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無垢


赤ちゃんが無垢なのは誰でもご存じかと思います。

何も知らないという事はそれだけで愛くるしく可愛く思える。

さらにそれが我が子ならばと思えばどうしようもなく愛おしく思えるだろう。

無垢という事はこれからの可能性が無限に広がっているものである。

なんと羨ましい事か。

しかし、無垢なのは何も生まれたての赤ちゃんだけではないのです。

1歳児、2歳児…もそうなのですが、物事をしっかりと把握していない人にはすべて含まれます。

例えば、どんなに知識の優れた学者であろうが、社会の事を良く知る政治家であろうが、知らないことに関しては無垢なのです。

すなわち、ほとんどの人にとって、無垢の領域は必ずあるものなのです。

その無垢の領域を受け入れるかどうかが、相手に対する印象を大きく変えます。

知らない分野に対して「知らない」と言えるものが、無垢に拍車をかけ、大人としては少しだけだが素直さに対する「誠実さ」が垣間見え、それが愛嬌や親近感につながるのではないでしょうか?

二十歳を超えたらもちろん成人ですが、地球から見たらみたら20年なんて大した数字ではないです。

あくまで、人間社会が自分たちを中心に考えたに過ぎないたかが数字です。

人間、1歳、20歳、50歳、100歳と年は取れども、身に絡みつくしがらみを取ったとき、本来の人対人の確かな交流が生まれるのではないでしょうか?


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