年明け2週間で2社がユニコーン化!【仏スタートアップ情報】
もちろん、ユニコーン化するまでの過程やかかった期間は企業によって違うため、「今年に入って2週間のうちに2社がユニコーン化」というのはただのタイミングの話です。
しかし、フランスは近年、国をあげてスタートアップ支援を実施しており、その結果が出てきたのでは?という観点から、このユニコーン化のニュースを取り上げてみました。
フランス、国をあげてのスタートアップ支援・French Tech
フランスは近年、スタートアップを支援する政策が次々と作られています。
まず代表的なのが「French Tech」。
これは政府主導の支援プログラムであり、特に代表的な「Next40/120」というプログラムでは毎年120社が有望スタートアップとして選ばれています。
このプログラムに選ばれることは名誉なことであると同時に、大きな宣伝効果となります。例えばLinkedInなどのSNSでは、選出された報告が良く拡散されています。
また、このFrench Techから派生したプログラムもあります。
例えば「French Tech Green 20」です。
これは名前から想像できるように、環境問題の解決に取り組む有望スタートアップを選出し、支援するプログラムです。
具体的には、風力発電やカーボンプットプリント(二酸化炭素排出量)の可視化、新しいエネルギー生成方法などに取り組むスタートアップが選出されています。
(具体的なスタートアップ社名は上のリンク先に記載)
これらがここ10年くらいで設立され(French Techは2013年から)、成果が出始めてきた段階と言えます。
2022年1月にユニコーン化したスタートアップを紹介
前置きが長くなってしまいましたが、本題に戻って、今年(2022年)の1月にユニコーン化した2社を紹介します。
ちなみに、この2社を加えて、フランス発のユニコーン企業は合計24社になったとのことです。
小規模企業の給与支払いシステムを簡略化した「PayFit」
最近、HR(人事)システムのDX化、及び、簡略化・高性能化・見える化に取り組んでいるスタートアップを良く目にします。
その中で一番成功しているスタートアップの一つがPayFitです。
ウリとしては、タイトル通り、給与システムの簡略化です。
フランスのzozo?Eコマースで成功したAnkorstore
こちらもビジネスモデルとしては新しくありませんが、Eコマースで成功したAnkorstoreもユニコーン化しました。
扱う商品はファッション系、美容、インテリアなどで、私がサイトや広告を見た限り、特にファッション系が強いのかなという印象。
まさに「フランスのzozo town」なのではないでしょうか。
近年のフランス発ユニコーン企業のまとめ
以下の記事では、近年ユニコーン化したフランス発のスタートアップをまとめています。
前編は2014~2019年の間で誕生したユニコーン企業(7社)とそのビジネス。
後編は2020年、2021年でユニコーン化したスタートアップ9社と、そのビジネスモデルについて記載されています。
今後も、このようなヨーロッパのスタートアップ情報を発信していくので、是非、本note、および、リンク先のサイト(Ashita Data Lab)のフォローをお願い致します。
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