して相談に乗ってもらったり。想定外に難しい事態においては、1人で悩むだけだとネガティブになって思考が前に進まない。

とにかく不安だったのは「退職する理由を面接中に上手く伝えられるか」という点。なので、思っていることを全て言葉にして頭の中をスッキリさせて気持ちを落ち着け、端的に説明できるようになる準備を手伝ってもらった。おかげさまで面接の中で転職理由を堂々と端的に伝えられるようになった。もし自分が不安そうな態度で同じ内容を話していたら、もっと転職活動に苦戦していたと思う。

早めに助けてもらったことで、メンタルの切り替えができたし、行動を早めに取れた。行動していくと、更にメンタルは切り替わるし、オファーが出る頃には割と良い心理状態に戻っていたと思う。

自分だけでどうしようもなくなった時は、周りに助けを求めるのは大事だ。一人で抱えて行き詰まって心身不調になってしまうくらいなら、早めに助けを求めよう。特にお代を払ってコーチングを頼むのはオススメで、友人に対しては遠慮して話せない生々しい本音を引き出してもらえるし、深い部分にある「本当はこうしたい」という気持ちに気付ける。自分だけで悩んでると無限ループに入るが、コーチはそこから抜け出す手助けをしてくれる。

知り合いにコーチがいない時は、mentoなどで探すと良さそう


転職活動の感想.2 人生万事塞翁が馬

思わぬきっかけで転職することになったけど、スマートバンクに入社できたので、これはこれで良かったなと思っている。

難しい局面にいるとネガティブな気持ちになってお先真っ暗だと錯覚するけど、そんなことはない。悪いことばかり続くわけではないし、明日は明日の風が吹く。

あと、独身時代は「仕事が人生の全て」感あって、キャリアが思い通り行かないとこの世の終わり感を感じた事もある。ただ、家庭を持つと「仕事は人生の一部」にいい意味でダウングレードする。家庭での役割は替えが効かないし、仕事は稼げれば極論何しても良いかな、くらいに期待値が下がった。

一喜一憂し過ぎず、やるべきことを継続できる方が成果出るし、幸福度も上がる。なので、いい時は浮かれ過ぎず、悪い時は暗くなり過ぎず、その時すべきことに向き合っていくのが大事。


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