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çanoma新作「お香 1-26」について

10月19日から伊勢丹新宿店で開催される「サロン ド  パルファン 2022」にて、çanomaは2つの新作を発表する。1つは「お香 1-26」、もう1つは、「お香 8-17」。

本当は香水も出したかった。が、こちらに関しては目下様々な問題を抱えており、かなり時間がかかっている。本当に、なんでこんなに問題が起こるの…?というくらいに、色々あった、色々…今年中の新作香水の発表は絶望的です。お待たせしている皆様、本当にごめんなさい…

とは言いつつ、私としては香水に限らず、きちんと「良い香りの良いプロダクト」を提案することこそがçanomaの存在意義だと考えているので、このタイミングでまずはお香を2つ出せることを喜ばしく思っている。


それぞれについて解説していく。今日は「お香 1-26」。

この名前を見た時、「表記ミス?」と思った方ももしかしたらいるかもしれない。もちろん、表記ミスなどではなく、正式な商品名だ。

表記ミスだと思った背景は、çanomaの香水「1-24 鈴虫」があるからだろう。なぜか数字がちょっと違う。


今回のお香の後ろの数字が香水から2大きい理由は、2つある。


1つ目は、今回使っているベースの香料の処方名が「1-25」である、ということ。

çanomaのお香は基本的には香水に使われている香料をそのままお香に混ぜる。今年5月に発表した「お香 3-17」は、その名の通り、çanomaの香水「3-17 早蕨」に使われている香料をそのままお香に練り込んだ。だから香水名とお香の名前の数字が同じなのだ。

今回は「お香 1-26」の香料に、「1-24 鈴虫」で使われているのとは違う香料を使っている。理由は、単純に「1-24 鈴虫」の香料が使えなかったからだ。

正直、これについてはあまり多くを語りたくはない。フレグランスは、常にレシピの変更を求められるリスクを抱えている。その背景は色々だが、1-24もある理由により、目下レシピの変更を強いられている。

ほとんどのブランドはレシピの変更に関して情報開示をしていないが、çanomaはレシピに変更があった場合に、名前の数字を変えることでそれがわかるようにしている。ということで、今回の「お香 1-26」に使用した香料「1-25」は、「1-24 鈴虫」とはほんの少しだけだが異なっている。ちなみに、この差は2つを同時に比較してもはっきりと知覚できるものではないので、「1-24 鈴虫」ファンの方には安心していただきたい。


2つ目は、今回の「お香 1-26」は、ただお香に香料を練り込んだものではない、ということ。

お香に1-25の香料を入れたところ、思いの外香りが立たなかった。そこで、今回はお香を制作していただいている淡路島のお香メーカー「薫寿堂」さんに相談をし、香料とは別にいくつかの粉末を混ぜることで、香りをより引き立たせようとしたのだ。

薫寿堂さんにはわがままをいってしまい、かなりの回数の試作を依頼した。最終的に、桂皮、安息香、そして木香をお香に混ぜ込むことで、しっかりした香り立ちのお香に仕立てることができた。もちろん、前回のお香同様、煙は少なめ。

香料にさらに手を加えているので、商品名の数字にもベースとなっている香料の「1-25」 に1を足すこととしたのだ。

というわけで、今回の「お香 1-26」は、「1-24 鈴虫」から2ステップの変更を加えられている。それが名前が香水と若干違う理由だ。


「3-17 早蕨」のお香は、今までにない新しいお香の提案として、引き続き根強い人気を誇っている。ただ、店頭で接客する中で、「1-24 鈴虫」のお香も欲しい、という声をたくさんいただいた。

そのリクエストに応えるべく、試行錯誤を重ねてできたのが今回の「お香 1-26」である。

元々「1-24 鈴虫」はお香っぽさがあるという評価を受けることが多かったが、これを実際にお香にすると、また違った雰囲気となっている。

試作を重ねる中で、「お香っぽさ」という表現が具体的にどういうものであるかを考える機会を得た。その中で、ウッディさやスモーキーさはもちろん「お香っぽさ」に大きく寄与するが、それに加えて実は「ドライ」な香りであるというのも、それには重要なのではないか、と感じるようになった。

というのも、薫寿堂さんに依頼して制作していただいた初期の試作は、どうしても私たちの感覚からするとドライすぎる印象のものとなってしまっていた。一方でそのドライさがあることで、より“正統派なお香”の雰囲気も醸し出していた。

正統派なお香として販売するならばドライなままでもよかったのかもしれない。ただそれではçanomaとして商品を出す意味が薄れてしまう。だから、今回の「お香 1-26」は、適度にドライさを抑えつつ、お香らしさをしっかりと有した、クラシックな側面を持ちながらもどこかモダンなものに仕立てた。


店頭で焚けないのが大変残念なのだが、çanomaと薫寿堂が侃侃諤諤の議論の末に作り上げたお香、ぜひ皆様にも試していただきたい。

とっても素敵なものになりました。


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