見出し画像

韓国・ソウルで食を楽しむための豆知識 & ソウル・明洞で一人でも楽しめる飲食店リスト

ワーケーションとして韓国に9日間滞在してきました。
9日間のうち7日は普通に仕事をしていたため、特段観光というよりも韓国の食を楽しむ旅にすることにしました。韓国料理や食文化、カフェ文化など日本とは異なる食文化についても知ることができたのでまとめています。

旅行となると基本外食になると思いますが、後述のとおり韓国では1人で外食をする文化がなく、飲食店も対応していないことが多いです。そんな背景から、韓国に1人で旅行をする際に頭を抱えるであろう外食の参考になればと、ソウルの中心地・明洞(ミョンドン)周辺の1人でご飯が食べられるお店を紹介しています。


食事

1人で外食をする文化がない?

韓国に行ってまず気づいたことが、1人でご飯を食べられる韓国料理店がほとんどないこと。
入店時に人数を聞かれて「1人」と伝えると断られることも多いです。
日本では1人で外食することは普通にありますが、韓国では少し前まで「外食はみんなでするものであって、1人で食事をすることが少ない文化」だったとのこと。「1人でご飯を食べる人 = 寂しい人」という印象を持たれてしまうらしいです。
ただ最近では、経済の発展とともに仕事で忙しい生活を送る人が増えている背景などから、韓国でも特に昼食の時間帯においては1人でご飯を食べられるお店が増えているようです。

※ チェーン店やファーストフード店は日本と同様に1人前のメニューがあるのでご安心を。

味がしない料理がある?

韓国の「〜湯(タン)」と名のつくスープ系の料理は、デフォルトでは味付けがされておらずダシの味のみなのが一般的で、自分で卓上の塩やコショウなどの調味料を追加して味を調整するスタイルがスタンダードなようです。

この事情を知らずなのか、Google マップのレビューなどでも「味がしない」というレビューがかなり多く見受けられます。同様の理由でスープ系の料理を楽しめなかったり、お店側も意図していない低評価を投稿しないように気をつけたいところ。

注文しなくても料理が出てくる?

韓国では料理を注文する前、または注文してすぐに「注文していない料理」が小皿でたくさん出てきます(!)
これは「믿빤찬(ミッパンチャン)」という、キムチ、カクテキ、和え物、ナムルなどの韓国における常備菜のことで、これが小皿でたくさん出てきます。これらはなんと無料なのですが、厳密には注文した料理の値段に含まれていると考えていいかと思います。

これも韓国の「たくさんの料理で客人をもてなす」食文化であり、たくさん料理を提供しないと失礼にあたるという考えがあるようです。(ただ最近ではそこまでこれらの食文化に厳格ではないようです。)
注文した料理に加えてこの小皿料理も一通り食べれば、おそらく多くの人がかなりお腹いっぱいになれるはず。

残すのがマナー?

このたくさんのおかずが提供されることにも関連して、おかずは基本的に全部食べる必要は無く、そもそも「客人に無礼がないくらい料理を提供する」ことがお店側のマナーということのようです。
これは、昔ご飯を十分に食べられない時代背景から来ているようで「お腹いっぱい食べられることが幸せである」という考え方があり、このような背景からも「残してしまうほどにたくさん食べることができた」ことが良いこととする、考え方のようです。

カフェ

コンビニよりもカフェが多い

「コンビニよりも」という部分で、すでにコンビニが多い前提自体が日本の基準になってしまっているけど、そんなことは置いておいてカフェがとても多い。冗談抜きに 100 mごとにあるといっても過言ではない。

食後にコーヒーが当たり前?

最初はこんなにカフェがあって需要と供給が釣り合わないのでは?と感じたが、ここも韓国の食習慣が背景にあるようで、韓国人はご飯を食べたあとにコーヒー(特にアメリカーノ)を飲む文化があるとのこと。これに合わせて、どこの飲食店からそう遠く離れずともカフェに行けるような前提でとてつもないカフェの数になっているようだ。

Wi-Fi・電源が基本的に完備

日本だとわざわざ探さないとWi-Fi・電源もあるカフェを検索しないとないことがほとんどだが、韓国では基本的にWi-Fi・電源は完備しているので、特に気にせずに作業や勉強ができる。日本で事前にWi-Fi・電源があるカフェを探す労力や時間を考えるととても快適に過ごせるはず。
ただし電源があっても全ての席にあるわけでなかったり、電源がないカフェもあるので、確実に必要な時は事前に確認しておきたい。

日本に帰ってきて感じたこと

日本のサービスレベルの高さを改めて実感。

まずは、接客のレベルの高さ。特にお客さんがいない時の店員さんの振る舞い。日本以外だとスマホを見ていたり、飲食店などでは堂々と客席で食事をとっていたりすることがほとんど。
その点、日本ではいつお客さんが来ても笑顔で迎え入れてくれる。もちろん同じような国もあると思うけど、日本の接客レベルをスタンダードだと考えない方が良いと感じる。

あとは徹底された設備の維持・管理。
ホテルやデパートだけでなく、公共の施設なども日本は清潔に保たれている。建物自体の内装なども日本は常に綺麗に維持・管理されていると感じる。日本の場合、ホテルなどでは髪の毛ひとつ落ちていないような清潔さが普通。内装に関して、これは韓国に限らずだが、日本では客室として提供するには、あり得ないレベルのタイルの割れや壁の剥がれなどがあることもしばしば。

実際に食べてみて美味しかった明洞の1人でご飯が食べられるお店リスト

明洞(ミョンドン)なら比較的に1人でご飯を食べられるお店が多くありますが、とはいえどこでも食べられるという状況ではなかったので、参考情報として「実際に食べて美味しかった1人でご飯を食べられるお店」を載せておきます。

※ 2023年5月時点での情報です。

王妃家(焼肉)

一人前でこの量。ランチの豚カルビ定食(約1,200円)

※ 本店に行きましたが、明洞周辺だけでも4店舗ほどあるようです。

イェジ粉食(韓国家庭料理)

キムチチゲ定食(約900円)

ウォンハルモニポッサム・チョッパル 明洞店 (ポッサム)

ポッサム(茹で豚)の定食(約1,200円)

百済参鶏湯(サムゲタン)

高麗人参が入った山参培養根参鶏湯(約1,900円)

浪漫キムパッ 明洞本店(キンパ・家庭料理)

キンパのお店でキンパは食べず…。豚肉炒め丼(約850円)

以南場 明洞店(ソルロンタン)

ソルロンタン(約1,200円)

スンナムシレギ 明洞店 (シレギ)

おかずはビュッフェスタイル。シレギという大根の葉のスープ(約900円)

ソウォン (韓国粥)

参鶏粥(約1,500円)

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?