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エンジニアが共同創業、シリーズAで4.5億円の資金調達を迎えたKivaという会社

こんにちは。株式会社Kivaの磯崎です。
安心して買える保証サービス「proteger(プロテジャー)」を提供している会社で2020年12月に野尻と共に創業しました。
日頃からprotegerをご利用頂いているクライアント様、パートナーの方々、投資家の方々、エンドユーザーの皆様へ御礼申し上げます。

📌12月19日(月)19時〜20時30分
オフライン(弊社オフィス@築地)&オンラインにてイベントやります!
是非ご参加ください!


1.資金調達のご報告

創業から2年と11ヶ月を迎える2022年12月、株式会社KivaはSBIインベストメントをリードとしALL STAR SAAS FUND、Arbor Ventures、株式会社ココナラスキルパートナーズ、SMBCベンチャーキャピタル株式会社、New Commerce Ventures、Plug and Play Japan株式会社、株式会社メディアジーン、個人投資家(非公開)より4.5億円の資金調達を実施しました。

■CEO野尻の記事も合わせてご覧下さい

まだまだ道半ばですが、今回素晴らしい機会を頂いたので自己紹介も含めてここまでを振り返りたいと思います。


2. どんな会社を作りたいか

僕と野尻がどんな会社を作りたいかを考えたのはつい最近の事でした。
その時に、今の会社のビジョンである
「後世に残るコングロマリットカンパニーを作る」
が生まれました。

ビジョンが決まるまでは2人とも目の前の事に集中していましたが、仲間を集めるにあたって必要だと思い2人で決めました。

事業の大きさは社会に影響を与える大きさに比例すると考えています。
僕たちは一つの事業では満足しません。どこまで行けば満足するかも今は分かりません。
大きな事業をいくつも立ち上げ、社会にプラスの影響を大きな範囲で与えたい。
それが僕達が作りたい会社です。
ビジョン実現の足掛かりとする為にまずは「proteger」を成功させます。


3. 起業した理由

僕が起業した理由の背景には大したストーリーはありません。
生きている実感を得る為に起業しました。
学生時代サッカーをしていたのですが、日本で一番練習した自負があります。
全く結果は出ませんでしたが、、
あの頃は結果が出ず、ずっと苦しかったのですが生きている実感がありました。

大学に入り、競技としてのサッカーは辞めました。
時間もあるし、結果が出なくて苦しむ事も無いはずなのに、大学時代は生きている実感が持てず、さらに苦しかったのを覚えています。
そこでやっと自分自身が何かにがむしゃらにならないと生きていけない人間なんだと気付きました。

社会人になり、とりあえずがむしゃらに仕事に没頭してみました。
するとサッカーの時と違って幸いにも結果が出ました。
そこで僕は「仕事」にがむしゃらになる事を決めました。
楽しいか苦しいかは関係ありませんでした。
仕事なんて9割9分苦しくて当然だと思っています。
対象が決まったなら後は、大きく結果を残したい、ならば起業するしかないといったように起業について考えるようになりました。

そこから野尻と出会い、創業に至りました。
思えば学生時代から成功体験はほとんどありません。
特に才能もなく、俗に言う負け組の部類だったと思います。
僕は「勝ち」を自分の影響範囲を広げる事だと思っています。
僕はプラスの影響を周りに与えていきたいです。
そしてその範囲を広げる為に起業を選びました。


4. エンジニアが起業してから起こった事

起業してからは毎日色々起こってましたが、ここではエンジニアのバックグラウンドを持つ人間として書いていきます。

最初の方に気づいたのは、創業期で事業の事を一番理解してるのはエンジニアだという事です。
創業期のシステムと事業はこれ以上なく密接に関わっていました。
そのシステムを作っているという事は事業についても深い理解が求められます。
事業に関して深い理解を持つ人間は創業期に関わる領域は多いです。
開発やセールスはもちろんですが、経理や法律関係、総務、CS、資金調達などあらゆる場所に関わるべきだと感じました。
当時は分けて考えていなかったのですが、少しずつ組織が整ってきている現在でも会社の多くに関わるスタンスは変えていません。
もちろん今後は権限委譲も行い、もっと多様性に富んだ組織にしていきたいです。

次にシステムの全責任を背負う事です。
安定稼働はもちろんですが、セキュリティ等API組み込み型だからこその課題もありました。
幸いなことに創業してから大きな障害や問題にはまだ出会っていないのですが今だにアラート通知がSlackに飛んで来ないか毎秒びくびくしてます。
まだまだprotegerのシステムは完成していません。
しかし、技術負債は初期から避けようと意識していたので、今でも新規開発に没頭する事ができます。
エンジニアとしても最高の環境です。

僕はエンジニア出身なのでモダンな環境やテックに突出した魅力的な会社にはとても憧れます。
しかし、僕はそのような会社に「入る」のではなくそんな会社を作りたい人と働きたいです。
今のテックの巨人達も必ずその根幹を作った先人達がいます。
そんな先人達に一緒になりましょう。
エンジニアの人には我を強く出して欲しいです。
あれがしたいこれがしたい、全部言って下さい。
環境が既にある会社ではなく自分から勝ち取っていきましょう。


5. 資金調達について

資金調達については野尻のnoteに詳しく書かれているので、ここでは実際の資金調達実施にあたり自分がフロントで進めさせてもらった中で気づいた事を書いていきます。

今回の資金調達にKiva初となる海外VC 「Arbor Ventures」に参画して頂きました。
ご縁を頂き、初めてzoomでお話しさせてもらった時は野尻も僕も、「英語が話せない」、「自分らが憧れた企業へ投資を行なっている」、「名だたる企業出身のメンバー」、そんな事ばかり考え緊張してしまいましが、
2回目の打ち合わせの後、Melissaさん(Arbor Ventures Co-Founder and Managing Partner)から投資したいと連絡を頂きました。
とても興奮したのを覚えています。

しかし、資金調達にも慣れていなければ法務や会社法、英語など僕からしたら分からない事だらけでした。

ただ、創業した時から「分からない事」だらけだし、「やった事ない」が日常的だったので余計な事は考えずに進めました。
とは言っても現実問題できない事は多かったので、司法書士の先生、弁護士の先生、既存株主の皆様、先輩経営者にとても助けて頂きました。
その節は大変お世話になりました。

特にフェーズが浅い会社だと、社内にCFOや法務などがいるケースは少ないと思いますが、「力を貸してくれる方を巻き込む」と「待ちにならない」の2つがあれば大抵はどうにかなると思います!

資金調達は始まりに過ぎないと思います。
たくさんの投資家様にこの御恩を返す事ができるのは「結果」だけだからです。
言葉で感謝を伝えるだけでなく数字でお返し致します。

6. 野尻という人間・共同創業

創業前は僕がCEOをやるものだと思っていました。
恐らく野尻もそう思っていたと思います。
しかし、僕は変に勘が良く視野が広いので、あらゆる思考が枠にハマる傾向にある事に薄々気づいていました。
野尻はその点、僕より遥かに大きい絵を描きます。突拍子も無い事ばかりです。
僕は野尻の様な大きい絵を描く人間がファウンダーには必要だと思うので、野尻に「社長はお前がやれ」と創業時に伝えました。

野尻と僕はあくまでビジネスパートナーで、友達ではありません。そのように「自分と違うタイプの人間」と創業するのがおすすめです。

僕は彼の仕事をやれと言われれば無理です。偉そうに言ってますが会社を前に進めてるのは彼だと思っているので感謝しています。

共同創業は僕らにとっていい選択だったのかなと思います。
僕らは輝かしい職歴があるわけでも、学歴があるわけでもありません。
多くの人より社会人年数は短い方です。
だからこそ足りない能力を補い合う必要がありました。
僕ができない事は野尻がやって、その逆も然りです。

本当に何もない状況から始まった会社です。
だからこそ一番面白いスタートアップだと自負があります。
そんな会社に興味を持ってくれる方がいれば是非お話ししましょう。
いつでもご連絡下さい。

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