捜し続けて幾月夜

『秒速5センチメートル』のサウンドトラックを聴きながら渋谷のスクランブル交差点を映す定点カメラの映像をぼーっと眺めている。仮装した色鮮やかな豆っ粒が狭められた範囲の中でざわついていて、現地は相当五月蝿そうだった。
耳からは山崎まさよしが未だに何かを捜し続けている。
まだまだ夜を照らす東京の街と騒がしい豆粒の様子からすると、彼はこの先もしばらく何かを見つけられないまま朝を迎えそうである。

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最近なんだか心が弱っている気がする。
ここではないどこかに行きたい、
すべてを無視したい、そんな衝動を自分の中に感じる。
でも実際問題遠くに行けるようなお金はないし、具体的に行きたい場所もない。そう考えると今はなるべく一人で家に篭もる時間を増やすべきなのかもしれない。
そう云えば最近は映画も絵も描けていないや。
心に必要なルーティンが欠けているというのはありそうだ。

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おわり