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17kmと5時間の自由

「この先を歩いたら何があるんだろう」

心に余裕がある時はそんな気持ちに正直になれます。

自分のちっぽけな脳の容量に少しだけ余裕があると日々の行動がほんの少しだけ変わったりする。
コーヒーを入れたり、本を読んだり、
信号が点滅し始めても止まって次を待ったり。

普段からストレスをたくさん感じている訳では無いし、嫌な環境にいる訳でも無いのですが、やっぱりやりたいことだけをやっている時間というのはストレスフリーであるし「子どもの頃の自分」に戻った気がします。

僕の場合は独りで写真を撮りながらサブウェイサンドイッチを目指す時間がその一つだったりします。

好きなんですよね、サブウェイサンドイッチ。フットロングで。

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なぜかある日の月曜日が休みでした。何か予定があった気もするのですが手帳を見ても何も書いてないし、LINEで日にちを検索しても何も出てこなかったので多分何もなかったのでしょう。過去の自分に感謝。

そうと決まればやることは一つ。写真を撮る。

「あ、写真撮りに行けるじゃん」と思い立った瞬間すぐに布団から出てとりあえず一番時間のかかる洗濯物から取り掛かる。

洗濯機のボタンを押して、その隙に身嗜みを整える。
ご飯はサブウェイを楽しむために食べずにとりあえずコーヒーだけ。(というか朝からご飯を作るのは面倒)

持ち物は財布、イヤフォン、家の鍵、携帯の充電器、
そして一番重要な、カメラ。
鞄は持たずに全てジャケットやパンツのポッケの中に。
できるだけ身軽で行くのが僕のルール。

少し寒いくらいが適温。
「あぁ〜寒い」って言いながら歩きたいのです。どうせか歩き回ると熱くなるしね。

とりあえずいつもの場所へ電車で向かう。新しい場所を開拓するのも良いが、ある程度行き慣れた場所の方が小さな楽しみを見逃さずに捕まえることができる気がする。今回の場合は前半で行き慣れた場所で撮り歩き、後半で初めての場所を撮り歩いた日だった。

google mapでサブウェイの店舗を検索しながら目的地へ。
「サブウェイなんてどこにもあるからまぁ大丈夫でしょ」なんて思って電車に揺られていましたが、後にこれが結構大きな問題に。

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目的地に到着し、いつものようにワクワクしながら写真を撮り歩く。早速見慣れた場所にあるサブウェイを見つけたけど、ご飯にはまだ少し早い。

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ある程度の写真をいつもの場所で撮ったら、いつもの場所No.2へ向かう。そっちにはサブウェイは無いけどどこかで出会えると信じてカメラを持って歩き続ける。

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街はすっかりクリスマスムードだった。クリスマスならではの装飾や人々の雰囲気を見るのは結構好き。かわいいし。

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そうやっていつもの場所No.3くらいまで行きついた。
「そろそろ食べてもいい頃だな。」

サブウェイを探す。
話は変わってエスプレッソに興味が出始めてきたのでとりあえずスタバでシングルで頼んでみる。無難な店でスタンダードを学ぶ。
めちゃくちゃ濃いけど、美味しい。新しい道が開きそう。
一番近そうなサブウェイにかなり早足で向かう。どうやらモールの中にあるタイプのサブウェイらしい。モールについて店の案内板を睨む。

「・・・サブウェイ無くない?」

どこを見ても黄色と緑の文字が見当たらない。詳しく検索してみたところ、しばらく前に店舗ごと無くなってしまっていたらしい。なんでよく見なかったんだ。最悪。早めに歩いた反動で足が少しだけ痛い。
諦めて自分の最寄駅付近のサブウェイに帰りがてら寄ることに。

一番近いところはそこそこ遠いし、いったん我慢か、、なんて思ってとりあえずまた撮り歩く。

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帰りは乗り換えを極力したくないので、楽そうな駅を探しながら歩く。

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途中、コンビニに寄った。工事現場がある。格好いいなぁ。

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また駅に向かう。ふと右を見ると、すごく遠くまで伸びている道(橋?)を発見。先が見えないけどとりあえず行ってみよう。

風がとても強く、僕が好きな船がたくさん見えた。

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普段自分が住んでいるところと建物の高さとかいろいろなものが違いすぎて上ばかり見てしまう。

考え無しに進み続けると、今度は”月島”の文字が。

月島は名前だけ知っていた。昔好きだった小説の舞台が月島だったから。もんじゃ焼きが有名くらいしか知らないけど。

マップを見てみると、なんと近くにサブウェイが。遠いから諦めていたのに気づいたら結構な距離を歩いていたらしい。店まで歩いて10分もなさそう。でも駅とは方向が違う。もちろん行く。行ったことないサブウェイなんて楽しさしかない。

そこもモールの中にあるタイプのお店だった。カウンター席しかなく、中は強めのオレンジの照明がついていた。外の青白さとのコントラストが激しい。

でもなぜかすごい落ち着く。冬場の家のコタツみたいな安心感。

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無難なBLTのフットロングを注文。

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店を出るちと、少し寒くなったことに気づく。
太陽が落ち始めてきたみたい。

目的地の月島駅を目の前にして、向かいにあるスーパーに目が行く。ローカルな雰囲気満載の店。特に何も買う予定はないけれど、気になるから入ってみた。
案の定何も買わなかったけど、それで良い。
雰囲気の可愛い喫茶店を見つけたから縁があったら行ってみよう。

そこからゆっくり電車に揺られながら、家に帰りたかったのだが、まさかの電車が止まっている。線路に異常があったらしい。

そこからまた40分歩いて目的地へ。歩きすぎだよ。
約26000歩、17km、5時間ほど歩きまわって写真を撮りまくった。

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目的の駅に着く頃には足は痛み始めていたけど、全然嫌じゃない。
むしろ清々しい。

これが僕の過ごし方。次はいつかな。

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